1950(昭和25)年6月15日に、郵政省が初めて暑中見舞用郵便葉書を発売したことから、『暑中見舞いの日』だそうです。ちなみに現在郵政省はなく、総務省と日本郵政グループに役目が分割されています。
暑中見舞いまたは残暑見舞いは、夏の暑さが厳しい時期に日頃なかなか会えない人に安否伺いや近況を報告する季節の挨拶状です。なら年賀状も、一種の季節の挨拶状みたいなものですかね。
昔夏休みの時期に、部活の先輩から手紙が届いたことがあって、暑中見舞いでちょうどいいから返事を出そうとして母親に「どっちかっていうと残暑見舞いちゃう?」とつっこまれた記憶があります。結局どうしたかは覚えてないのですが、違いやマナーってあるのか? と調べてみました。
いつ送るのが良いとされているかは、どうやら諸説あるみたいですが広い目で見ると、
暑中見舞い:梅雨が明けてから立秋前(8月8日ごろ)まで。梅雨明け時期は毎年変わりますが、7月に入って夏らしくなったら出すのが良いようです。
残暑見舞い:立秋から8月いっぱいまで。最近は9月になっても真夏並みの暑さが続くこともありますが、それでも立秋を過ぎれば暦の上では秋、残暑見舞いに切り替え8月中に送るのが通例だそうです。
どちらの見舞いに関しても、内容の構成は
①お見舞いの挨拶「暑中(残暑)お見舞い申し上げます」
②時候の挨拶「梅雨明けとともに本格的な夏がやってまいりましたが、いかがお過ごしでしょうか。」「暦の上では秋を迎えましたが、猛暑日が続いております。ご体調はいかがでしょうか。」続けて自身の近況報告。
③結びの挨拶「だまだこの暑さが続くようですので、くれぐれもお身体にはご留意ください。」
④詳細な日付は入れず、「令和2年」とか年数の下に、暑中見舞いの場合は「盛夏」、残暑見舞いの場合は「晩夏」「立秋」「葉月」などの言葉を添える。
こんな感じらしいです。
あと大事なのが、暑中見舞いや残暑見舞いは相手と交換するのが礼儀とされています。だからもらいっぱなしではなく、ちゃんと返事は出さなきゃいけないそうです。暑中見舞いをもらったけど自分が返事を出す頃に8月入っていたら残暑見舞いで。残暑見舞いをもらって9月になってしまっていたら、普通の葉書でいいからなにかしら返事は返すものだとか。
まあ最近は企業がお得意様とかにも見舞いの葉書を出していると思うので、そこまでは返さなくてもいいと個人的には思いますが...。