今日はイラレで線を引くことをやりました。曲線マジ曲者すぎて嫌になります。
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宿でお湯を購入し、さっぱりしてくつろいでいるうちに夕暮れも過ぎて、町のランプに火が灯される頃になっていた。せっかくだから晩ご飯も兼ねて外に飲みに行こうと思う、って既に夢の中だったアダムに一応声をかけたら、速攻飛び起きて「我も行くに決まってるであろう!」と答えてきた。よだれを垂らしたままで。
初老の宿の主人に出かける旨を伝えると、おすすめだという店を二、三軒教えてくれた。そして最後に付け足した。
「そうそう。もし乱闘騒ぎや狼藉を働こうとする者を見かけたら、近くのゴーレムに一言伝えてもらえますかな。そうすれば、後はゴーレムたちが相手をしますので。まあ定期的に巡回もしているので、こちらからわざわざ声をかけることもそうないとは思いますがねえ」
なんでも、果樹園の警備や夜の町の見回り、酔っぱらいの介抱などを頼んでいるらしい。
「なにせゴーレムには、サボるとか誘惑に駆られるとかいうことがございませんからな。どんな生き物よりも頼りになるというものです」
なるほど、もっともだ。
「では、いってらっしゃいませ」
薄墨色の外は、思っていたよりもずっと明るかった。赤や黄色やオレンジに着色されたガラスのランタンが、家の前、店の軒先、はたまた道に沿って、たくさん並べられていたからだ。
さあ腹ごしらえ、というところで意見が割れた。