11月11日は、11や十一を色々見立てたり連想したりしやすいらしく、日本で2番目に記念日が多い日らしいです。
その中でご紹介するのは、『チーズの日』です。
西暦700年10月、文武天皇が全国に「酥」の製造を命じたという記録が残っていることから、1992年に日本輸入チーズ普及協会とチーズ普及協議会が新暦に置き換えて制定しました。
日付は、覚えやすいという理由でゾロ目の11日が選ばれたそうです。
これといった理由づけをしていないあたり、堂々としたその意気や良し! って感じですね(笑)
「酥」あるいは「蘇」は、現在のチーズに近いものと考えられており、この記録が日本史上最も古いチーズ製造の記録だと言われています。
これは中国から伝わり、仏教の経典には「牛より乳を出し、乳より酪を出し、酪より生酥を出し、生酥より熟酥を出し、熟酥より醍醐を出すが如し。醍醐最上なり。」と記されています。
この醍醐というものは濃厚でほんのり甘く、当時は貴族や僧侶だけが食べることを許されていた貴重な食品だったようです。
「本当の面白さ」という意味で使われる「醍醐味」という言葉の語源も、最上の美味だったこの醍醐にあります。
非常事態宣言下のステイホームで、ひたすら牛乳を煮詰めて作るこの「蘇」が今年の春一時期話題に上がっていましたね。
チーズは生産地の気候風土、乳質、製法などにより様々なタイプがあります。
お店に行くとナチュラルチーズとプロセスチーズの二つが目立ちますが、全くの別物です。
プロセスチーズは日本人にも馴染みが深く、ナチュラルチーズを砕いて溶かして、また型に入れて固めたものを言います。
こうすることでナチュラルチーズに含まれている乳酸菌や酵素が死滅し、一定の品質と保存性を持つチーズになります。
一方のナチュラルチーズ(モッツァレラやゴルゴンゾーラ)は、固める時や熟成させるときに使う乳酸菌や酵素がまだ生きている状態で売られているので、放っておいたら見た目や味に変化が出てきます。
それぞれのチーズの詳しい解説はこちらへ。
つまみとしてはちょっと苦手ですが、宅配ピザのモッツァレラチーズは美味しいですよね!!!