ミャンマーの仏教専門ガイド Tunさんによるアドバイス。
シェダゴンパゴダの「正しいお参りの仕方」について
写真:シェダゴンパゴダ
――ミャンマー仏教徒(上座部仏教)が仏教についていだく気持ちを先ず、説明しなければなりません。ミャンマーの上座部仏教徒の気持ちとしては過去四人の仏陀(さとりを開いた者を仏陀と呼びます)に関して、お釈迦様達の教えが生きている限り、お釈迦様達も生きているような気持ちで信頼しております。
お釈迦様達の教えの通り、仏法僧を感謝の気持ちで大事にして、仏法僧を心の中でなくさないように、より一層思い起こさせる所です。
寺院、僧院などが永く続くように守らなければならないという気持ちで、時間さえあれば、寺院、僧院のためボランティア活動で、掃除番、功徳のためお布施をする習慣があります。
そのなかでシュエダゴンパゴダというのは、過去四人の仏陀の守り物である、整髪、水通し(水を濾して飲む布)、衣(袈裟)、杖などがある所です。これらが一カ所にまとまって安置されている所はシュエダゴンしかないので、世界的にも仏教の大切な所とも言えるし、ミャンマーの顔とも言えます。シュエダゴンパゴダを参拝する気持ちは、正しいことだとも言えますし、行って良かったと実感できます。
過去四人の仏陀について
1 Kakusandha:カクサンダ Staff(つえ、棒)
2 Konagamana:カナカムニ Water filter(水通し)
3 Kassapa カーシャパ Robe(袈裟)
4 Gautama ゴーダマ=お釈迦様=Eight strands of hair(整髪)
仏と会話をするような、お参りの作法
仏と会話をするような、お参りの作法を説明します。
世界的に色々な宗教の考え方を簡単にまとめて見ると、「悪い事をしないで、いい事をする」という結論になります。何か悪い何がいいというのは世界の宗教それぞれにあります。
一番大事なことは、世界が平和になるため、お互い国や、白い黒い、といった差別で分けるのではなくて、自分自身の心が定まり、好きな事、嫌いな事などを調整しながら、お釈迦様の教えにある基準、つまり人間が守らなければならない5戒律、8戒律、9戒律など布薩(ふさつ=自分の行いを懺悔し、そのうえで清い生活を送ることを確認し合う集まり)をして、仏と会話するように仏陀の教えを聞いて、自分自身も教え通り生活を守るようにと願う。
水通し(水を濾して飲むための布)の話し
得度式のときお坊様用として八つの持ちものに入っている水通しの歴史を少し説明します。
お釈迦様が存命の時、ある村のお坊様2人は、お釈迦様の所までお参りに行く旅をしました。
2人とも途中で喉が乾き、水を飲みたくなりました。しかし、お釈迦様の教えには水を飲むときは水通し(水を濾して飲む布)を使うということがあります。
それは、水に入っている虫を飲み込んでしまう可能性があるからで、水通し使って飲むという戒律がありました。
2人とも水通しは持っていませんでした。1人のお坊様はお釈迦様の所へものすごく行きたいので、水通し使わず水を飲んで旅を続けて行きました。もうひとりのお坊様は、そのようにしてお参りするよりも、お釈迦様の教えを守っていけなければならないとの気持ちで水を飲まなかったので、途中で亡くなってしまいました。
お釈迦様のもとへ到着したお坊様は、この出来事をお釈迦様に説明されました。すると、お釈迦様は、途中で亡くなったお坊様のように、教えを受けて戒律を守っている方が、戒を守らずに参るよりも、もっと深い意味があると、感心してほめられました。
※水を濾して飲むための布の話は、本ブログにも掲載しています、故・ケミンダ大僧正のインタビューで、ケミンダ師も語っておられる一節があります。
http://blog.goo.ne.jp/dream-speaker/e/d3fb9947f5e8570e687399d002a537b6
トゥンさんへのガイド依頼などの連絡は、下記のトゥンさんのEメールアドレスに日本語でお送りください。
※印を@(半角)に直してください。
Thein Tun さん birumasanpai2012※gmail.com
シェダゴンパゴダの「正しいお参りの仕方」について
写真:シェダゴンパゴダ
――ミャンマー仏教徒(上座部仏教)が仏教についていだく気持ちを先ず、説明しなければなりません。ミャンマーの上座部仏教徒の気持ちとしては過去四人の仏陀(さとりを開いた者を仏陀と呼びます)に関して、お釈迦様達の教えが生きている限り、お釈迦様達も生きているような気持ちで信頼しております。
お釈迦様達の教えの通り、仏法僧を感謝の気持ちで大事にして、仏法僧を心の中でなくさないように、より一層思い起こさせる所です。
寺院、僧院などが永く続くように守らなければならないという気持ちで、時間さえあれば、寺院、僧院のためボランティア活動で、掃除番、功徳のためお布施をする習慣があります。
そのなかでシュエダゴンパゴダというのは、過去四人の仏陀の守り物である、整髪、水通し(水を濾して飲む布)、衣(袈裟)、杖などがある所です。これらが一カ所にまとまって安置されている所はシュエダゴンしかないので、世界的にも仏教の大切な所とも言えるし、ミャンマーの顔とも言えます。シュエダゴンパゴダを参拝する気持ちは、正しいことだとも言えますし、行って良かったと実感できます。
過去四人の仏陀について
1 Kakusandha:カクサンダ Staff(つえ、棒)
2 Konagamana:カナカムニ Water filter(水通し)
3 Kassapa カーシャパ Robe(袈裟)
4 Gautama ゴーダマ=お釈迦様=Eight strands of hair(整髪)
仏と会話をするような、お参りの作法
仏と会話をするような、お参りの作法を説明します。
世界的に色々な宗教の考え方を簡単にまとめて見ると、「悪い事をしないで、いい事をする」という結論になります。何か悪い何がいいというのは世界の宗教それぞれにあります。
一番大事なことは、世界が平和になるため、お互い国や、白い黒い、といった差別で分けるのではなくて、自分自身の心が定まり、好きな事、嫌いな事などを調整しながら、お釈迦様の教えにある基準、つまり人間が守らなければならない5戒律、8戒律、9戒律など布薩(ふさつ=自分の行いを懺悔し、そのうえで清い生活を送ることを確認し合う集まり)をして、仏と会話するように仏陀の教えを聞いて、自分自身も教え通り生活を守るようにと願う。
水通し(水を濾して飲むための布)の話し
得度式のときお坊様用として八つの持ちものに入っている水通しの歴史を少し説明します。
お釈迦様が存命の時、ある村のお坊様2人は、お釈迦様の所までお参りに行く旅をしました。
2人とも途中で喉が乾き、水を飲みたくなりました。しかし、お釈迦様の教えには水を飲むときは水通し(水を濾して飲む布)を使うということがあります。
それは、水に入っている虫を飲み込んでしまう可能性があるからで、水通し使って飲むという戒律がありました。
2人とも水通しは持っていませんでした。1人のお坊様はお釈迦様の所へものすごく行きたいので、水通し使わず水を飲んで旅を続けて行きました。もうひとりのお坊様は、そのようにしてお参りするよりも、お釈迦様の教えを守っていけなければならないとの気持ちで水を飲まなかったので、途中で亡くなってしまいました。
お釈迦様のもとへ到着したお坊様は、この出来事をお釈迦様に説明されました。すると、お釈迦様は、途中で亡くなったお坊様のように、教えを受けて戒律を守っている方が、戒を守らずに参るよりも、もっと深い意味があると、感心してほめられました。
※水を濾して飲むための布の話は、本ブログにも掲載しています、故・ケミンダ大僧正のインタビューで、ケミンダ師も語っておられる一節があります。
http://blog.goo.ne.jp/dream-speaker/e/d3fb9947f5e8570e687399d002a537b6
トゥンさんへのガイド依頼などの連絡は、下記のトゥンさんのEメールアドレスに日本語でお送りください。
※印を@(半角)に直してください。
Thein Tun さん birumasanpai2012※gmail.com