仏教の中には『托鉢』という行があります🙏
笠をかぶったお坊さんが、手に鉢をもって家々を回りお布施を頂くという行です。お釈迦様には、托鉢に向かう弟子たちにこう言ったんです。『お金持ちの家だはなく、貧しい人たちの家を回って托鉢をしてきなさい』普通、お布施をいただくんですから、お金持ちのところに行くのが常識ですよね?しかしお釈迦さまの思いは、別のところにありました。
貧しい人がなぜ貧しいのか。
それは、自分のためにしか、お金を使わないからであり、その人たちに与える喜びを味わってもらう機会を生み出すのが托鉢の真の目的だったのです。
友人の絵本作家ののぶえさんがこう教えてくれました。
「神社のご神体が鏡なのはなんでだと思いますか?」
鏡は『この世界はすべて逆なのだ』ということを教えてくれているんです。鏡に映すと右と左が逆になるように。
神社では、お願いをしに来る人の願いが叶うんじゃなくて神様の願いを聞きにきてくれる人の願いが叶うんです。
逆なんです。
神社で売られているお守りもそう。お守りに守ってもらおうと頼る人が守られるのではなく、このお守りを守ろう守ろう守ろう大切にしょうと思う人が守られる。
逆なんです。
神様の願いを聞きにきてくれる人というのは、自分の願いだけを言いにくる人
だそうです。
だから、のぶえさんは神社ではこう祈っているそう。「神様のお手伝いができますように、日本がちょっとでも良くなるようにがんばりますから」