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本はスベテをカタル

何気なく手にとった本を読んで、人生についてほんの少しだけ考えてみる。

森博嗣/クレィドゥ・ザ・スカイ

2008-07-03 00:07:58 | ま行

森博嗣/クレィドゥ・ザ・スカイ (中公文庫)
おすすめ度:★★★★☆

空に焦がれ、空で生きることを望む「僕」。これが僕たちの場所、あれが僕たちの墓――飛ぶために生まれてきた子供たちの果てしない物語、「スカイ・クロラ」シリーズついに完結!



森博嗣/フラッタ・リンツ・ライフ

2008-07-03 00:00:20 | ま行

森博嗣/フラッタ・リンツ・ライフ (中公文庫)
おすすめ度:★★★★☆

なにも欲しくない。誰のためでもない。誰も褒めてはくれない。ただ、飛びつづけたい…。戦闘機乗りのクリタは、上司クサナギが永遠の命を持つキルドレではないと知らされる。戦いを生きる子どもたちを描くシリーズ。



森博嗣/ダウン・ツ・ヘヴン

2008-07-02 23:56:40 | ま行

森博嗣/ダウン・ツ・ヘヴン (中公文庫)
おすすめ度:★★★☆☆

子供はみんな、空を飛ぶ夢を見るのだ。飛べるようになるまで、あるいは、飛べないと諦めるまで―戦闘機に乗ることに至上の喜びを感じる草薙だが、戦闘中に負傷し入院、空を飛べぬ鬱屈した日を過ごすことに。組織に守られる存在となりつつある自分になじめないままに。そしてある日「少年」に出会う。


森博嗣/ナ・バ・テア

2008-07-02 23:52:51 | ま行

森博嗣/ナ・バ・テア (中公文庫)
おすすめ度:★★★☆☆

信じる神を持たず、メカニックと操縦桿を握る自分の腕だけを信じて、戦闘機乗りを職業に、戦争を日常に生きる子供たち。地上を厭い、空でしか笑えない「僕」は、飛ぶために生まれてきたんだ??大人になってしまった「彼」と、子供のまま永遠を生きる「僕」が紡ぐ物語。 森博嗣の新境地、待望のシリーズ第二作!

スカイ・クロラに登場した指揮官のクサナギのお話し。
彼女にはこんな過去かあったのか!ってかんじながら読んでください。

スカイ・クロラは、どんどんストーリーが展開していくかんじだったので、
ちょっとついていけない部分があったんだけど、
この作品は、クサナギの視点でじっくり進んでいくので、
かなり読みやすいです。

ただ、生とは?死とは?というテーマは健在です。

森博嗣/スカイ・クロラ

2008-07-02 23:51:08 | ま行

森博嗣/スカイ・クロラ (中公文庫)
おすすめ度:★★★★☆

僕は戦闘機のパイロット。飛行機に乗るのが日常、人を殺すのが仕事。二人の人間を殺した手でボウリングもすれば、ハンバーガも食べる。戦争がショーとして成立する世界に生み出された大人にならない子供―戦争を仕事に永遠を生きる子供たちの寓話。

映画化(アニメ)されるということで読んでみなした。
正直の感想は。。。難しい!そしてオモシロイ!

はじめはぜんぜん意味がわかんなくてね。
大人にならない子供って何?
キルドレって何?
だた読むにつれて。。。も、結局、よくはわかならいんだけどね。

大人にならない彼らは幸せなのかな?
人は大人になるにつれて、良い意味でも悪い意味でも狡賢くなる。
そして、理想と現実とのギャップを無意識のうちに埋めるている。
大人になれない彼らはそれができない。
それは、きっと、ものすごく残酷なことなんだと思う。

なーんて少しマジメに考えたりしました。

時間軸でいうと、この作品がシリーズの最後ってことなんだけど、
やっぱり最初に読むことをオススメします。

で、全部読んだあと、もう一度読むことをオススメします。
たぶん、読み返したくなりますよ!

真山仁/マグマ

2008-03-16 23:22:11 | ま行

真山仁/マグマ (朝日新聞社)
おすすめ度:★★★★★

外資系ファンドの野上妙は、地熱発電を運営する会社の再建を任される。地熱発電に命をかける老研究者、それを政争に利用する政治家、欧米からの執拗な圧力など、さまざまな思惑が交錯する中で、地熱ビジネスは成功するのか──地球温暖化、石油価格の高騰、原発の安全性が叫ばれる今、地下エネルギーの可能性と未来を予感させる、ドラマ『ハゲタカ』の著者が描く大型経済情報小説。

最高に面白い。そして勉強になる。考えさせられる。

日本のエネルギー問題について、みんなはどう思ってるだろうか?
原油、石油がいずれ枯渇してしまう事実。
燃料発電の代替である原子力発電の危険性。
みんな知ってるはずなのに、何か行動を起こしてるだろうか?

たとえば節電でもいい。
使ってない部屋の電気や電化製品のスイッチを切る。
夏場の冷房の設定温度を上げる。
確かにやってるという人はいるだろう。
でも、それはエネルギーの節約だろうか?電気料金の節約だろうか?

俺自身もそうだけど、
日本人は、エネルギー問題や環境問題に、残念なほど無関心のように思う。
そのことを、改めて認識してしまうような作品。

ぜひみんなに読んでほしい。
エネルギー問題についての見方、考え方が変わります。


-----
我々は軽はずみに"共生"という言葉を使うが、本当にその意識と責任を持てているだろうか。少なくともエネルギー問題については、そうは思えない。便利に代えられるものはない。地球温暖化は話題にはなるが、それは我々の生活には直結しないきれいごとで終わっている。プリウスを買えば、それでおしまいかね?ヨーロッパ人は、長い民族抗争の歴史の果てに日米よりも早く成熟社会を迎えた。その結果、彼らは競い合うことではなく、果たすべき責任をより明確にして生きることを自らに課した気がする。ドイツが環境問題にいち早く取り組んだのは、何もいい格好をしたいからではない。彼らの価値観からすれば、当たり前のことをしただけなんじゃないかね。では翻って、この国はどうかね。大枚をドブに捨ててでも、子孫のため、地球のために便利さに背を向ける選択をする勇気を持つ人間がどれくらいいるのか。それは、残念なほど少ないんじゃないだろうか…
-----(本文より)


この言葉に、あなたは何をかんじるだろうか。

真山仁/虚像の砦

2008-01-20 20:48:46 | ま行

真山仁/虚像の砦 (講談社)
おすすめ度:★★★★☆

民放キー局PTB(プライムテレビ放送)のディレクター・風見のもとに、中東で日本人が誘拐されたとの情報が入るが…。危うい均衡に保たれた報道の自由、テレビがもたらす「感情誘導」とは何かに迫る。

ハゲタカがかなり面白かったので期待して読みました。
めちゃめちゃ!って程ではなかったけど、満足はできたかな。

TV局放送免許の仕組みとか、
あんまり知られてない部分とかもわかった気がするしね。

ただ、
もっと、ジャーナリズムの嫌~な部分とか、暗~い部分とか、
出てくるのかなあっと思って期待してたんだけど、
そこは、そうでもなかったね。
結局、ハゲタカみたいな企業買収のお話しだった気がする。。。

とまあ、不満な部分も少しあるけど、
面白いことには変わりないので、ハゲタカファンは読むしかないよ!

村上龍/半島を出よ

2007-09-13 22:53:37 | ま行

村上龍/半島を出よ (幻冬舎)
おすすめ度:★★★★☆

北朝鮮のコマンド9人が開幕戦の福岡ドームを武力占拠し、2時間後、複葉輸送機で484人の特殊部隊が来襲、市中心部を制圧した。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。財政破綻し、国際的孤立を深める近未来の日本に起こった奇蹟。

なかなか読み応えがあるすね。
とりあえず、上巻を読み終えたので中間報告です。

で、まだまだ、エピローグってかんじかね。
ぜんぜん進んでないし。。。
ただ、「ほんとかよ~、そんなに簡単に占領されるのかよ~!?」ってのはある。
まあ小説だしね、そこはエンターテーメントってことで。

どのように終結していくのか!日本の未来は?北朝鮮の未来は?
てなわけで、下巻が楽しみです。

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ふ~やっと読み終えました!
なんか知らんが、すごい時間がかかったなあ。

経済が崩壊した日本に北朝鮮が侵略して来る!
有り得そうで有り得ない、有り得なそうで有り得る、
なんだか妙にリアルな設定ですね。コワイ、、、

とは言いつつ、全体としてはエンターテーメント性が強くって、単純に楽しめますね。
個人的には、最後のくだりが好き。

「それは、お前の自由だ」

この一言にすべてが集約されている気がした。

最後に、、、
ちょっと話しが長すぎのような気がした。
あんまり必要と思えないくだりが多々あったような、、、
もう少し、コンパクトにしてくれた方が、テンポよく読めたのにな。
って個人的には思いました。
ま、感じ方は人それぞれだけどね。

森絵都/DIVE!!

2007-07-23 23:26:49 | ま行

森絵都/DIVE!! (角川書店)
おすすめ度:★★★★★

高さ10メートルの飛込み台から時速60キロでダイブして、わずか1.4秒の空中演技の正確さと美しさを競う飛込み競技。その一瞬に魅了された少年たちの通う弱小ダイビングクラブ存続の条件は、なんとオリンピック出場だった!女コーチのやり方に戸惑い反発しながらも、今、平凡な少年のすべてをかけた、青春の熱い戦いが始まる―。大人たちのおしつけを越えて、自分らしくあるために、飛べ。

ダイビングって良くわかんないし、正直、あんまり期待してなかったんだけど、
どうして、どうして、
めちゃめちゃオモシロかったですよ~。すっごい満足!!

ダイビングって、ぶっちゃけメジャーじゃないし、
野球とかサッカーに比べると脚光も浴びないし、
それでも魂をかける人がいて、人生のすべてをかける人がいて、
それほど魅力のあるスポーツなんだってこと、
それが、ものすごく伝わってくる作品でした。

物語の展開もドキドキで楽しいし、
場面場面の臨場感も文句なし、実際に見てるかのように感じました。


下巻の半分くらいまで読んだくらいのあたりで、
たまたま、本を持って出掛けるのを忘れちゃって、
けど、待ち時間にどうしても読みたくなっちゃって、また買っちゃいました。。。
なので、家には下巻が2冊あります。ははは。

真山仁/ハゲタカⅡ

2007-06-08 23:36:16 | ま行

真山仁/ハゲタカⅡ (講談社)
おすすめ度:★★★★☆

「いつか日本を買収(バイアウト)するーー」。1年の海外放浪を経て、帰国した鷲津政彦(わしづまさひこ)が、まず標的(ターゲツト)に定めたのは、繊維業界の老舗「鈴紡」。一方、鈴紡は元銀行員の芝野健夫を招聘し買収防衛を図る。その裏に、かつての芝野の上司で、UTB銀行頭取、飯島の思惑があった。激烈な買収戦争で最後に笑うのは?
(『バイアウト』改題)


単行本出てから、あっという間に文庫化されたのが嬉しい。1年くらい!?
前作を読んで、めちゃめちゃ面白かったから、早く続編読みたいなあって思ってて、
けど、単行本出たばっかりだし、文庫になるのは当分先かあ~ってね。

で、前作と同様にかなりおもしろいです。

ただ、最後に「TO BE CONTINUIED」と書いてあるように、
かなり謎を残して終わります。
まあ、ひとつの話しとしては完結してるから、
中途半端で終わった!!ってことではないんだけどね。

ただ、やっぱり気になりますよ。
アランは。。。
ミカドホテルは。。。
どうなるのよ!!

あ、そうそう、ドラマはどうだったのかな!?
ぜんぜん見れなかったんだよね。
ドラマが始まる前は「よ~し、見るぞ~!」って意気込んでたんだけど、
ちょうどその頃、なんだか忙しくって、気が付けば終わってた、みたいな。
DVD出るのはけっこう先だし。。。

ただ、ホームページを見る限りでは、
ぜんぜん話し違いそうだね。(鷲津は柴野の元部下っていう設定だし)
別物として見ればいいのかな。