本日6月11日は、雑節の『入梅』の時期にあたることから、1989年に『傘の日』に制定されています。入梅は、暦の上での梅雨入りを指します。
おりしも昨日6月10日、近畿地方の梅雨入りが発表されました。これから長雨の季節となり、傘が手放せない日が続くわけです。雨以上に湿気が鬱陶しいですが。
5/13の記事でも雑節について触れていますが(この時は遅霜対策の八十八夜でした)、雑節は日本人の生活文化から生まれた日本独自の暦です。昔は、農作業をする上で雨季を知ることはとても大切なことでした。田んぼに水がたまらないと田植えができませんからね! 昔は入梅の日を定めるのに、立春から135日目などとされていましたが、現在は太陽の黄経が80度に達した日とされています。なので6月11日ごろ、という言い方がされます。
東京にいた頃、たまたまつけたニュースで「梅雨本番」と言っているのを聞いて、思わず「6月も終わりやけど!? ていうかいつ梅雨入りしてたん!?」と言った記憶があります。
そこで調べてみたのですが、梅雨入りの具体的な判断基準はないようですね。昨日の発表もあくまで速報値らしく、梅雨が終わって実際の天気を見てからどうだったか確定するそうです。じゃあどうやって速報値を出すかというと、平年の梅雨入り前後の日から、それまでの天気とその先1週間の予報を見て、雨や曇りの日が多くなり始めたら「梅雨入りしたとみられます」と発表するらしいです。
そんな曖昧ならいっそ発表しなくてもいんじゃね? と思いますが、梅雨入りを発表するのにはちゃんと理由がありました。大雨による災害の防災のためが第一位で、他にも「梅雨明けの後に必要な農業用水を蓄える」「家電を含む夏の業界の仕入れ目安」とかがあります。
ちなみに今日は、『傘の日』だけでなく『雨漏り点検の日』でもあるそうです。梅雨時期に雨漏りくらったら大ごとですもんね。