東野圭吾/天空の蜂 (講談社文庫)
おすすめ度:★★★★☆

奪取された超大型特殊ヘリコプターには爆薬が満載されていた。
無人操縦でホバリングしているのは、稼働中の原子力発電所の真上。
日本国民すべてを人質にしたテロリストの脅迫に対し、
政府が下した非情の決断とは。そしてヘリの燃料が尽きるとき…。
驚愕のクライシス、圧倒的な緊迫感で魅了する傑作サスペンス。
テロリストに奪取された最新鋭の無人ヘリコプターに取り残された少年。
爆弾を搭載したヘリコプターは原子力発電所の真上に。
すべての原子力発電所の停止を政府に要求するテロリスト。
そのとき政府の行った対応とは??
取り残された少年は無事に救出されるのか??
そして、その結末とは・・・。
原発には、放射能漏洩問題とか事故の危険性とか、いろいろな問題があります。
でも、すべてが電子化している今の社会には、
原発は必要不可欠は存在なのは確かなんです。
だから、余計に難しいテーマなんですね。
原発反対!!でもなくては困る・・・原発反対!!私の住む町には・・・。
原発のことはよくわからないって責任転換していませんか?
でも、無責任に無視するわけにはいかないテーマなんですよ!!
って言われているような気がしました・・・。
文庫で630頁くらいあって、かなりのボリュームだけど、
内容は、ほんの数時間の出来事なんですね。
なので、スピード感とか緊張感とか、ものすごく伝わってきます。
難しい専門用語が多くて、ちょっと辛いっていう評価も耳にするけど、
俺てきにはそれも含めて、かなり面白かったですね。