いつも心は春気分

2017年9月17日の台風18号被害で生活が一変しましたが、新しい地で心機一転。
穏やかで元気な日々を綴ります。

映画「ギルティ」

2019-04-08 23:20:10 | 映画

 サンダンス映画祭観客賞受賞。
 世界中の映画祭で観客賞を総なめ。

 しかもこれ、デンマークの映画なんです。
 これがアメリカだったらこんな展開しないと思うし、日本でも然り。

 観客賞受賞の意味、いやあ、わかります!
 おもしろい!
 物語の進行は音で、観る者が想像していく映画。
 こんな映画観たことがない!

 舞台劇のような、いえ、舞台でも表現が難しいかもしれない。
 主役は、緊急通報司令室のオペレーターのアスガー・ホルム(ヤコム・セーダーグレン)。
 狭い緊急通報司令室の中でのみ展開する。
 出演は、オペレーターのアスガーのみといっていいほど。
 司令室には人は何人かいるのだが、アスガーの電話での反応と
 電話から聞こえる人の声と音だけで物語は進む。

 だからスクリーンに映し出されるのは、ほぼアスガーの顔のみ。
 なのに退屈しない。
 どんどん物語に引きずり込まれる‥

 誘拐された女性からの電話。
 助ける術は電話しかない。
 女性の鳴き声、犯人の息遣い、車の音‥

 女性を誘拐したのは?
 取り残された子どもの元で起こったのは‥

 物語は意外な方向へ展開し、警察官だったアスガーが一線を退いた理由が
 物語の進行とともに紐解かれていく。

 たった一人のメインの出演者と電話に出てくる数人の出演者の声や様子、そして音。
 それだけで、こんなに気持ちを鷲掴みにする作品があっただろうか!?

 アスガーとともにハラハラドキドキ、そしてアスガーに本音をしゃべらせてしまうどんでん返し。

 いやあ、これ以上しゃべるとネタバレになってしまうので、やめておこう。
 ぜひぜひ観てほしい異色な映画なので。

映画「オーシャンズ8」

2018-08-19 17:37:53 | 映画

 昨夜、映画「オーシャンズ8」を観に行ってきました。

 今、映画館は邦画全盛期といっても良いくらい邦画ばかり。
 邦画を観る人でごった返しています。
 でもね、私に言わせるとテレビでもいいじゃんという作品が多いんですよね。
 若い人を狙って、若い人主演の映画ばかりです。

 まあ、すたれてしまうよりはいいのかもしれないけれどね。

 1960年のフランク・シナトラ主演の「オーシャンと11人の仲間」のリメイクで
 スティーブン・ソダーバーグ監督が2001年から仕掛けたオーシャンズシリーズ。
 オーシャンズ11、オーシャンズ12、オーシャンズ13とゴージャスで愉快な
 駆け引きを描いた作品。

 ジョージ・クルーニーもソダーバーグも好きだから観に行きましたよ。

 で、今回の映画は、オーシャンズの女性版。
 主役のデビー(サンドラ・ブロック)は、オーシャンの妹という設定。
 ソダーバーグは、今回は製作の一人で名前を連ねていました。

 監督は、ゲイリー・ロス。
 トム・ハンクス主演の「ビッグ」で脚本家としてスタートした人だそうです。

 こむずかしいことを何も考えずに映画を観られるというのが一番ですね。
 久しぶりにゴージャスな映画です。
 全面協力のカルティエ。宝石も見事です。

 ケイト・ブランシェットが男っぽくってカッコいい!
 アン・ハサウェイは騙される(?)女優役を楽しんでやっている感じ。
 最近こういう役にはまっちゃった感じのヘレナ・ボナムカーターのおどおど感が良かった!

 とにかくいろんな人種の女優たちが、勢揃いで頭脳と技術で仕掛けて欺く痛快ストーリー。
 ただ、おもしろいんだけど、ちょっと気持ちの部分がサラリといきすぎてて
 それぞれの思いがもう少し深く描かれていたらな…

 それと仕掛けもおもしろいんだけど、んーー
 もうちょっとワクワク感とドキドキ感が欲しかったような…

 エンディングロールで見つけたエリオット・グールドの名前。
 そうか、オーシャンのお墓でデビーが出会ったのがエリオット・グールドだったのか
 と気づいた次第。

 妹が見つけたダコタ・ファニングの名前。
 大人になって見ていないので、出ていたことに全く気づきませんでした。
 ダフネがライバル視する若手女優の役だったようです。
 残念ながらパンフレットには載っていない!
 そういう映画ファンが喜ぶようなことも載せてほしいなあ。

 びっくりしたのが、ダニーを刑務所送りにした
 元カレ クロード役のリチャード・アーミティッジ。
 あの「ホビット」のときの王トーリンでした。大好きだったんです。
 でも全く気づかなくて…
 俳優は化けますね。

 とは言いつつ、豪華な出演者、豪華なドレス、宝石…
 大人の映画です。

 こんな豪華な大人の映画、日本でも作ってみてほしいな…
 
 

映画 ジュラシック・ワールド 炎の王国

2018-08-05 23:05:11 | 映画

 ちょっと前に観に行った映画です。
 前回も観て、もう観なくていいや!
 と思ったのを思い出しました。

 ハラハラドキドキは、言わなくてもわかると思いますが
 やはり手に汗を握ります。
 主役級は絶対やられないと思いながらも、ドキドキして観ています。
 この人、絶対やられるだろうなと思いながらも
 早く逃げて!と心の中で叫びます。

 そのあたりの面白さは、よく出来ています。

 でもやはり1作目にかないませんね。
 今でも、車の中に置いていたコップの中の水が揺れるシーン忘れられません。
 子役たちの演技もすごかったね。

 もういい加減やめた方がいいんじゃないかなあと思うんですが
 興行収入が良いらしいんでやめられないんでしょうね。
 絶対、続編がある終わり方でしたもん。
 でもあそこまで行っちゃうと、もうこの世の終わりじゃん!と思ってしまいます。

 まずね。主役2人に魅力が感じられないんです。
 前回と同じ2人でした。
 もう少し魅力あるキャラクターに出来なかったのかねえ。
 それとも俳優が悪かったのか…
 うーん。私は好きになれなかったなあ。

 恐竜を大事に思う気持ちもわかりますが、人類より恐竜かい!?
 島の中の恐竜王国だったから魅力もあったと思っています。
 観ていない人にこれ以上言えませんが、
 人類より恐竜第一に考えるヒロイン、それを思いとどまらせたのもつかの間、
 ボタンを押しちゃうのが子どもなんです。
 子どもにそれをさせるか?!

 私の中ですごい疑問です。
 次に出来る映画はひどいことになりますね。
 私は、もういいよー!

 映画の出演者の一人にジェラルディン・チャップリンがいたのにびっくりでした。
 もういくつなんだろう?
 パンフには名前さえ出ていませんでした。

 ジュラシックパークシリーズに2回出ていたジェフ・ゴールドプラムも
 懐かしくて良かったけどね。


 しかし、これからどういう行末に持っていくんだろう?
 人間のエゴが生んだ悲劇ってことでことを運んでいくんだろうけど
 一部の人間のエゴで、全人類を巻き込む作りにしたいのかねえ…

映画 「JUMANJI 」(ジュマンジ)

2018-04-28 23:42:19 | 映画
今年は映画のことも書いていこうと思っています。
で、第1回が「ジュマンジ」というのはどうなん? と思いますが、いやいやどうして、全く期待せずに見たものが、なんとおもしろくて。

昔の「ジュマンジ」はどちらかというと、子ども向けっぽい感じでしたが、今回は大人向けでした。

まず設定がおもしろいですね。
ゲームを体感するのが高校生なんですが、ゲームの中では大人。しかも、外見は正反対。
気弱でオタクなスペンサーの役をゲームの中では、ムキムキマンのドウェイン・ジョンソンがやっているのがおかしい。
体格のいい大男が気弱な性格なんてね。

また、今どきの自撮り大好き、イケイケギャルのベサニーは、なんと中年太りの男に!
それをジャック・ブラックが演じているんですが、元は女の子なので、その動作やしゃべりが女の子で、それがすごくいい味を出しているんです。

ゲームの中は本当にゲームらしく、ライフが3回あって、死んでも2回は生き返ることが出来たり、
必ず罠が仕掛けられていたり、空前絶後のゲームをクリアしなければならない。

この映画のいいところは、キャラクターが生きていること。
単にハラハラドキドキではなく、ゲームの中の恐ろしい体験で、高校生たちの心が大人になっていく様子がうまく描かれていることだと思うのです。

気弱なゲームオタク、勉強苦手なアメフト少年、自分大好きなギャル、そして友だちがいないガリ勉女子たちが、ゲームの中では全く違う人物になり、それぞれの得意技を生かし、協力して、苦難を乗り越えていく物語りなんです。

監督は、ジェイク・カスダン。
この数年あまり映画を見ていないので、知らない監督さんなんですが、カスダン?
もしかして、ローレンス・カスダンの息子さん?

当たりでした。
ローレンス・カスダンは、大好きな監督で
再会のとき、シルバラード、偶然の旅行者などの監督として知られ、
スターウォーズ帝国の逆襲、レイダース、スターウォーズ フォースの覚醒などの脚本でも有名な方です。

脱線しましたが、要チェックの監督さんも1人見つけた気分です。