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本はスベテをカタル

何気なく手にとった本を読んで、人生についてほんの少しだけ考えてみる。

リリー・フランキー/東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~

2005-12-11 23:09:30 | ら行

リリー・フランキー/東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ (扶桑社)
おすすめ度:★★★★★

読みやすさ、ユーモア、強烈な感動! 
同時代の我らが天才リリー・フランキーが骨身に沁みるように綴る、
母と子、父と子、友情。
この普遍的な、そして、いま語りづらいことがまっすぐリアルに胸に届く、
新たなる「国民的名作」。

いつか本当にやってくる事。確実に訪れることがわかっている恐怖。
ボクが一番恐れている事。・・・本文より

それは親の死である。

普段、単行本はほとんど読まないんだけど(高いから)、
この本はどうしても読みたくって買ったしまいました。
そして、評判どおり、涙なしには読めません。
仕事の帰りとか電車の中で読んでて、何度泣きそうになったことか。

親のありがたみ、そして、母親は強くてすごいってこと。
ものすごくストレートに伝わってきます。
出来るうちに親孝行はしなきゃいけないって素直に思えます。

本文にとても素敵な詩があったので紹介しますね。

母親というのは無欲なものです
我が子がどんなに偉くなるよりも
どんなにお金持ちになるよりも
毎日元気でいてくれる事を
心の底から願います
どんなに高価な贈り物より
我が子の優しいひとことで
十分過ぎるほど倖せになれる
母親というものは
実に本当に無欲なものです
だから母親を泣かすのは
この世で一番いけないことなのです

読んでいない人は是非読んでほしいですね。
今年も残り僅か。。。
普段から本を読む人も、そうでない人も、
一年の締めくくりに、この「国民的名作」を読んでみるのもいいのでは??