江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

さあ春闘だ

2011年02月03日 | 連合
昨日、春季生活闘争の方針を確認し「闘争開始宣言」を発しました。
すでに昨年12月に連合中央で方針を決め1月には各産業別組織ごとにそれぞれの方針討議がされてきましたから全体の方針はほぼ決まっているのですが、その中で新潟県内の闘いの目標と取り組みをどうするのか、連合新潟として役割と責任をどう果たすのかを示すのが地方の方針です。

連合全体の今年の目標は労働条件の「復元・格差是正」であり、「すべての働く人の処遇改善」です。
いわゆる定期昇給相当分を確保しても復元にはなりません。
そこにさらに1%程度の上乗せをはかるのが具体的な目標になります。

地方の中小労組、とくに定期昇給制度などがない企業での処遇改善の闘いを地域で支援する具体的取り組みを長年模索してきました。
今年はこの取り組みを一歩でも前進させたいと思っています。
もっとも厳しい状況に置かれている労組を訪問するなど実情を把握し、今年すぐに結果が出ないとしても数年かけて改善につながるような交渉力強化の支援に取り組みたい。
また地域で中小労組の交流会なども実施してみたい。

昇給制度のない地場中小労組の賃金改善目標を7,000円(定期昇給相当分4,500円+賃金改善分2,500円)としました。
正社員と同じような働き方をしている非正規労働者の処遇改善では、時間給40円の引き上げ(月額で約7,000円になる)を目標にしました。

暮らしが成り立って生活が回って行くための経済活動でなければなりません。
私たちが「復元・格差是正」を求めるのは、企業に傾いた配分のバランスを是正して個人消費を回復させデフレから脱却していくために必要だと考えるからで、それは労働組合の社会的責任でもあると思っています。
新潟県の経営者の皆さんにも、県内経済の先行きつまり県民の暮らしが回って行くことに責任のある立場から今年の労使交渉に臨むことを求めたいと思います。

最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。