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本はスベテをカタル

何気なく手にとった本を読んで、人生についてほんの少しだけ考えてみる。

恩田陸/夏の名残りの薔薇

2008-04-14 00:43:57 | 恩田陸

恩田陸/夏の名残りの薔薇 (文藝春秋)
おすすめ度:★★★☆☆

沢渡三姉妹が山奥のクラシック・ホテルで毎年秋に開催する、豪華なパーティ。参加者は、姉妹の甥の嫁で美貌の桜子や、次女の娘で女優の瑞穂など、華やかだが何かと噂のある人物ばかり。不穏な雰囲気のなか、関係者の変死事件が起きる。これは真実なのか、それとも幻か?

この作品は賛否両論!?
友人は、意味不明でぜんぜん面白くない、って言ってたけど、
俺てきには、けっこう楽しく読めたな。
確かに意味不明だったけどね。

ただね、
「えっ?えっ?」と疑問に持ちながらも、
最後にこのナゾがどう解けるんだろう?って楽しみにしてたんだけど、
なんかビミョーな終わり方だったなあ。
ビミョーっていうか、「えっなんで??」ってかんじ。

ちょっと腑に落ちないところはあるけど、
ある意味、恩田陸ワールド全開で、良かったですよ。

恩田陸/夜のピクニック

2007-06-23 22:56:59 | 恩田陸

恩田陸/夜のピクニック (新潮社)
おすすめ度:★★★☆☆

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために―。学校生活の思い出や卒業後の夢などを語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。

夜を徹して80キロ歩く「歩行際」。
青春の香りプンプンだねえ。いいかんじ。

なんだか高校生の頃を思い出しちゃった。
青春してたかなぁ~って。
うちの高校、学校祭はすごい盛り上がる学校で、
高3の体育祭なんて、もうそれはそれは最後に号泣したね~。
うん、ちゃんと青春してたな。

まあ、オレの昔話しはどうでもいいんだけど、
読んでると、なんか懐かし~くなってくると思うよ。

高校生の頃にこの本を読んでたらどう感じたのかな!?

恩田陸/ねじの回転

2007-06-20 22:07:20 | 恩田陸

恩田陸/ねじの回転 (集英社)
おすすめ度:★★★☆☆

「不一致。再生を中断せよ。」近未来の国連によって、もう一度歴史をなぞることになった2.26事件の首謀者たち。彼らは国連の意図に反して、かつての昭和維新を成功させようとするが。恩田陸渾身の歴史SF大作。


面白い。けど難しい。。。

正直なところ、2.26事件について良く知らないんです。
恥ずかしながら。。。

なので、なかなか話しについていけなくって、
知ってたらもっと面白いんだろうなあ~
って思いながら読んでました。

とは言いつつ、
俺みたいに2.26事件をあまり知らなくっても
それはそれで面白いよ。
やっぱり、それは、恩田陸の作品だからなのかな!?

友達は面白すぎて、1日で読んだって言ってた!!

恩田陸/ドミノ

2007-06-14 23:03:59 | 恩田陸

恩田陸/ドミノ (角川書店)
おすすめ度:★★★★☆

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

27人+1匹の登場人物。
オレ、人の名前覚えるの苦手だから、そんなにたくさん出てきたら、わけわかんなくなりそう。。。
って、ちょっと心配だったんだけど、ぜんぜんそんなことなかった。

東京駅を舞台に27人+1匹が見事に絡み合う、
まさに「スピード感溢れるパニックコメディ」!!
かなり面白い!!
読むペースも物語の展開といっしょに速くなってしまうこと間違いなし。

恩田陸はいろいろなジャンルの本を書くなぁ~と
で、やっぱり面白いなぁ~と
しみじみと感じてしまうのでした。

恩田陸/まひるの月を追いかけて

2007-05-27 22:20:14 | 恩田陸

(文藝春秋)
おすすめ度:★★☆☆☆

橿原神宮、明日香、山辺の道…。失踪した一人の男を捜して、奈良を旅する二人の女。それぞれの過去と現在を手探りしながら続く、奇妙な旅の行き着く先は?奈良を舞台に夢と現実が交錯する旅物語。

恩田陸の独特の雰囲気があり、
各章の終わりは続きを読みたくなるような終わり方で、
かなり楽しくワクワク読んでました。。。途中までは。

でも、なんだかなぁ、
俺の感性が付いて行けてないのか!?だんだん、よくわからない方向へ。。。
そしてラストは、、、俺的にはありえません。

途中までは楽しかったのに、ちょっとガッカリでした。
まあ、こういう作品もたまにはあるよね。

次に期待です!!

恩田陸/Q&A

2007-05-20 22:59:14 | 恩田陸

恩田陸/Q&A (幻冬舎)
おすすめ度:★★★★☆

2002年2月11日午後2時過ぎ、都内郊外の大型商業施設において重大死傷事故発生。死者69名、負傷者116名。未だ事故原因を特定できず―。質問と答え(Q&A)だけで物語が進行する、リアルでシリアスなドラマ。謎が謎を呼ぶ“恩田陸ワールド”の真骨頂。

おおっ、これはイイっ!!
説明にあるように、Q&Aつまり会話だけで物語が進行するんだけど、
逆にめっちゃリアルで、ある意味(いい意味で)怖い。

ただ、少し好き嫌いが分かれるような気がする。。。
俺はアリだったけど。(恩田陸、好きだから)
ダメな人はちょっと読んだだけで、諦めそうだな。

そうそう、読んでて
宮部みゆきの「理由」を思い出した。
たしか似たような構成(インタビューで物語が進むかんじ)で面白かった。

なので、Q&Aを読んで、面白い!!って感じた人には
宮部みゆきの「理由」もオススメです。

恩田陸/黄昏の百合の骨

2007-05-15 23:00:34 | 恩田陸

恩田陸/黄昏の百合の骨 (講談社)
おすすめ度:★★★☆☆

「自分が死んでも、水野理瀬が半年以上ここに住まない限り家は処分してはならない」亡き祖母の奇妙な遺言に従い、「魔女の館」と噂される洋館に、理瀬は、やってきた…。

「麦の海に沈む果実」の続編になるのかな。
ただ、かなり前に読んだので、内容を少し忘れちゃってた。。。

あれ?この人って前作にも出てきたっけ??
どんな人だったっけ??
とかとか。。。
続けて読めばもっと面白かったのかなあ。

それでも十分に楽しめたので良しとします。
あっという間に恩田陸の世界に引きずり込まれちゃいました。

ただ、最後の方の展開にちょっと無理矢理感があったかな、、、

、、、でも、全体としては面白かったです!

恩田陸/蛇行する川のほとり

2006-07-09 21:59:24 | 恩田陸

恩田陸/蛇行する川のほとり (中央公論新社)
おすすめ度:★★★★☆
  
目を閉じれば、今もあの風景が目に浮かぶ。ゆるやかに蛇行する川のほとりに、いつもあのぶらんこは揺れていた。私たちはいつもあそこにいた…。あの夏、あの川のほとりで、少女達に何が起きたのか? 書き下ろし3部作

全部で3冊あるので、かなり長いのかなって思ってたけど、
実際に読んでみると、ぜんぜんそんなことなかった。
全部合わせて、普通の小説1冊分かな。
まあ、そんなことはどうでもいいんだけど。。。

川のほとりで起こった不思議な物語。
恩田陸ワールド満載です。

1冊目も2冊目も、「え~そこで終わる??」と必ず思うはずなので、
最初に3冊とも購入するのをおススメします。
でないと、先が気になって寝れませんよ(笑

それでは、みなさん
恩田陸の不思議な世界をご堪能あれ。

恩田陸/黒と茶の幻想

2006-05-28 01:15:18 | 恩田陸

恩田陸/黒と茶の幻想 (講談社文庫)
おすすめ度:★★★★★

太古の森をいだく島へ―学生時代の同窓生だった男女四人は、俗世と隔絶された目的地を目指す。過去を取り戻す旅は、ある夜を境に消息を絶った共通の知人、梶原憂理を浮かび上がらせる。あまりにも美しかった女の影は、十数年を経た今でも各人の胸に深く刻み込まれていた。「美しい謎」に満ちた切ない物語。


俺はかなり好きですね。こういう小説。

ミステリーの要素もありファンタジーの要素もあり、
でも一番の魅力は、「人間とは?」という心に響くテーマだと思う。

周りが思っている自分と、自分が思っている自分とは
かんりのギャップがある。
実際そうなんだろうなって俺も思う。

深いですよ。そして実に興味深い。
これは単なるミステリーと片付けてしまうのは間違いですね。
俺は、こういう小説を待っていた!!