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解散棚上げ、居直る首相 3党合意崩壊の内幕

2012-10-25 09:33:49 | ウエーブニュース
解散棚上げ、居直る首相 3党合意崩壊の内幕
   2012年10月25日(木)08:02
   (産経新聞)

 「武装解除と言ったのに問責出したのは谷垣さん」

 19日の民主、自民、公明3党党首会談の全容が24日、明らかになった。野田佳彦首相は消費税増税を柱とする社会保障・税一体改革関連法の成立に際し、谷垣禎一自民党前総裁が内閣不信任決議案や問責決議案を提出せず「武装解除する」と述べたと“暴露”した。単に衆院の解散時期をめぐる対立ではなく、3党の信頼関係が根底から崩れた会談だった。

 「『野党にとって最大の対抗措置の不信任案、問責決議案を封印する。武装解除するから解散時期を言ってほしい』と言ったのは谷垣さんですよ」

 首相は年内解散を求めた安倍晋三自民党総裁、山口那津男公明党代表に向かって表情を変えず反論した。

 谷垣氏の「武装解除」は「一体改革関連法の成立まで」という意味だったが、首相の口ぶりは約束を破ったのは武装解除どころか問責決議に賛成した自民党と言わんばかりだった。

 「概算要求だけ」

 会談は特例公債法案など諸課題に関する首相の長い説明で始まった。解散時期をめぐる「新たな具体的な提案」はなく「(解散時期を)明示的にすることは控える」と繰り返すばかり。そこで安倍、山口両氏は「隠し玉」を持ち出した。

 安倍氏「谷垣さんに引き継ぎを受けました。(8月に)首相は谷垣さんに、来年度の予算編成はやらないとおっしゃった」

 山口氏「私も谷垣さんから聞きました。『概算要求だけはやらざるをえないので理解を』。そう谷垣さんに言ったはずですよ」

 来年度の予算編成は行わず年内に解散する。表向きは「近いうち解散」。この8月の「密約」履行を2人は首相に迫ったのだ。首相は一瞬ひるむも「一体どんな引き継ぎをしたのか」と応じ、おもむろに「武装解除」発言を持ち出したのだった。

 「何を信じろと」

 「信頼関係を持てなくなる」

 安倍、山口両氏は反発した。2人をなだめようと首相は続けた。

 首相「だらだら延命することはしません。信じていただけるかどうかです」

 山口氏「何を信じろとおっしゃるんですか」

 安倍氏「阿吽(あうん)の呼吸で、と言われても不可能です」

 3人「…」

 沈黙は長く続き、結局会談は物別れに終わった。3党の間で修復できない亀裂が走った瞬間だった。

 自公両党は首相に「民主党では珍しくまともな人」との印象を抱いていた。だから一体改革関連法にも協力した。同法に賛成した際、首相が「解散したいと思っている」との感触も得ていた。だが、この日の党首会談を通じ「物事を最終判断できず、流されてしまう人」との判断を下した。

 24日の首相と新党大地の鈴木宗男代表との会談は、自民党にかすかに残っていた期待を裏切るものだった。

 鈴木氏から「領土問題など国家主権が大変なときに選挙をやっている場合ではない」と水を向けられると、首相は即座に応じた。

 「わたしもそう思います!」



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