大阪マラソン前日は午前中仕事.
当日の集合地点の大阪市役所近くのホテルにチェックインして大阪マラソンEXPO2011に行ってきました.
インデックス大阪という場所でした.1号館2号館3号館と分かれていて,それに加えランナー受付があり,とても導線がわかりにくかったです.僕は,IDカードを使って,関係者入口などを利用して,自由にどこからも出入り出来ましたが.一方通行が多くて...おまけに出口は必ず1号館のうまいもん市場を通り様な仕組みで,さすが食い倒れの街大阪の商魂のたくましさがわかりました.夜は,医療支援で走るドクターランナー(日医ジョガーズ)の懇親会に参加しました.
そして当日,10時25分~15時近くの間走りました.
トイレが少なくてどこのトイレも長蛇の列.タイムを狙っているランナーにとってはトイレに行くと致命的なタイムロスになると思いました.
ランニング中の救護としては12時30分ごろ,25km地点で倒れている男性とその救護に当たる先生を見つけ救護の協力をしたぐらいでした.
さて,帰りの電車で.
コスモスクエアから地下鉄に乗って本町に行くまでの途中の某駅に着く手前で,乗客の一人が倒れ「医者はいませんか」という声かけがあり,かけつけました.すぐに意識は戻りその駅で降ろしてベンチで休んでいただきました.低血糖が疑われたため,糖分入りの缶コーヒーを飲んでいただきながら様子を見ていたところ落ち着いてきました.そのひとをしばらく診ていましたら,何本かあとの列車で到着した人が倒れて降ろされてきました.すぐに車いすに乗せました.意識はありましたが,目が見えなくなったと訴え,発汗が多く,脈圧も弱くショック状態と思われ救急車をお願いしました.その駅では僕が遭遇した人の前にもう一人救急車で搬送しているそうです.
実は,第1回東京マラソンでも帰りのゆりかもめで同じような経験をして救護をしたことがあります.詳しくはバックナンバーを(その時は私は当選に喜ぶ一般ランナーでしたが).
以上を踏まえての雑感ですが.
小さい頃,遠足で家に着くまでが遠足だから気を抜かないようにということを先生に言われたことがありますが,マラソン大会も家に着くまでが大会だと思います.主催者側は大会終了までの責任をとればいいように思っているのではと心配になります.マラソンブームに乗って,軽い気持ちで応募して,抽選に通ったと喜んで十分な準備もせず過酷なフルマラソンに出てくる人が多いのではないでしょうか.
昨日の大会でも15kmぐらいから多くの人が膝の屈伸をしたりストレッチをしたりしていました.明らかに準備不足です.35km過ぎはほとんどの人が歩いていました.健康ウォーキング大会みたいでした.
このまま,このような大都市マラソンを継続していくと,家に着くまでも含めれば重大な事故が出てくるのではないでしょうか.募集にあたり,せめてハーフマラソンの経験があるとかなんらかの縛りが必要ではないかとも思いました.
以上まじめに感想を書いたDr. Steve でした.
4時間以上走ったけれど膝は大丈夫だった.良かった.