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尼崎連続遺棄 「悪魔のような女」安藤さん弟、美代子被告に怒り

2012-10-27 06:54:37 | 事件

尼崎連続遺棄 「悪魔のような女」安藤さん弟、美代子被告に怒り
   2012年10月26日(金)15:05
   (産経新聞)

 真面目な姉の人生が「あの女」との出会いで狂った。兵庫県尼崎市の連続変死・行方不明事件で、民家の床下から遺体で見つかった安藤みつゑさん(71)の弟(64)が産経新聞の取材に応じ、胸の内を語った。角田美代子被告(64)=別の傷害致死罪などで起訴=について「悪魔のような女」と吐き捨てた。口ぶりには怒りと悔しさがにじみ出ていた。

 公務員の父と主婦の母の次女として、尼崎市で生まれ育った安藤さん。5人きょうだいの上から3番目で、中学卒業後は大阪市内の機械製作会社に就職した。社会人になっても家族と暮らしていたが、昭和40年代後半、30歳のころから様子がおかしくなった。

 家に寄り付かなくなり、次第に月1度くらいしか帰宅しないようになった。「今から思えば、その頃から美代子被告と付き合い、マインドコントロールされていたんだろう。仕事も辞めていたようだし。真面目な姉に一体、何があったのか」。弟は首をかしげる。

 どんどん疎遠になっていく安藤さんに家族は不安を覚えた。「角田(美代子被告)と付き合うな。帰ってこい」。何度も引き留めたが安藤さんはうつむいたまま美代子被告の元に帰っていき、音信不通となった。

 50年代後半、安藤さんは突然、宝塚市内で美容室を開く三女のもとを訪ねてきた。「お金を貸して」。今にも泣きそうな表情で訴える姿に、家族らは「借金やったら返せばいい。帰ってこい」と説得。だが、その言葉を振り払うかのように出ていった。

 両親は安藤さんと再会することなく相次いで他界。すると、両親が残した遺産を求め、安藤さんが兄弟の元を訪れるようになった。

 約15年前には、尼崎市内の兄の家に美代子被告らから嫌がらせの電話が何度もかかってきた。電話番号を変えなければならないほどのしつこさだったといい、美代子被告の“配下”の若い女2人が自宅にまで押しかけてきたという。

 すぐに兄から忠告を受けた。「お前の所にも来るかもしれん。気をつけろ」。弟宅には結局、美代子被告らが押しかけてくることはなかったが、「今回の事件を知って背筋が凍るような思いがした」と声を落とす。

 約7年前の夏、安藤さんが、「結婚する。式に出席してくれ」と弟宅を突然訪れた。だが、その表情に喜びはなく、断ると黙って帰っていった。それから数カ月後、今度はボロボロの服に白髪交じりのボサボサ頭で弟のもとを訪れた。

 「親の遺産や通帳があるだろう。出してくれ」。それを断ると、「もう来ることはない」と言い残して姿を消した。これが姉との最後の会話だった。

 「姉は美代子被告らに利用されつくし、価値がなくなったから殺されたんだろう。悪魔のような女だ」。弟は唇をかんだ。


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