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婚活イベントに「赤ちゃん」 カップル率上昇、少子化対策の秘策に

2014-10-03 13:53:20 | 社会
婚活イベントに「赤ちゃん」 カップル率上昇、少子化対策の秘策に
http://news.goo.ne.jp/article/sankei/life/snk20141001587.html へのリンク
産経新聞:2014年10月3日(金)08:25

 赤ちゃんがキューピッド役!? 赤ちゃんと触れ合う育児体験付きの珍しい婚活イベントが、大阪市内で開かれた。参加者は赤ちゃんを囲んで話を弾ませたり、家庭生活をイメージしたり。発案したのは、赤ちゃんを高齢者施設や学校に派遣するNPO法人。人の心を和ませる赤ちゃんの力が、縁結びや少子化対策の秘策として期待されている。(横山由紀子)

 ◆抱っこひも装着

 8月末、大阪市内のレストランウエディング会場。大手結婚相談所のノッツェ(東京都新宿区)が開いた婚活イベントには男女57人が参加していた。

 そこへ流れてきたのは、お見合いパーティーには不釣り合いな「こんにちは赤ちゃん」の歌。すると、5カ月から2歳までの乳幼児11人とその母親が登場し、緊張気味だった参加者は、思わず表情を緩め拍手で迎えた。

 5つのグループに分かれた男女が、それぞれ赤ちゃんを抱っこ。泣かれることもあるが、ぎこちない手つきで一生懸命、赤ちゃんをあやした。男女がペアになり抱っこひもを装着する体験では、「かわいいですね」などと自然と会話が弾む。母親たちが話す結婚や育児などの体験も、興味深そうに聞いていた。

 この日の最後には、18組が連絡先を交換してカップルに。ノッツェによると、通常のカップル率は1割程度で、今回は3割とかなり高い。参加者からは大きな反響があったという。

 男性は「何度かパーティーに参加してきて自分は口べただと思っていたが、こんなに自然に笑えて会話が弾んだことはない」「赤ちゃんとの触れ合いは非日常の体験で、結婚後の生活や育児が具体的にイメージしやすかった」「初めて赤ちゃんを抱っこして、早く家族を持ちたくなり、より婚活に意欲が出た」

 女性からは、「育児に興味がある男性が多くて驚いた」「強面(こわもて)の男性が、泣く子を優しくあやす意外な一面にひかれた」といった反応があった。

 ◆母親も社会参画

 今回派遣された赤ちゃんと母親は、NPO法人「ママの働き方応援隊」(神戸市兵庫区)のメンバー。同法人は赤ちゃんが持つ他者の心を和ませる力に着目し、平成23年秋から赤ちゃんと母親を高齢者施設や小中高校などへ派遣する「赤ちゃん先生」事業を展開している。育児中の母親も、子供と一緒に社会参画できると注目され、関東から九州の各地で約700組の母子が活動する。

 そんな中、メンバーから「赤ちゃんが縁結び、少子化対策になるのでは」との意見が出て、婚活イベントに出かけることになった。今年4月、北九州市の結婚式場が開催したお見合いパーティーに母子が参加。成立したカップルが通常の2、3倍となり好評だった。6月にも実施、今回の大阪開催につながった。

 ノッツェでは「結婚とは、家族を作り、子を育て命をつないでいくこと。そんなメッセージを発信してくれる赤ちゃんに、少子化対策の一翼を担ってもらいたい」としている。

 同社は11月にも東京で開催し、全国の営業所に広げる。同法人も今月18日、神戸市内で婚活イベントを主催する。

 神戸大学の伊藤篤教授は「出会いの場での赤ちゃんの存在は、家族を形成したいと願う男女にとり妊娠、育児生活をリアルにイメージしやすく、後押しとなるかもしれない」と話している。


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