先日投稿しましたグッチの修理。
昨日の水曜チームでI野君から「直りましたか?」
とご心配?を頂きましたので進捗状況を・・・・・。
*I野君の時計では有りません。
すべてバラバラに分解しました。
部品点数は通常の時計の3、4倍は有ります。
これらすべての部品を顕微鏡でチェック。
サビが有れば錆び落とし等を行いすべての部品を洗浄します。
因みにコレがこの時計のモーターです。
クロノグラフなのでこのモーターが4つ入っています。
とここで豆知識^^
時計が動く仕組みです。
この小さなモーターがステーターと呼ばれる金属の板に挟まれて有ります。
そのステーターの端にはコイルが取り付けられ、そのコイルに「+」と「-」が一瞬流れます。
「+」と「-」の極性を1秒ごとに変えて流す事により、左右のステーターが「S極」「N極」
と1秒ごとに変わります。
すると中心に有りますステップモーターが1秒に180度ずつ回転します。
その180度回転したのが秒針の1秒になります。
これが一般的なクオーツ時計の動く仕組みです。
そこで1秒に1回、正確に信号を送るのがコレ!
回路に付いています水晶発振。
ラジコンのクリスタルと同じです。
ウオッチの場合、この中で水晶が1秒間に3万2千768回振動しています。
その3万2千7868を1/2→1/2(半分をまた半分)にして行くと1秒間に1回の信号になります。
その信号が正確に時計を動かします。
さて、現在のグッチは・・・・・。
ここまで組上がりました。
後は針の取付と完成検査です。
因みにF3C時計店ではこの時計のオーバーホール料金12.600円(税込)です。
もちろんパッキン・電池も新品に交換致します。
高いか安いかは皆様のご判断にお任せ致します。
PS misoクン、これで私が塗装屋じゃなくて時計屋だと解ったでしょ v(^_^)v