江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

不信

2011年03月20日 | 東日本大震災
農産物に基準値を超える放射能が検出されました。
今後拡大するであろう出荷困難農家への救済策が必要となるでしょう。
風評被害はあってはなりません。
そして信頼できる情報が国民に届けられなければなりません。

ずっと疑問なことがあります。
政府発表や報道、学者・研究者の皆さんは、例えば胸のX線検診で浴びる放射線量は50マイクロシーベルトでそれにも満たない量だから大丈夫だと説明します。
しかしX線検診はその時放射線が人体を通過するだけで、身体に放射性物質が付着するわけではないのでしょう?

今回の事故による放射線の広がりは、福島原発そのものから出た放射線が各地に届いて検出されたわけでなく(もちろんすぐ近くではその影響が数値に出るだろうが)、原発から大気中に放出された放射性物質が各地に飛んできてその物質が届いた場所で放射線を出しているものが検出されているのではないですか。
誰もそのことについて説明してくれません。

もしそうなら、ヨウ素131やセシウム137(半減期30年)などが少しずつ溜まって放射線を出し続ける危険はないのでしょうか。
体内にとり込んだ後の内部被ばくも同様です。

さらに食物連鎖の危険性はないのでしょうか。
牛乳に基準値の5倍のヨウ素が検出されたのは、大気・水・草などを通してでしょう。
「ただちに健康に影響するものではない」という政府や学者の発表を私は信じられません。
「ただちに」という表現も不信感を増幅します。
そして人間の赤ちゃんは1年間母乳を飲むのです。

米軍撮影の原発映像を政府が隠しているとの報道もあり、日本政府の「由らしむべし、知らしむべからず」の態度を感じざるを得ません。
どなたか私の疑問に答えて下さいませんか。

決死の覚悟で現場に入った消防隊員の会見を見て涙が出ました。
危険な放射能の中で自らの身をかえりみず国民のために奮闘している人たちがいます。
昨日再び福島市まで行ってきました。
ガソリンスタンドは閉まり、コンビニもスーパーも営業していません。
外にはほとんど人通りがありませんでした。
妻は「東京電力の社長は福島に行って現実を見てくるべきだ」と怒っています。

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