江花和郎@ブログ

2005~2011年連合新潟会長を務める間書いたブログをその後も時々更新しています。

自民党の目論見

2008年09月02日 | 政治
福田首相の辞任表明にはさすがに驚きました。
昨年の安倍晋三に続いて「またか」と呆れ、2005年9.11総選挙から国民に信を問わないままついに4人目の総理大臣が生まれるデタラメぶりに「いいかげんにしろ」と怒りが湧き上がります。

昨夜は9時半からTBS・NHK・テレ朝をザッピングして視ていましたが、筋書きのない報道では、現場の裁量権と日頃の取材力がモノをいうと感じました。

TBSの記者によれば、総裁選で日本中を自民党一色に塗りつぶして民主党を国民の視界から消し、新内閣発足で支持率が高いうちに解散・総選挙というのが、自民党にとって最良のシナリオで、福田首相は辞任のタイミングを計っていたのではないかと解説していました。

なるほどと思いつつも、それにしては「唐突」で事前に党内でそういった相談があった様子もなく、結果として偶然そういう可能性が出てきたというようにも見えます。

新総裁候補には麻生太郎の他に女性の名前も取り沙汰され、派手な総裁選を目論んではしゃぎ始めた自民党ですが、果たしてそううまくいくものでしょうか。

2005年総選挙の場合は、大衆増税・福祉切り下げ・格差拡大といった問題を郵政民営化で覆い隠して、痛めつけられた人たちまでもが熱にうなされて朦朧とした頭で「悪玉守旧派vs善玉刺客」の小泉劇場に喝采して自民大勝となりました。
結果を見て「これは違う」と思っても後の祭りでした。

ですが今回はすでに筋書きはバレているわけで、そんな自民党の思惑通りの結果になるものでしょうか。
有権者を馬鹿にしないでもらいたい。
国民生活がこれだけ大変なときに、党利党略で突然総理が辞任したり、お祭り騒ぎで国会日程を変えたりする自民党を、いったい誰が支持するというのでしょうか。

1年で2度も突然政権を放り出した自民党総裁。
国民のためには自ら野に下るくらいの決断をすべきなのに、自民党はもうただ単に政権にしがみついていることだけが目的の政党に成り下がってしまったのです。
自民党の目論見に真っ向から立ち向かって総選挙は絶対勝ちましょう。

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