徒然日誌(旧:1日1コラ)

1日1枚画像を作成して投稿するつもりのブログ、改め、一日一つの雑学を報告するつもりのブログ。

11/13は何の日?

2020-11-13 10:42:11 | 日記


 本日はうるしの日だそうです。

 平安時代、惟喬(これたか)親王という人が京都の法輪寺を詣でた際、漆や漆器の製法を虚空蔵菩薩から伝授されたという言い伝えが残されており、その日付が11月13日だったことから、1985年に日本漆工協会が制定しました。



 漆とは、ウルシの木の幹から採取した樹液またはそれの精製物を言います。

 塗料や接着剤としての役割を果たし、日本では縄文時代の遺跡からも漆を使った櫛や埴輪などが見つかっているそうです。

 ただし、ウルシの木の主な生息地は中国で、実は外来種だったんだとか。

 いや、思っていた以上に古いし、どうやって日本に来たし( ゚д゚)


 樹液のウルシオールという成分が酸化して固まることで酸やアルカリ、アルコールに強くなります。

 その非常に高い耐久、耐水、断熱、防腐性から、丈夫さは自然界最強とも言われているそうです。

 塗り重ねるほど耐久性も増し、採取した樹液に熱を加えて精製する過程で金属や顔料を混ぜると色漆になります。

 精製した最初は茶色というか飴色というか...みたいな色だそうですが、これに鉄粉を混ぜて黒にしたり顔料を入れて朱、白(ベージュ)、緑などにしたりします。

 現在の変わり種でいうと、ブルーやピンクも可能なんだとか。

 また、漆を塗った表面に金銀で絵柄を描く蒔絵や貝片で模様を表現する螺鈿などの加飾技法も日本では発達してきました。

 法隆寺の「玉虫厨子」や正倉院宝物の「螺鈿紫檀五絃琵琶」などは教科書でも見覚えがあるかと思います。

 仏教伝来後から、ただの生活道具としてだけではなく芸術性を磨き上げてきた漆は、開国後の明治時代には日本を代表する工芸品として高い評価を得たそうです。



 蒔絵とか螺鈿とかやってみたいけど、ぶきっちょさんにはただ怖い...。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする