いつも心は春気分

2017年9月17日の台風18号被害で生活が一変しましたが、新しい地で心機一転。
穏やかで元気な日々を綴ります。

父のこと

2018-07-02 11:24:08 | 日記

 去年の台風までは、両親と妹と家族4人で暮らしていました。
 
 母は、16年前に直腸がんになり、直腸を取りストーマ(人工肛門)になりました。
 そして、5年ほど前に認知症がわかりました。
 今は、要介護3。
 一昨年、圧迫骨折で3か月入院し、退院してからすべてに手がかかるようになりました。

 父は、去年、要介護1になりました。
 母は水曜と日曜以外は、デイサービスに通うようになり、
 父は週1回だけデイサービスに行くだけで、ずっと家にいました。

 電話がかかれば電話に出て、妙な勧誘の電話も「ふんふん」と長々と聞き
 妙な勧誘が家を訪ねて来ても玄関先で「ふんふん」と話を聞いてしまいます。
 聞くだけならいいのですが、高いものをかわされたことも度々で、
 電話には出ないで、知らない人が訪ねて来ても出ないで
 と言っても、聞きませんでした。

 デイサービスも個々にあった運動や体操をするところで
 男性が多かったので、行っていましたが
 それでも何かというと、
 私は縛られるのは好かん!
 老い先短いのに、好きにさせてくれんのか!?
 ここで死なせてくれんのか!?
 と不満をぼやいていました。

 両親とも下のことなどが大変で、布団やシーツ、洋服や下着を汚すこともしばしば。
 いつかどこかで施設にお願いしなければ、私たちが行き着く…と思っていました。

 それが去年9月17日の台風18号を境に生活が一変しました。

 救命ボートで救助された夜、
 いつもデイサービスやショートステイでお世話になっていた施設が
 両親を預かってくれました。
 その後、短期入所の手続きを取り、私と妹は家の片付けをしながら
 少しずつ洋服を届けたり、顔を見に施設に行っていましたが
 行く度にみんなから離れて2人でポツンといつも同じ席に座っているのが
 切なくて切なくて…

 3か月しか入所できない施設だったので、ずっと入所できる施設を
 仕事や片付けの合間に探し回り、今の施設を見つけました。

 今、私たちが住んでいるところから車で10分くらいの場所で
 少人数の小さな施設ですが、職員の方々もみんな温かく
 目や手が行き届き、みるみる両親の表情が穏やかになりました。

 それでいろんな気持ちが楽になりました。
 

 でも慣れてくると、父が言うんです。
 いつまでここにいればいいんか?
 もう帰る!
 とか

 あんたたたちは、どこにおるんか?

 私と妹が前の家に住んでいると思っているのです。

 そして、昨日夕方、施設から連絡がありました。

 申し訳ありません!
 お父さんが、他の人のおむつを買えているちょっとの間に出て行って
 結局、警察に保護されたと言うんです。

 ええ~ー

 でした。
 
 娘のいるところに帰る!
 と言っていたそうです。

 父の気持ちはわかるんです。
 でも、もうあの家には帰れません。
 いや、修理をすれば住めるんでしょうが、何百万かかるかわかりません。
 これから先というか、今までも施設やら入院やらで経済的に苦しく
 もう家にお金をかけていられません。
 それよりもこれからにお金がかかるわけですから…。

 近い内に、私たちのアパートにお昼ご飯に招待しようと
 妹と計画中でした。
 それを早く実行するしかありません。
 来たら来たで、いろいろ言いそうですが、とにかく出来ることを!
 です。

 一息ついた気がしましたが、まだまだです。

 今までのブログは、こちらです。