ホテルで２３歳女性死亡…近くに手首に傷の男

ホテルで２３歳女性死亡…近くに手首に傷の男
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2014年9月6日（土）12:12
読売新聞

　５日午後９時１５分頃、岩手県奥州市前沢区のホテルの客室で同県一関市山目、アルバイト松本瑞希みずきさん（２３）が、タオルを首に巻いた状態で倒れているのを県警一関署員が発見した。

　松本さんは死亡が確認され、県警は、遺体の状況などから殺人事件と断定。近くには手首に切り傷を負った２０歳代くらいの男が倒れており、県警は事件にかかわっている可能性もあるとみて事情を聞く。

　発表によると、松本さんはうつぶせで倒れ、首以外に目立った外傷はなかった。近くに血の付いた包丁が落ちていた。

　松本さんは同日、昼休みを終えても勤務先に戻らず、午後４時４０分頃、松本さんの母親が同署を訪れ、「娘がいなくなった」と届け出た。同署員らが行方を捜していたところ、同日夜、元交際相手の乗用車をホテル駐車場で発見。ホテルにいた男が元交際相手かどうかわかっていない。

　県警によると、松本さんと家族は８月２９日と９月１日、元交際相手からストーカー被害を受けていると同署に相談していた。２人は松本さんの以前の勤務先の同僚で、６月頃まで交際していたという。８月頃から元交際相手が松本さんに「テレビを買い替えた時の金を返せ」と連絡したり、手首を切った写真をメール送信したりしていた。

　同署は９月１日、「ストーカーになりかねない」などと元交際相手に電話で伝えたが、「松本さんから文書による正式な要請がなかった」とし、ストーカー規制法に基づく警告はしていなかった。

　同署の木下稔副署長は、「対応が適切だったかどうか検討する」としている。