緑皮車の客車区

ある大学生の非日常、旅行記、Trainz、FS、その他ゲームとの戯れなどなど・・・

【B747-400】大韓航空KE905便【仁川(ソウル)→フランクフルト】

2013年04月02日 18時07分52秒 | 2013年春 韓国
2月19日に、僕はソウルを離れ、メインの東欧旅行の入り口であるフランクフルトへ出発する。

最近ではWebチェックインといって、インターネット上でチェックインを済ませ、航空券を印刷すればカウンターに並ぶ必要のないサービスが広がってきている。僕はボーディングパスの半券を集めるのが好きで、ボーディングパスが家でのコピー用紙に印刷されたものになりつつある風潮に寂しさを感じる。大韓航空にもウェブチェックインサービスを行っているが、大韓航空は一度カウンターに並ぶ必要があり(手続きは簡略化されるけど)、ボーディングパスをもらうことができる。

僕は出発の前日にソウルの友人の家でも、プリンターを借していただいて、このウェブチェックインをやっていた。ここで、僕はモニターに映し出された文字を見つける。

「Airplane: B747-400」

・・・え?

どういうことかというと、僕は大韓航空の仁川-フランクフルト線に、なんとあの「エアバスA380」が運用されていることをFlyteamなどで知っていたのだ。まさか、こんなタイミングでA380に乗れるなんて考えてもいなかったから、これを航空券を買ったあとに知ったときは飛び上がって喜んだものである。A380なんて、日本に飛来してきている例は少ない。A380を見ることができるだけでなく、実際に乗ることができるのだ。

それほど楽しみにしていたわけだが、どうやら機材変更があったらしい。A380ではなく、ジャンボに変わってしまった。正直がっかりしたのだが、ジャンボなんて何年も乗ってないし、帰りの便でA380に乗れれば一石二鳥である。帰りの便に機体することにして、行きはジャンボの旅を楽しむことにした。



翌朝の9時。友人と、彼の家族に何度もお礼を言い、別れを告げて、仁川空港まで地下鉄で向かう。彼の家族には、泊めていただくだけでも申し訳なかったのだが、食事をご馳走していただいたり、いろいろと韓国のことについて教えてもらったり、非常にお世話になった。ここに書いても伝えられないのだが、この5日間のことは本当に感謝している。最寄の駅までは友人が送ってくれて、来学期に大学が始まったら日本でまた会おうなどと話をし、改札を抜けた。地下鉄の交通カードには、空港まで行ったらちょうど1000ウォン分ほど残ることになっていたので、記念にとっておくことにした。


仁川空港に到着。上海の浦東のような、明るい雰囲気の空港だ。チェックインはすぐに終わり、ザックも預け、あとは成田とおんなじだ。


僕の乗るB747-400。機体番号はHL7492。よーく見ると、ケツのあたりで空気がゆらゆら揺れているが見えるので、仁川ではAPUを使うということだろう。


機長がチェックをしていたのが見えた。今日も安全第一。

待合室にいたのは、ほとんどが韓国人で、日本人はほとんど見当たらなかった。あとは、ドイツ人らしき人が少数。早く来すぎて暇だから、飛行機の写真を撮っていたのだが、やってくるのはほとんどが中国か韓国のエアラインで、珍しいものは特にない。仁川空港は水色の機体ばっかりである。

搭乗の時間だ。飛行機の入り口では、英字新聞や韓国語の新聞が配られている。


中の様子。僕の席は窓側。隣には、韓国人の家族連れが乗っていた。韓国の学校もちょうど春休みだから、家族旅行にでも行くんだろうか。


窓の外を見ると、どこから飛んできたのか、A380がやってきていた。実際に見ればわかるけど、A380はずば抜けてデカイ。タキシング中の旋回シーンは圧巻である。あー、あれに乗りたかった。


離陸滑走路は、34。少しタキシングをする。写真はMIATモンゴル航空のB767-300。


裏には、タイ籍のビジネスエアーという航空機が駐機していた。B767。チャーター便だろうか。それとも、ビジネスクラス専用の飛行機でしょうか。


特に待たされることもなく離陸。窓からは、北朝鮮の大地がうっすらと見える。


この通り、北朝鮮を大きく迂回していく。北朝鮮は、外国の航空機の上空通過を認めていない。


しばらくして出た機内食。カレーライスとのことです。アルミ箔に包まれた、ほかほかの機内食は食欲をそそります。


旅順が見えてきた。今回は中国には行かないが、上から見るだけ。旅順は未開放地区だったけど、最近開放されたらしいね。


モンゴルあたりに入ると、こんな景色が続く。モンゴルは草原ばっかりだと思っていたんだが、こういう山がちで砂漠っぽいところもあるんだな~と思った。モンゴルもいつか行ってみたい。


モンゴル!寒そう!

大韓航空にも、座席にエンタメ用のモニターはついている。僕はだいたい映画にも音楽にも目もくれず、フライト情報の画面をずっとつけている。この飛行機は、36000ftで飛び続けている。きっと、どこかで38000に上昇するのだろう。

で、だ。モンゴルあたりで、急に僕のモニターがぷつんと何も映らなくなってしまった。リモコンをいろいろいじってみたけど、やっぱり何も映らない。しばらくしたら直るんじゃないかなぁ、と思って、外の景色を見続けることにした。


これは・・・ロシアに入ったのかな?モンゴルに入ったのかな?


工場の煙が見える。こんなところにも人が住んでいて、日常を送っているんですねぇ。空から街を見つけると、とても不思議な気持ちになります。


ずっと消灯してたけど、機内食の時間になってみんな起きはじめる。夕食?朝食?はこれ。

メシを食い終わったあとにも、モニターをいじってみたんだが、やはり動かないままだ。俺が何回もリモコンをいじっていると、困っていることに気づいた隣の人が、それ、CAに言ったほうがいいよ、と言ってくれた。CAを呼んで、モニターがつかないということを伝えると、リセットするから少々お待ちください、と言われる。しかし、やはり点かない・・・

二回ほど繰り返してもつかないので、やがて日本語を話せるCAがやってきた。というか、日本人のCAだった。へぇー、日本路線以外にも乗ってるものなのか。

リセットしても直らないから、窓側の三人いっしょにリセットしてみるという。それでは、隣の人に迷惑がかかってしまうのだが、「Don't mind.」と言ってくれたので、三人いっしょにエンタメ装置をリセットすることにした。

結果。直らない...orz エコノミーの座席がひとつ残っているから、そっちに移ってもいいと言われた。窓の外見てももう雲海しか見えなくなってたし、なぜかちょうど頻尿で窓側の席では辛かったので、座席をうつることにした。しかし、なんで400席ぐらいのなかで俺のモニターだけ。。。

残りの時間は、映画を見て過ごしていた。何の映画を見ていたかというと、「シュガーラッシュ」と「パラノーマン」wwwwwお前何歳だよ、と言われるかもしれないが、うるさいなぁ、俺は飛行機乗ったらディズニーの3Dアニメ見ることに決めてんだよ。モデリングきれいだし、いい話多いし。日本も、二次元のアニメばっかつくってないで、3Dのアニメもどんどんつくればいいのに、って思う。パラノーマンとか、ポリゴンじゃねぇんだぞ。世界初の3Dプリンタを使ったストップモーション作品なんだぞ!撮影に3年かかってるんだぞ!


途中、トイレにいったときに撮った景色。ロシア上空。

映画も見終わったあとは、しばらく眠っていた。目を覚まして、トイレに行ったついでに非常口から景色を見ると、こんなものが見えた。



うおおおおおおおおおーーーーーー!!!!!すげーーーーーー!!!!!なんだこれーーーーー!!!!!

FSXの世界だけかと思っていたけど、飛行機がこれほど近くを並行して飛ぶっていうのは、実際にあることなんですね。感動しました。見てみると、中国国際航空のA340のようだ。

ちょうどあの瞬間に、トイレに行ったのは運がよかったのかもしれない。こんな景色、滅多に見れない。

やがて、飛行機は38000ftからゆっくりと下降をはじめ、雲海に突入した。雲海を抜けると、ドイツの森が見えてきた。真ん中あたりの席に座って、着陸のときの景色はよく見えなかったのだが、やたら緑だらけだったのは覚えている。


フランクフルト国際空港に着陸。隣にはなんとJALが。降機すると、韓国のツアーが3組ほど集合していた。エコノミーが1席しか余らないぐらいの混雑具合だったけど、乗客のほとんどはツアー客だったらしい。

飛行機の中では、税関申告書も、入国カードも何も配られなかったし、書かなかった。本当にこれでいいのだろうかと思いながら、入国審査の列に並んでいると、みんなパスポートしか持っていない。自分の番が来たけど、特に何も聞かれることもなく、指紋採取も写真撮影もせず、スタンプを押してもらっておしまいだった。

ザックをとったあとには、この旅でもかなり気がかりなことが待っているはずだった。僕が降りたのは、フランクフルト空港。ここの税関は、有名バイオリニストからバイオリンを「売らない保障がない」とわけのわからないことを言って没収して税金を要求したり、テレビ局クルーから機材を「売るかもしれない」と没収したりと、まぁひどいという話を聞いていた。過去の旅行者のブログを見ていても、ノートパソコンを没収された日本人が少なからずいる。ドイツは、500ユーロ以上の高額品には、本人のものでない限り関税をかけるという制度がある。しかし、ここは本人の私物であっても、領収証やらなんやら、証明するものがないと屁理屈をつけて関税を巻き上げようとするらしい。本当にクソな話だ。

この旅で僕は、ノートパソコンを持ってきていた。Wifiが弱いところだと、スマホでは電波が通じない場合もあるので、ノートパソコンは重宝する。しかし、ここで没収されて、さらに関税を請求されてはたまったものではない。ドイツの空港には、免税の緑ゲートと、申告用の赤ゲートがあるのだが、緑ゲートを通っても、抜き打ちで検査されるんだとか。俺は、念のため赤いゲートを通って、これには関税はかからないのかと言おうかとも考えていた。

で、実際にやってきたフランクフルト航空。緑のゲートと赤いゲートが見えてきた。みんな緑のゲートを通っていく。赤いゲートに向かう人は誰一人いない(笑)。これでは正直、赤いゲートには行きづらい。僕は流れに乗って、緑のゲートをノリで通ってしまうことにした。

結果。何も起こらなかったwwwww税関職員もいなかった。あそこまでビビッてたけど、なんだったのか。まぁ、とりあえず、無事にドイツ入国ー!人生6ヶ国目である。

僕が降りたのは第二ターミナル。宿は、フランクフルト・ホステルという、中央駅のまん前にあるホステルを予約していた。とりあえず、フランクフルト中央駅まで向かわなくてはならない。地下鉄か電車に乗りたいのだが、どうやら第一ターミナルから乗れるらしい。隣のターミナルまではモノレールで行くらしい。

(中略)

無事に、Uバーンの駅に到着したが、券売機の使い方がよくわからない。英語表記にできるんだが、空港の両替所で交換した小銭をぶち込んで、3.8ユーロぐらいの「Frankfurt City」とか書いてあるボタンを押してみる。ちょっと高い気がするけど、たぶんこれで大丈夫なんだろうとか考えて切符をとる。路線図を見ても、なんかよくわからない。ハナウってどこだよ。ちくしょう、もうちょっと下調べしてくればよかった。全然調べてなかったわ。

駅は、京成の成田空港みたいに地下ホームになっている。どうやら方向はこれであっているらしいから、入ってきた電車にとりあえず乗ってみる。電車はそこそこ混んでいて、けっこうスピードを上げて森の中を飛ばしていく。時刻は夕方で、けっこうまわりは暗かった。途中、ICEと併走する。ドイツに入って、さっそくICEを見ることができた。途中どこかの駅に停まるけど、ドアが開かない。すると、近くの人がノブを引っ張ると「プシューッ」と音をたててドアが開いた。なるほど、ドイツでは列車のドアは自分で開けると聞いていたけど、通勤電車でも自分でドアを開けるのか。

よくわからないまま、フランクフルト中央駅についた。間違ってなくてよかった。東欧は落書きだらけってきくけど、フランクフルトの線路沿いも落書きだらけで、治安とか不安だったけど、ホステルはすぐ目の前である。あと、ここまでの写真撮ってないのは、「ヨーロッパはスリが多い」と聞いていて、ビビりまくってカメラ出している余裕なかったからです(笑)。あとで、ドイツはそんなに治安悪くないってわかったんですけどね。


初めて見るヨーロッパの街並み。すげー、路面電車走ってる。ヨーロッパに来たぜ!

ここのホステル、鍵の開け方が難しくて、ドアの開け方がわからないとかいろいろハプニングはあったものの、ホステルに無事チェックインする。


俺の部屋は、男女混合ドミ8人部屋で、トイレバスは廊下の共同。二日間で40ユーロ。

ベッドの上段には、白人男性が一人いたんだが、声をかけるべきなのかわからず、彼もiPadに夢中になってたみたいなので、何も声をかけなかった。俺は荷物を投げ出して、ボーっとしてた。ボーっとしながら、なんかいろいろ不安になってきて、考え事をしていた。とりあえず、時差ボケで死にそうだった。

1時間ぐらい、荷物整理する、ボーっとする、を繰り返していたら、東洋人の女の子が入ってきた。どうやら、自分のベッドがどこなのかわからないみただったので、うーん、ここでいいんじゃない?みたいなこと話してたら、「あのー、日本人ですか?」

黒髪前髪ぱっつん!!メガネ!!低身長!!日本人!!今日はついてるねー。

彼女、代ゼミに通っていたらしく、俺も代ゼミに通っていたから、その話で盛り上がった。就職前の旅行として、ヨーロッパに来ているんだが、今は1週間半目ということらしい。この日は、クロアチアから夜行列車で来たんだとか。

ここでも前髪ぱっつん出てきて、オチにがっかりした方もいるかもしれないが、長くなったので、今日の記事はここでおしまい。前髪ぱっつんとFBの交換すればよかった。上の白人はポーランド人でした。

【韓国鉄道】韓国鉄道博物館【義王】

2013年04月01日 23時33分34秒 | 2013年春 韓国

どこの国に行っても、必ず鉄道博物館やら、航空博物館は訪れています。今回も、ソウル郊外にある鉄道博物館に訪れてみました。

場所は、ソウルメトロ一号線で南へ行くと、義王という街があり、そこには義王鉄道博物館という博物館があります。入場料は500ウォン。


看板の裏には、トンイル号に客車が。売店として使われているらしいが、俺が行ったときにはなにもなかった。


どうやら山川さん(KTX山川)のレプリカのようなんだが・・・。中には入れず。


はい、日本の朝鮮統治時代に使われていたミカ3型蒸気でございます。1940年製で、終戦後も長らく使われていたんだとか。これ、定期的にスピーカーから「ポーッ!ポーッ!」と、間抜けな効果音が流れますw


旧ピドゥルギ号の気動車。ピドゥルギ号は、JRでいう普通列車にあたるが、2000年に廃止された。これもメイドインジャパンだけど、なんと新潟鉄工所製。1963年生まれ。


朝鮮鉄道の旧のぞみ号客車。釜山~奉天(瀋陽)を27時間で結んでいたという。戦後は、韓国の大統領専用列車として使われた。朴正煕も乗っていたようである。


車内はこんな感じ。


今は亡きトンイル号の客車。トンイル号は、JRでいう快速、長距離鈍行みたいな感じ。2004年のKTX開業と同時に廃止。ごめんちゃんとした写真撮るの忘れた。


中はこんな感じ。うーん、雰囲気いいですね。これで韓国の山の中をごとごと走ってみたかったなぁ。


旧ピドゥルギ号の客車。先述した、気動車と編成を組んだりもしていたらしい。こっちは、車両がちょっと小さめですね。


中はこんな感じ。なんか、台湾の旧客と雰囲気が似ている。


首都圏電鉄の1000系。こちらは日本車両製。中は103系にそっくり。


ムグンファの旧車両で、9900系交流優等型電車。JRの485系をパクったモデルにしたもの。1980年大宇重工製。

どうやら、韓国鉄道庁の職員が日本の国鉄を訪問した際に、韓国に485系のような車両を走らせたいと言ったのがこの車両の起源らしい。日立と大宇の共同製作とのこと。外国の鉄道の方が、こんな風に日本の鉄道を評価してくれるのはやっぱり嬉しい話である。


内部は転換クロスシート。広告版には当時の広告が貼られている。


運転台。日本の国鉄型車両のそれとそっくりである。

ここに、日本人の親子がいたが、絡まなかった。一人とかだったら絡むけど、数人でいる場合は、人見知りされるのが嫌で日本人とはあまり絡まないのである。


内部にはいろいろな展示があった。写真は制服の展示。韓国鉄道の制服は、制帽のつばに模様が描いてあるのが特徴。


今はもう発行されていない、韓国の紙の時刻表。


途中運転シミュレーターがあったが、有料にしてはお粗末すぎるものだった。椅子がガタガタ揺れる演出がある。


少し前までの、ソウル地下鉄の券売機。白い軟券が出てくる。


出てきた軟券は、これに通して改札を体験することもできる。この改札機も日本そっくりだ。

義王鉄道博物館。いろいろな車両が見れて面白かったのだが、文句を言うとすれば、展示物の劣化が少し激しいことだろう。ネットで過去の訪問者の写真を見てみると、5年前にはきれいだった車両も、今ではペンキが剥がれたり、錆だらけになってしまっているものが多い。また、内部に入れた保存車両も、そのせいか立ち入り禁止になったものも少なくない。ここに限らず、韓国では鉄道趣味文化があまり大事にされていないような風潮を感じるが、鉄道の発展史をぜひとも後世に残してほしいものである。訪問者もそこまで少なくはないようだし。

~おまけ~


義王駅近くの線路沿いにある、ハングルのタギング。こういう、アルファベットじゃないタギングを見るの好きです。


KORAILの311000系電車。ロテム製。義王駅のまわりは貨物ヤードが広がっています。

ちなみに、1号線の車内には物売りが現れます。あと、物売りとはまた別だけど、ソウルの地下鉄によくいるのは、リュックに入ったラジカセで物悲しげな音楽をかけながら物乞いする、目の見えない老人。中国の物乞いと同様、彼らの裏にいるのは非合法組織なんだけど、ラジカセの音楽が哀愁感漂わせていてすげー見てて悲しくなります。

【韓国鉄道】東大邱→大田→ソウル【ムグンファ1216号・KTX150号】

2013年03月28日 22時04分51秒 | 2013年春 韓国
お次はムッちゃんです。その前に、東大邱駅でちょっと撮り鉄です。


9051型気動車。釜田行きのムッちゃんとして運用されています。もともと普通列車用なのですが、余剰車両をムグンファ用に改造したもののようです。


KTXはフランスのアルストム製のTGVをほぼそのまま持ってきたものですが、最近は韓国のロテム製のKTXも走っています。これらはKTX山川(サンチョン)とよばれ、時刻表にも表記されます。ちなみに僕は勝手に「山川さん」と呼んでいます。あと、ムグンファは「ムッちゃん」と勝手に呼んでいます。


韓国の鉄道がまた萌えるのが、低床式ホームとかディーゼル率の高さとか客レとかそういうのもあるけど、貨物列車が多いのも魅力的。30両ぐらいつながったコンテナ列車が、迫力満点の7500形DLに引っ張られてやってくるのです。


こういう風に、低床式ホームの駅にも停車してるから、視姦観察し放題。うーん、ハングルが読めればもっと面白いんだけどなぁー。

韓国と中国の間に北朝鮮がありますから、そこらへんなんとかなれば、戦前みたいにユーラシア横断特急なんてのもできそうですけどね。鉄道と政治は切っても切れぬ関係。


ムグンファ1216号ソウル行きが定刻に入線ー。韓国の鉄道はあんまり遅れません。ほぼ定刻にやってきます。
機関車は、8200型電気機関車。シーメンスのユーロスプリンターをベースに、シーメンスとロテムが共同開発したカマのようです。


ムッちゃんの車内はほぼ満席。立ち席客とかいたし、フツーに混んでます。あと、あんまり写真撮れなかったけど、ムッちゃんはセマウルと違ってシートピッチ狭い。テーブルもない。リクライニングはします。

窓側の座席だったんですけど、西日が当たって超まぶしい。カーテンはずっと閉めていて、車窓はあんまり楽しめませんでした。車窓見たい人は、まぁ自分でYouTubeで検索するか、実際に乗りに行くかにして・・・。でも、日本の田舎みたいな光景がずっと続くだけですよん。


大田駅に到着。ここでも多くの乗客が入れ替わる。やっぱりムッちゃん混んでるよ。


向かいの線路には、7100型重連の貨物列車が。有蓋貨車による貨物列車は、韓国には多く残っています。

貨物列車がやってきたので、その様子も動画に撮ってみました。

いやー、なかなかの迫力です。30両ぐらい繋がっていますね。もうこれだけで、もう一回韓国に行きたくなります。韓国は日本より国土が狭いのに、なんでこんなに鉄道貨物が盛んなんでしょうかね。


はい、KTXです。大田からはこれに乗ってソウルまで帰ります。


高速新線からの車窓はこんな感じ。といっても、写真では伝わらないので、動画でもご覧下さい。



TGVとほぼ同じ車両で、連接式台車なので重心は低く、揺れはほとんど感じません。トンネルでの耳鳴りもあんまり気になりませんでしたね。KTXの椅子の狭さは悪名高いですが、僕はそんなにひどくないと思いましたね。ムグンファよりは快適だった気がします。椅子の狭さよりは、ヨーロッパ式の集団見合い式が韓国人はあまり好きではないのだとか。しかし、リクライニングする際に、座布団も動くのですが、座布団をいっぱいに動かしたときは膝と前の椅子の間隔がとても狭くなりますね。

車内はほぼ満席で混んでいました。韓国は鉄道はなんだかんだ言って需要があるみたいです。


ソウル駅に到着です。KTXがたくさん並んでいます。


KTXの車内。乗客がみんな降りてしまってから撮りました。ご参考に。


デッキ。制服のオネエちゃんは、飛行機のCAみたいなので各車両に一人いるかいないかぐらいの感じで乗っている。KTXは20両繋がっているので、カフェカーまで歩いて行くのは大変です。というわけで、車内販売が頻繁にまわってきます。

余談。KTXを降りたあと、KTXの機関車の写真をもう一回撮りに行こうと、他の乗客とは反対側の方向に向かって歩いていきました。すると、清掃員のおっさんがなにやら韓国語で出口のほうを指差しながら俺に怒鳴っていきました。「出口はそっちじゃない」と言ってるのか、「早くホームから出ろ」と言ってるのか、はては「●ョッパリ出てけ」とかwまぁ、韓国には鉄道マニアはいることにはいるんですが、日本と比べるとあまり理解されている趣味というわけではなさそうですね。

次回は義王鉄道博物館です。


【韓国鉄道】ソウル8:43→東大邱12:18【セマウル1021号】

2013年03月28日 20時14分42秒 | 2013年春 韓国
鉄オタのみなさん、お待たせいたしました。なかなか管理人が鉄道の記事をアップしないので、今度見かけたらブレーキ弁で殴り殺してやろうというぐらいイライラされた方もいるのではないかと思いますが、まぁ、でもよく考えたらそんな熱心なファンいるわけないよね。

というわけで、セマウル、ムグンファ、KTXの全てに乗ってきたので、レポートしていくことにします。


こちらが切符です。ソウルから東大邱まで、31400ウォン。だいたい2700円ぐらい。韓国の物価は日本の9割ぐらいと高いのですが、鉄道運賃は安いままです。韓国には紙の切符はあることはあるんですが、ほとんどの人は、ネットで切符を予約して、家で印刷したのを使ってます。スマホで切符をダウンロードして検察のときに見せる、なんてのもあります。あと、紙の時刻表は数年前に廃止された模様ですorz韓国では何でもオンライン化がすすんでいます。

ちなみに、友人のお父さんが自分のクレジットカードで切符を予約してくれたんですが、「これは私からのプレゼントだから、お金は払わなくていいよ」ということで、お父さんが負担してくれることになりました。といっても、家に泊めてもらっているのにさらに7000円のプレゼントというのはなんだか受け取るのが申し訳なく、半分だけでも返そうかな、とけっこう考えていたのですが、やっぱりいろいろ考えた上、お父さんの気持ちを素直にありがたく受け取ることにしました。何回もお礼を言いましたが、ここでもいいます。本当にありがとうございました。감사합니다!


ソウル駅です。ちょっと暗い・・・


僕が乗る列車は、8:43発のセマウル!ちなみに、KORAILにはヨーロッパと同じく、改札がありません。昔はあったみたいですけど、最近廃止が進んでいるようです。地下鉄や近郊列車にはあります。


なにやら中国の最近の駅と同じにおいがするソウル駅。セマウルとムグンファとKTXしか停まってない。


はい、セマウルです。機関車は韓国鉄道車両製(現ロテム)の7400型。今ではプッシュプル方式のセマウル号はほとんどなくなってしまったみたいです。

というのも、実は、セマウル号は2015年までには全廃されるようです。韓国には鉄道車両(旅客車両に限る)は25年経ったら廃車しなければいけないという法律があるんです。そのセマウルの25年目というのが、もうすぐそこまで来ているようです。KTXもあるし、京釜線をソウルから釜山まで通しで走るセマウル号は、いまでもあまりありません。代わりに、KORAILはヌリロ号とかいう日本製の電車の導入をどんどん進めています。プッシュプル方式のセマウルの機関車が消えたというのも、そういう事情だからなのかもしれません。だから、セマウルに乗るのは今のうちですよ。ムグンファ号はまだ残るらしいですが。


現代精工製の、セマウル用ステンレス客車。昔は緑に黄帯とか、赤と青とか、そんな感じの帯の色だったけど、今ではみんなこれ。しかし、いいですねぇ、低床式ホーム。これぞ男の低床式ホームですよ。ヨーロッパや中国では、ホームの高床化も進められているようですが、韓国ではほとんどが低床式ホームのままです。


車内。普通車ですが、超快適です。窓もカーテンだし、なかなか味出してます。


シートピッチも広い広い。テーブルももちろんあります。

こういう快適な列車がなくなるのは寂しいことですね。


漢江を通過して、ソウルを離れる。しばらくは通勤電車と併走します。

途中、永登浦駅に停車したとき、オッサンが韓国語でなにやら自分の切符を指差しながら絡んできました。韓国語わかんないけど、たぶん、「ここ、俺の座席なんだけど?」みたいなこと言ってるのかな。切符を取り出して照らし合わせてみると、同じ号車、座席番号。あれ、おかしいね。オッサン、言葉がわかんないと理解したのか、隣の空いている座席に座る。タイミングよく車掌が検札しにきて、オッサンが切符を取り出してなにやら話す。すると、オッサン、車掌の説明に納得したのか、次の駅の水原で降りたのか車両を移ったのかわからないけど、どこかへ行ってしまった。

乗車率は、ソウルを出たときはガラガラだったけど、永登浦、水原あたりからどんどん乗客が乗ってきて、乗車率は8割ぐらい。セマウルはKTXに客をとられて空いている、と聞いていたけど、そうでもないみたい。実際、俺は1本後のセマウル1041号に乗りたかったのだが、二日前でも満席だった。やっぱりセマウル、廃止すべきではないと思うんですけどねぇ。

あ、KORAILは全席指定席です。


どこかの駅に到着ー。あちらに停まってるのは、ムグンファの客車です。


KTXの高架線が分岐。KTXはヨーロッパの高速鉄道と同じく、在来線と高速線両方走ります。というか、高速鉄道車両が高速線しか走らないのは、在来線と新幹線で軌間が違う日本と台湾ぐらいなものです。

動画に撮ったので、セマウルからの車窓をYouTubeにアップしました。カメラの性能があまりよくなくて、こんな画質でしか用意できなかったのですが、どうぞ見てやってください。

韓国の田舎の風景は、日本と本当にそっくりです。運転してたら途中から間違えて左側走ってしまいそう。

速度はそんなに速くない。速くても120キロぐらいかな。


こちらはカフェカー。車内販売はまわってきません。いや、まわってきたかもしれないけど、滅多にきません。だから、ここまで自分で買いにいくことになります。もともと食堂車だったんですが、需要がなくなってきたみたいで廃止されました。あと、奥のほうにPCが2台か4台ぐらい置いてあって、乗客はインターネットを利用することができます。列車の中にネット喫茶があるなんて、さすが韓国です。


トイレ。日本の特急と似ていて、男性用トイレが設置されています。


デッキはこうなっています。低床式ホームのため階段です。KORAILには高床式ホームはないからか、フタはありませんね。


前方にスクリーンがあって、駅が近づくと停車駅の名前が出てきます。これは亀尾駅。場所はググッてください。大田と大邱の間ぐらいにある小さな街です。


普段はこんな感じでCMを流しています。そして、左にとりつけてあるメーカーのエンブレム。大宇●工●・・・すみません、韓国語読めないんで、もう一回聞いてきます。

※コメントしてくださった方によると、大宇重工業とのことのようです。ありがとうございました。


そんなわけで、東大邱に到着ー。韓国の鉄道では、サボがまだ現役です。しかも、往復表示ではなく、いちいち取り替えます。すばらしい。


こちらはカフェカーの概観。そこのドアから、お菓子とかジュースを搬入します。


一番うしろ!自動連結器でございます。あ、セマウルの客車は、片側1ドア、もう片側に1ドアです。

あと、セマウルはだいたい7~8両ぐらいで運行しています。編成としては、
ソウル←[1特等][2カフェ][3普通][4普通][5普通][6普通][7普通]→釜山
みたいな感じです。


隣の線路に、ムグンファ号が入ってきました。ムグンファ号には電源車がつながれていることが多いです。これは珍しい、古いタイプの電源車。多くは、赤と青の帯の客車の編成に、ひとつだけセマウル客車用の電源車が連結されていることが多いです。

セマウルの回送の様子も、YouTubeにアップしました。ただ、画質が荒く、歩きながら撮っているので酔いやすい方は気をつけてください。



暇なので、駅前を軽く散策。大邱は、ソウルと違ってかなり日本っぽい。これとか、柏駅前とそっくりだよ!ソウルは道が広くて、だだっ広い街だけど、韓国のほかの街はこんな感じのとこが多いのかもしれない。実際、友人は「釜山とかはソウルの北側みたいな街並みが多いよ~」と言ってたし。


住宅街もちょっと歩いてみた。こっちは一軒屋が多い。この路地も日本と似てるけど、家とかは石造り、レンガ造りが多くて、やっぱり朝鮮っぽいところはある。


駅前の広場にて。出たっ!法輪功www香港とかマカオでは多かったけど、韓国にもいるんですね、法輪功。天滅中共ってのが、すごいビンビンくるw

長いので、往路と復路は分けます。

【韓国・ソウル】いろいろ雑感【その2】

2013年03月25日 00時08分12秒 | 2013年春 韓国
すみません、最近、Eurotruck Simulator 2っていう、ひたすらトラックを運転してお金を稼ぐというゲームを買ってしまい、夢中になっていました。というわけで、旅行記のアップをサボっていたんですが、そろそろ尻を上げないと永久にアップしないということになるので、頑張ります。

はい、というわけで、ソウルタワーです。


眺めいいですね。これはソウルの北側。ソウルは大都会です。こういう、山に囲まれた大都市って、僕好きなんですよね。すごく景色が綺麗で。香港とかも大好きです。


南側。漢江をはさんで、江南方面を望む。ソウルは団地だらけです。日本と違って、一軒屋はあまり一般的ではありません。


韓国のリア充共が書いた落書き。爆発しろ。テ●ドン全弾発射。


ソウルタワーに登ったのは嘘です。10000ウォンぐらいと、高かったので登りませんでした。まぁ、南山からでもいい景色は十分見れます。


明洞も行ってきました。日本人だらけです。日本語がわかるガイドもいます。アヤシイ宗教団体の勧誘のお話を、日本人のおばちゃんが熱心に聴いているのを発見。

ソウルでは、プラカードや横断幕を張り、メガホンでなにやら演説している人を多く見ましたが、これはいわゆるカルト宗教の説教や勧誘らしい。韓国ではキリスト教信者が多いのもあるが、多くがキリスト教系である。

あと、俺は、韓国のインディーズ系ロックを聞いてみたいと思って、CDショップを探してみた。が、どこにもない。友人いわく、そういえば韓国ではHMVとかタワーレコードを見たことがない、ということ。明洞にはなんかあるんじゃないかと思って、行ってみたのだが、やっぱりCDショップはない。あっても、最新のK-POPSのCDを置いただけの小規模な店とか、コーナーだけ。韓国でも、みんなネットで音楽をダウンロードするから、CDショップはあんまりないらしい。

余談だけど、俺が好きな韓国のロックバンドはこれ。

PIAってバンドで、韓国のパンクバンドの中では有名なほうなのだが、俺の話したことのある韓国人で知っている人は誰ひとりいなかったw


南大門ではなく、東大門市場。ここでも日本人観光客をよく見るんだが、こっちは南大門ほど観光地化されてない。どっちかっていうと、観光客向けというより現地人向け。写真は古本屋があつまったコーナー。ほかにも、布とかばっかりのコーナーや、食品ばっかりのコーナーもある。


ちょっと裏に入るとこんな感じ。ほとんど日本と変わんなくなってしまった韓国にも、こういうアジアなところはしっかり残っている。江南に住む韓国人の友人はこういうところには滅多に来ないようで、けっこう珍しがっていた。


ソウルの街中によく置いてあるゲーム機。日本のクレーンゲームみたいな存在だが、韓国にはクレーンゲームは少なく、こういう棒で押して景品をとるゲーム機が人気だ。クレーンゲームみたいなボタンで棒の位置を決め、ボタンを押すと棒が出てきて景品を押す。で、景品が棚の向こう側に落ちれば、景品をゲットできる。簡単そうだが、やってみるとなかなか難しい。一回1000ウォン。友人は帽子をとろうとしたのだが、5回やっても成功しなかった。

時間が中途半端に余ったので、「ソウルの大学を見てみたい」と言ったら、近くにある高麗大学まで行くことにした。ソウルには、東大にあたるソウル大学校、早慶にあたる延世大と高麗大がある。ほかにもレベルの高い大学はたくさんある。

なんでも、韓国ではソウルにある大学が人気らしい。日本では旧帝とかの人気も高いが、韓国では地方の国立大学はあまり人気ではなく、とにかくソウルにある大学の偏差値が高くなるらしい。有名な話だけど、韓国の大学受験の競争は熾烈だ。いたるところに予備校があり、高校生は夜の11時ぐらいに家に帰るのが普通らしい。高校によっても、一部の進学校とかでは、夜まで強制的に自習時間となっているところもあって、必ずしも全員が予備校に行くわけではないらしい。

数年前に、過熱しすぎた大学受験が社会問題となり、塾や予備校は夜10時以降の営業を法律で禁止されたのだが、今でも窓に紙を張ったりして電気がついているかどうかわからなくして、夜まで授業をしている予備校もあるんだとか。


こちらは高麗大学の理工学キャンパス。広くてキレイ・・・!これで私大理系ですよ。W大学の理工学部なんかと大違いですね。


これで私大です。日本の旧帝並みの広さですね。で、学費は半分以下。教育にかけてる費用が違うんだなーと思いました。


高麗大学の校章。英語では、「Koryo University」ではなく、「Korea University」。ちなみに、友人のお父さんは延世大学の出身で、高麗大学に行ったと行ったら、「あんなの大学じゃねーよw」と言われましたw早稲田と慶応と同じく、高麗大と延世大学はライバル関係。


早稲田の馬場みたいな学生街で、下宿を紹介する不動産や、飲み屋などが集まっている。僕が行ったときは二月で、韓国は長期休暇だったので、学生はあまりおらず、ひっそりとしていました。

韓国には2年の徴兵制がありますが、ほとんどの学生は大学在学中に休学して軍隊に行くらしい。僕は今回お世話になった友だちのほかに、何人か韓国人の友だちがいるが、ひとりはもう来月には軍隊に行くから大学には来ないのだと初めて知った。今回案内してくれた友人も、来年の春に行く予定らしい。2年間もいなくなるのだから、寂しい話である。


韓国の中華料理屋で食べたジャージャー麺。中華だけど、日本のラーメンみたいに、韓国ナイズされたジャージャー麺。これが安くておいしい。韓国に行ったら一度は食べるべき。

ちなみに、韓国人は外食というものを日本ほどはしないらしい。だから、ファミレスも少ない。ほとんどの人は、電話で出前を頼むのだとか。

~おまけ~


友人宅の裏が漢江だったので、夜に出歩いてガンナムスタイル踊ってみました。バンポー大橋にて。踊り方かなり間違えてるしwでも、馬ダンスやっぱり難しいよ。今でもうまく踊れない。