耳の手術

昨日、耳硬化症の手術をしてきました。
あぶみ骨手術というやつです。
鼓膜の振動をつたえるあぶみ骨が固まってしまうことで、耳が聞こえなくなってしまうのが耳硬化症で、あぶみ骨を動くようにしてあげる手術があぶみ骨手術です。

私はここ最近、ヘッドホンで音楽を聞いたとき、ヘッドホンの右側が壊れて音が出ないと勘違いするくらい右の聴力が落ちてしまっていました。

普通？は耳の後ろを何センチか切って手術するようで、1週間以上入院するようですが、技術があると鼓膜をぺラっとめくって顕微鏡を使いながら済ませてしまうことができるので1泊2日の入院で済むということですが、私はその1泊2日のほうでした。


７年前に左耳を手術していて、今回は右耳の手術。
いろいろと勝手を知ってるので気が楽でした。

とはいえ、手術の間は悪夢のような時間でした。
局所麻酔、最初の3本の麻酔注射の痛いことといったらありません。
耳の奥を躊躇なく、次々にブスブスと差されていると
「あぁ、俺、殺されるんだ…」
って思ってしまうくらいで、我慢しても
「うぅぅ…」
って声が漏れてしまいました。

その後は耳の中を切られて、骨を削るためにガンガンと叩かれて、生きた心地はしませんでした。
麻酔が効いているとはいえ、耳かきが間違って奥に入ってしまったような痛みは常にあるし。

症状の重さによってはあぶみ骨を人工のものに取り替えるという大掛かりな手術で、軽ければあぶみ骨につながっている筋を切るだけでよいという手術で、空けてみての判断という手術です。
それと、手術をする周辺には味覚神経とか顔面の神経とかが通っていて、その位置は人それぞれらしいのですが、その神経の通る位置も手術方法に影響を与えます。
今回は、顔面の神経の位置が悪かったのと、筋を切るだけでかなりあぶみ骨が動くようになったということで、神経を傷つけてしまうリスクは負わずに筋を切っただけで閉じました。

手術終了の直後から、右耳が今まで曇りだったのが晴れた感じがしました。
これで聴力が回復してくれたらうれしいです。
落ち着くまでは何週間かかかります…


病院は左耳の手術をした７年前とは違って改装されてキレイでした。
10時入りして14時30分に手術。翌日10時には退院というスケジュールでした。
実際は手術時間は早まって13時30分くらいに手術でした。

食事は、夕食がすかいらーくのデリバリー。
好きなメニューを選べるシステムでカレイの唐揚げ弁当をチョイス。




朝食はオリジン弁当。
朝からボリューム満点（＾＾；）




さすが2回目の手術、写真をとる余裕もあり（＾＾）
手術後麻酔が切れて、耳の中がものすごく痛くなってきても、前回の経験から、
- 痛み止めを飲めば痛くなくなって良く眠れる
- 翌朝には痛みは全く無くなる
って知ってるので痛くても余裕でした。


あと、今回はあーちゃんがいてくれたのも大きかったです。

あーちゃん、じゅんちゃんとじゅんちゃん父と一緒に手術の時間に間に合うように来てくれましたが、来る途中、車の中から虹を見たようです。
相模川に橋が架かるようにキレイに、完全な形で。

あーちゃんもその虹に感動して、思わず絵を書いたんです。

その絵をベッドで横になっているわたしにプレゼントしてくれました。




どう見ても虹には見えない絵ですが、
「虹のお家」
だということです。
じゅんちゃんによると、車の中で虹を見て、とっさに
「虹さんのお家、書かなきゃ！」
って言って鉛筆で書いたらしいです。

じゅんちゃんは、すかさず
「えー、虹じゃないの？！」
「虹は？書かなくていいの？」
って突っ込みをいれたようですが。

あーちゃんは、そんな突っ込みを
「ち・が・う」
「に・じ・の・お・う・ち」
って、優しい感じで、じゅんちゃんをなだめたようです。

あーちゃん、最近は時々、桃井かおりになります（＾＾；）


それにしても、あーちゃんの感性の豊かさにはビックリです（＾＾）
虹については、
「きれい～…」
って、女優さんのように言っていたみたいです。
たぶん、虹の美しさより、綺麗なものを見て「きれい～」って言っている自分に酔っているのではないかと思われます。
4歳にして恐るべし。


そんな、あーちゃんの存在が、今回はちょっと心の支えに。
耳の中をグリグリされてる間、注射に耐えるあーちゃんの泣き顔が浮かんできました。
何されてるかわからない恐怖感に、あーちゃんでも耐えたんだと思いながら、私もビビってる場合じゃないと思って自分を元気づけてました。

終わってから、手術衣が汗でびっしょりで、看護士さんにひかれてしまいました…


なにはともあれ、無事終わって、無事に家に帰ってこれてよかったです…

帰ってから、特に意味は無いですが、愛犬トラの耳掃除もしてあげました。