欧州好み…苦節１８年、白地に黄色のニシキゴイ

欧州好み…苦節１８年、白地に黄色のニシキゴイ
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/nation/20140618-567-OYT1T50036.html
2014年6月20日（金）16:41
読売新聞

　新潟県の内水面水産試験場（長岡市）は、白地に黄色の斑紋のある珍しいニシキゴイを安定的に生産することに成功したと発表した。

　「黄白きじろ」と名付けて、県内の養鯉ようり業者と協力し、実証実験を始めた。

　同試験場によると、黄白と似た模様はまれにしか作り出せなかったが、海外の評価が高かったため、１８年かけて交配を繰り返して研究を進め、安定生産ができる状況になったという。

　実証実験では、県内２３業者に卵を配布し、良質な模様のコイを選別する際の基準や１１月までの成長ぶりなどのデータを集める。

　７万個の卵を受け取った「大積五十嵐養鯉場」（同市）の五十嵐豪紀さん（３３）は「欧州のお客さんは黄色を好むことが多いので、大きな需要になる可能性はある。親ゴイになるよう丁寧に育てたい」と期待していた。