ドイツ博物館の鉄道展示では満足できなかった僕は、ジャーマンレイルパスの予備の1日分を使って、ニュルンベルクのDB博物館に行ってみることにしました。
ミュンヘンに来るときにニュルンベルクから乗った、ICE高速線を走るREの車両の車内。これが普通列車なんて信じられないwもう一回乗りたくてこれを選んでしまった。
道中は省略。機関車は、ミュンヘン側についている。こちらはニュルンベルク側。
なんとなく撮ってしまう写真。欧州型の客車って、やっぱカッコいいから好き。
ニュルンベルクは、城壁がいまでも残る珍しい町。近代になってからヨーロッパでは、城壁は市街拡張のために取り壊されて、環状道路にされてしまうところが多い。ここでは中世の面影を感じることができる。
といっても、ミュンヘンとニュルンベルクは、第二次世界大戦中、ナチスの発祥地みたいなところだったので、連合軍にめっちゃめちゃに爆撃されて破壊されてしまったわけですが・・・。今あるのは、ほとんどが戦後に再建されたもの。
ミュンヘンやニュルンベルクがあるバイエルン地方は、ドイツでも保守的な地域。後にベルリンなどほかの街に行っても感じたけど、街のつくりにもそのような感じがする。あと、治安がいい。
こちらが、今回訪れるDB博物館。入場料は学生なら4ユーロ。あと、DBのフリーパスを持っていると、割引がきくらしい。
中はこんな感じで、ドイツの鉄道の歴史を模型や写真、音声などで紹介している。
ルートヴィヒ2世のお召し列車。ヨーロッパの皇帝とかって、建物も列車も家具も、なんでも金の装飾を施すのが好きだ。
内部はこんな感じ。中もキンキラキン。
なんかカッコいい蒸気機関車。
この博物館、大きな欠点があり、それは説明書きが、「ドイツ語しかない」ということだ!英語表記なんてどこにもないのである・・・。だから、ドイツ語がわからない俺はちんぷんかんぷん。時系列で展示してあるので、おおよその流れはつかむことができるのだが・・・
戦前の2等車。
こちらは1等車。やっぱり、昔の車両のほうが、趣がある。
こちらの車両です。Aは一等車、Bは二等車という意味。今でもDBはそう。国鉄でいう、「オロハ」とかでしょうかねw
こちらが、ドイツの一号機関車、アドラー号。実は、ニュルンベルクは、ドイツで初めて鉄道が通った町。1835年に、このアドラー号が、ニュルンベルクとフュルトの間をはじめて走った。
といっても、アドラー号の実物は、2005年にDB博物館で火災があり、それでかなりひどく損傷してしまったようだ。これはレプリカ。
ドイツの博物館は、貴重な実物を、こうやって堂々と刳り抜いて中を見せてくれる。世界でも、こういう展示方法を用いている国はあまり多くないのではないか。
こっちは模型だけど、こっちでもこうやって蒸気ガマの恥ずかしいところを・・・////
展示は、第二次世界大戦に入る。こちらは、ナチス時代の駅員の制服。ナチスの制服って、なんでいちいちこうもカッコいいわけ??
党大会とE18型機関車。
こちらは大ゲルマン計画で構想されていた、超巨大客車。基本二階建てで、寝台もこんな感じで配置できる。
ナチス時代の、アウトバーンの建設。「ヒトラーのやった三つ」のいいこと、という言葉がある。ひとつは、シュバルツバルトの植林などの自然保護。ふたつめは、フォルクスワーゲン計画という、ビートルを大量生産して国民車を普及させたということ。みっつめが、アウトバーンの建設だ。アウトバーンは、有事の際に飛行機の滑走路にする、失業者の救済など、いろいろ効果があったらしい。
つづいて、戦後。DB博物館では、東側と西側にフロアを分断して、それぞれ展示を行っている。このプロパガンダポスターに写っている250型機関車は、東ドイツを代表する機関車。
西側は、今も存続するDB。東側はDR(Deutsche Reichsbahn)こと、「ドイツ国営鉄道」が鉄道の運行を行っていた。
この二枚のポスター、よーく見ると、列車のバックに管制塔みたいなのが写っている。これは、「東側の鉄道あるある」の列車管制室。今でも、ポーランドには大量に残っている。
DRのE11型の運転台。ヨーロッパの機関車の運転台は、マスコンがこんなふうにハンドル型になっていることが多い。
1970年代に東ドイツで大量生産された、スプートニク型とよばれる二階建て車両。車体側面が、きれいに角となっているのが特徴。現在ドイツを元気に走るダブルデッカー達も、実は東ドイツのほうが先。この車両は、今でもベルリン近郊でリニューアルされたやつがたくさん走っている。あと、ルーマニアで大量に見ることができる。
本館のほかに、外に出てすぐのところに、本館には入りきれない車両を展示する別館がある。こちらは、ナチス時代の真っ赤なE19型機関車。ここでも、ハーケンクロイツが黒歴史として封印されている。
こちらも、ナチス時代のままの05型蒸気機関車。
外に出ると、E03型機関車が放置されていた。
旧塗装の客車も放置されている。これから展示されるんだろうか。
DB博物館には、もともとTEE用の機関車もあったんだが、今回は火災のせいか、見ることができなかった。実物車両の展示はそれほど多くもなく、どちらかというと、鉄分よりも歴史博物館といった感じです。
ついでに、ニュルンベルクの街並みも散歩してきました。
ニュルンベルクはミュンヘンほど観光客は多くないし、街並みも歴史的できれいなんで、個人的にミュンヘンよりもお勧めです。散歩してるだけでも楽しかった。
お城にも行ってきました。旧市街の北側の、丘の上にあります。
城壁!
海外旅行すると、どうでもいいところをフラフラ散歩するのが好きです。ただ、ニュルンベルクもミュンヘンも、氷点下いってて寒かったけど。それでは、ミュンヘンに今度は普通列車で帰ります。
自販機でグミ買おうとしてたら、使い方がわかんなくて、近くのおばさんに英語で助けを求めたら代わりに買ってくれた^^ドイツは英語が通じてかなり旅行しやすい。しかし、ヨーロッパの自販機はほんとうにポンコツが多いから注意。
かわいい女の子と、ちょいイケメンの兄ちゃん(?)。Bayerische Regiobahnという私鉄が接続する駅で。
ドイツに来て一週間もしないうちに、いろいろな列車に乗ったが、ドイツ鉄道の魅力にすっかりハマってしまった。ドイツは本当に車窓がきれい。現地人からすれば日常の風景だけど、俺は深く感動してしまった。この、異国の列車の中で過ごす夕方の時間、大好き。
部屋を改めて、今度は6人部屋。モロッコからやってきたアリさんという美大生と仲良くなった。ペットボトルビールもらった^^
「中国語と日本語って何が違うんだ?」と聞かれるなど、いろいろカルチャーショックを受ける。あと、「cheap」を「チップ」と発音したり、やっぱりいろんな国の人と話すの面白い。いい人だったんで、ペットボトルビールの代わりに、ご飯パックをプレゼントしてしまった(笑)
あとは、オランダ人の70歳のバックパッカーと仲良くなった。これからロシアを経由して極東を目指すんだという。老人のバックパッカーとか、俺も老後にやってみたい。
ちなみに、カードキーは部屋に置き忘れるとめんどくさいことになるので、肌身離さず持ち歩こうw
ミュンヘンに来るときにニュルンベルクから乗った、ICE高速線を走るREの車両の車内。これが普通列車なんて信じられないwもう一回乗りたくてこれを選んでしまった。
道中は省略。機関車は、ミュンヘン側についている。こちらはニュルンベルク側。
なんとなく撮ってしまう写真。欧州型の客車って、やっぱカッコいいから好き。
ニュルンベルクは、城壁がいまでも残る珍しい町。近代になってからヨーロッパでは、城壁は市街拡張のために取り壊されて、環状道路にされてしまうところが多い。ここでは中世の面影を感じることができる。
といっても、ミュンヘンとニュルンベルクは、第二次世界大戦中、ナチスの発祥地みたいなところだったので、連合軍にめっちゃめちゃに爆撃されて破壊されてしまったわけですが・・・。今あるのは、ほとんどが戦後に再建されたもの。
ミュンヘンやニュルンベルクがあるバイエルン地方は、ドイツでも保守的な地域。後にベルリンなどほかの街に行っても感じたけど、街のつくりにもそのような感じがする。あと、治安がいい。
こちらが、今回訪れるDB博物館。入場料は学生なら4ユーロ。あと、DBのフリーパスを持っていると、割引がきくらしい。
中はこんな感じで、ドイツの鉄道の歴史を模型や写真、音声などで紹介している。
ルートヴィヒ2世のお召し列車。ヨーロッパの皇帝とかって、建物も列車も家具も、なんでも金の装飾を施すのが好きだ。
内部はこんな感じ。中もキンキラキン。
なんかカッコいい蒸気機関車。
この博物館、大きな欠点があり、それは説明書きが、「ドイツ語しかない」ということだ!英語表記なんてどこにもないのである・・・。だから、ドイツ語がわからない俺はちんぷんかんぷん。時系列で展示してあるので、おおよその流れはつかむことができるのだが・・・
戦前の2等車。
こちらは1等車。やっぱり、昔の車両のほうが、趣がある。
こちらの車両です。Aは一等車、Bは二等車という意味。今でもDBはそう。国鉄でいう、「オロハ」とかでしょうかねw
こちらが、ドイツの一号機関車、アドラー号。実は、ニュルンベルクは、ドイツで初めて鉄道が通った町。1835年に、このアドラー号が、ニュルンベルクとフュルトの間をはじめて走った。
といっても、アドラー号の実物は、2005年にDB博物館で火災があり、それでかなりひどく損傷してしまったようだ。これはレプリカ。
ドイツの博物館は、貴重な実物を、こうやって堂々と刳り抜いて中を見せてくれる。世界でも、こういう展示方法を用いている国はあまり多くないのではないか。
こっちは模型だけど、こっちでもこうやって蒸気ガマの恥ずかしいところを・・・////
展示は、第二次世界大戦に入る。こちらは、ナチス時代の駅員の制服。ナチスの制服って、なんでいちいちこうもカッコいいわけ??
党大会とE18型機関車。
こちらは大ゲルマン計画で構想されていた、超巨大客車。基本二階建てで、寝台もこんな感じで配置できる。
ナチス時代の、アウトバーンの建設。「ヒトラーのやった三つ」のいいこと、という言葉がある。ひとつは、シュバルツバルトの植林などの自然保護。ふたつめは、フォルクスワーゲン計画という、ビートルを大量生産して国民車を普及させたということ。みっつめが、アウトバーンの建設だ。アウトバーンは、有事の際に飛行機の滑走路にする、失業者の救済など、いろいろ効果があったらしい。
つづいて、戦後。DB博物館では、東側と西側にフロアを分断して、それぞれ展示を行っている。このプロパガンダポスターに写っている250型機関車は、東ドイツを代表する機関車。
西側は、今も存続するDB。東側はDR(Deutsche Reichsbahn)こと、「ドイツ国営鉄道」が鉄道の運行を行っていた。
この二枚のポスター、よーく見ると、列車のバックに管制塔みたいなのが写っている。これは、「東側の鉄道あるある」の列車管制室。今でも、ポーランドには大量に残っている。
DRのE11型の運転台。ヨーロッパの機関車の運転台は、マスコンがこんなふうにハンドル型になっていることが多い。
1970年代に東ドイツで大量生産された、スプートニク型とよばれる二階建て車両。車体側面が、きれいに角となっているのが特徴。現在ドイツを元気に走るダブルデッカー達も、実は東ドイツのほうが先。この車両は、今でもベルリン近郊でリニューアルされたやつがたくさん走っている。あと、ルーマニアで大量に見ることができる。
本館のほかに、外に出てすぐのところに、本館には入りきれない車両を展示する別館がある。こちらは、ナチス時代の真っ赤なE19型機関車。ここでも、ハーケンクロイツが黒歴史として封印されている。
こちらも、ナチス時代のままの05型蒸気機関車。
外に出ると、E03型機関車が放置されていた。
旧塗装の客車も放置されている。これから展示されるんだろうか。
DB博物館には、もともとTEE用の機関車もあったんだが、今回は火災のせいか、見ることができなかった。実物車両の展示はそれほど多くもなく、どちらかというと、鉄分よりも歴史博物館といった感じです。
ついでに、ニュルンベルクの街並みも散歩してきました。
ニュルンベルクはミュンヘンほど観光客は多くないし、街並みも歴史的できれいなんで、個人的にミュンヘンよりもお勧めです。散歩してるだけでも楽しかった。
お城にも行ってきました。旧市街の北側の、丘の上にあります。
城壁!
海外旅行すると、どうでもいいところをフラフラ散歩するのが好きです。ただ、ニュルンベルクもミュンヘンも、氷点下いってて寒かったけど。それでは、ミュンヘンに今度は普通列車で帰ります。
自販機でグミ買おうとしてたら、使い方がわかんなくて、近くのおばさんに英語で助けを求めたら代わりに買ってくれた^^ドイツは英語が通じてかなり旅行しやすい。しかし、ヨーロッパの自販機はほんとうにポンコツが多いから注意。
かわいい女の子と、ちょいイケメンの兄ちゃん(?)。Bayerische Regiobahnという私鉄が接続する駅で。
ドイツに来て一週間もしないうちに、いろいろな列車に乗ったが、ドイツ鉄道の魅力にすっかりハマってしまった。ドイツは本当に車窓がきれい。現地人からすれば日常の風景だけど、俺は深く感動してしまった。この、異国の列車の中で過ごす夕方の時間、大好き。
部屋を改めて、今度は6人部屋。モロッコからやってきたアリさんという美大生と仲良くなった。ペットボトルビールもらった^^
「中国語と日本語って何が違うんだ?」と聞かれるなど、いろいろカルチャーショックを受ける。あと、「cheap」を「チップ」と発音したり、やっぱりいろんな国の人と話すの面白い。いい人だったんで、ペットボトルビールの代わりに、ご飯パックをプレゼントしてしまった(笑)
あとは、オランダ人の70歳のバックパッカーと仲良くなった。これからロシアを経由して極東を目指すんだという。老人のバックパッカーとか、俺も老後にやってみたい。
ちなみに、カードキーは部屋に置き忘れるとめんどくさいことになるので、肌身離さず持ち歩こうw