goo blog サービス終了のお知らせ 

本はスベテをカタル

何気なく手にとった本を読んで、人生についてほんの少しだけ考えてみる。

逢坂剛/墓石の伝説

2008-06-15 23:04:45 | あ行

逢坂剛/墓石の伝説 (講談社)
おすすめ度:★★★☆☆

愛する西部劇のために、現代調査研究所所長・岡坂神策は、老監督の映画製作に力を貸すこととなる。プロジェクトは進み、岡坂はスタッフと共に渡米、「OK牧場の決闘」の舞台となった町を訪れた。取材の過程で、歴史の陰に潜んでいた驚愕の事実が浮上する。西部劇の魅力を、たっぷり堪能できるサスペンス。


奥田英朗/最悪

2008-06-15 23:01:43 | あ行

奥田英朗/最悪 (講談社)
おすすめ度:★★★★☆

小さなつまずきが地獄の入り口。転がりおちる男女の行きつく先は?不況にあえぐ鉄工所社長の川谷は、近隣との軋轢(あつれき)や、取引先の無理な頼みに頭を抱えていた。銀行員のみどりは、家庭の問題やセクハラに悩んでいた。和也は、トルエンを巡ってヤクザに弱みを握られた。無縁だった3人の人生が交差した時、運命は加速度をつけて転がり始める。



大沢在昌/ニッポン泥棒

2008-04-07 23:48:37 | あ行

大沢在昌/ニッポン泥棒 (文藝春秋)
おすすめ度:★★★☆☆

失業し、妻にも去られた64歳の尾津に、青年は突然告げた。あなたは未来予測ソフトウェア「ヒミコ」の解錠鍵“アダム四号”なのだ、と。ヒミコを狙う強大な勢力の手から、尾津は逃れられるのか? もう一人の解錠鍵“イブ二号”の正体とは? リアルワールドとインターネットを股にかけた、かつてないサスペンスが幕を開ける!

うんうん、展開は面白い。
誰が敵だか味方だか、わからず、ハラハラドキドキ。

ただ、話しの設定がちょっとビミョーだなあ。
未来を予測するシミュレーションを巡る。。。
なんか、こう、熱くなれなかった。なんつーか、すいません。

あと、ちょっと長いよね。
文庫で上下って、それなりな量だよ。ちょっと気合がいる。
なのに「このくだりいるかい?」ってのが多々ある。
1冊で終わるくらいにまとまってた方が良かったのにな。
その方がテンポいいし。

なんか批判が多くなっちゃったぞ??
とまあ、いろいろと意見はあるけど、読み始めちゃえばこっちのもんよ。
一番最初に書いたけど、展開は面白い。
なんだかんだ、けっこう、すいすい読めたりする。

荻原浩/明日の記憶

2008-03-03 00:11:28 | あ行

荻原浩/明日の記憶 (光文社)
おすすめ度:★★★★★

広告代理店営業部長の佐伯は、齢五十にして若年性アルツハイマーと診断された。仕事では重要な案件を抱え、一人娘は結婚を間近に控えていた。銀婚式をすませた妻との穏やかな思い出さえも、病は残酷に奪い去っていく。けれども彼を取り巻くいくつもの深い愛は、失われゆく記憶を、はるか明日に甦らせるだろう!

最高のイイ。そして、最高に切ない。

若年性アルツハイマーと診断された彼が
どのような気持ちで受け入れ
どのような気持ちで今日を生き
どのような気持ちで明日を向かえるのか。
切ないほどに、悲しいくらいに伝わってくる作品です。

こういうのを読まなきゃいけないよなって、しみじみ思ってしまうね。

映画ももちろん見てます。
映画も良いね。渡辺謙さん、樋口可南子さんはすごい、さすがです。
もう、それはそれは号泣してしまいますよ。

-----
「誰だっけ。ほら、あの人」
 最近、こんなせりふが多くなった。
「俳優だよ。あれに出てた。外国の俳優だ」
 代名詞ばかりで、固有名詞が出てこない。
----------(本文の冒頭より)

最近、友達と飲んでると、こんな場面多いよなって。
ちょっと怖くなった。

逢坂剛/逆襲の地平線

2008-03-01 20:54:30 | あ行

逢坂剛/逆襲の地平線 (新潮社)
おすすめ度:★★★★☆

インディアンに育てられた少女、ジェニファ。クールな賞金稼ぎ(バウンティハンター)、トム・B・ストーン。白刃一閃で相手を倒す日本人、サグワロ――。舞台は開拓時代の大西部。『アリゾナ無宿』で誕生した、あの奇跡のチームが帰ってきた。コマンチが攫った娘を探し、ロッキーを望む荒野を三人が駆ける。月夜に轟く銃声、風を切り裂いて迫るトマホーク……。至福のウエスタン・ハードボイルドをご堪能あれ!

最近、読む本がないなあーと思いながら、
何気に手に取ってみました。

逢坂剛さんの作品は何冊か読んだことあったので、(カディスの赤い星とか)
まあ、ハズレはないかなと。

で、なかなかのモノですね。
面白い。ハラハラ、ドキドキですね。

西部劇の小説って、ぶっちゃけどうなんだろう!?って
不安はあったんだけど、、、
いやいや、活字は時代も国境こ超えますね。(なんてね)

そうそう、これってシリーズ物なのね。
次は、前作の「アリゾナ無宿」を読んだみよっと。

乾くるみ/リピート

2008-02-03 22:03:09 | あ行

乾くるみ/リピート (文藝春秋)
おすすめ度:★★☆☆☆

もし、現在の記憶を持ったまま十ヵ月前の自分に戻れるとしたら? この夢のような「リピート」に誘われ、疑いつつも人生のやり直しに臨んだ十人の男女。ところが彼らは一人、また一人と不審な死を遂げて……。あの『イニシエーション・ラブ』の鬼才が、『リプレイ』+『そして誰もいなくなった』に挑んだ仰天の傑作。

うーん、正直に言って期待はずれです。
イニシエーション・ラブより驚けます。って帯には書いてあったけど、
特に驚きはしなかった。。。

ある意味、ふつうのミステリーとして読めば
面白かったのかもしれないけど、(飽きなく読めたしね)
ただ、最後にどんなどんでん返しがあるんだろう??
ってワクワクしながら読んでら、なんか、ふつうじゃん!って。

でも、ネットでの評判は良いみたいだね。

打海文三/裸者と裸者

2008-01-29 23:41:29 | あ行

打海文三/裸者と裸者 (角川書店)
おすすめ度:★★★★☆

応化二年二月十一日未明、〈救国〉をかかげる左官グループが第1空挺団と第32歩兵連隊を率いて首都を制圧。同日正午、首都の反乱軍は〈救国臨時政府樹立〉を宣言。国軍は政府軍と反乱軍に二分した。内乱勃発の年の春にすべての公立学校は休校となった。そして、両親を亡くした七歳と十一ヶ月の佐々木海人は、妹の恵と、まだ二歳のになったばかりの弟の隆を守るために、手段を選ばず生きていくことを選択した――。

もし日本で内乱が勃発したら、、、そういう話し。
そんなこと、まず起こらない、まったくもって架空の話しだ!
って確かにそうかもしれないけど、
東南アジアやアフリカでは、当たり前に起きてること。
同じ地球に住む俺らにとって、まったく他人事じゃいられない。

さてさて、この小説の感想だけど、
ひとこと「傑作」です。とくに上巻は最高に面白い!!

上巻は佐々木海人が中心の話しで、
下巻は話しは上巻の続きだけど、月田姉妹(上巻で海人が出会う姉妹)が中心の話し。

個人的には上巻は★5つだけど、下巻は★3つってかんじかな。
下巻が面白くないってことはないんだけど、
上巻が面白すぎた。だから、上巻のまま、海人の話しが続いてほしか気もする。

とは言え、上巻と下巻で主人公が変わるっていうのは
なかなか新鮮で、面白かった。うんうん。

歌野晶午/世界の終わり、あるいは始まり

2007-10-27 01:57:42 | あ行

歌野晶午/世界の終わり、あるいは始まり (角川書店)
おすすめ度:★★★☆☆

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。誘拐された子供はみな、身代金の受け渡しの前に銃で殺害されており、その残虐な手口で世間を騒がせていた。そんな中、富樫修は小学六年生の息子・雄介の部屋から被害者の父親の名刺を発見してしまう。息子が誘拐事件に関わりを持っているのではないか?恐るべき疑惑はやがて確信へと変わり…。既存のミステリの枠を超越した、崩壊と再生を描く衝撃の問題作。

面白いことは面白い。
ただ、既存のミステリの枠を超越したとあるが
。。。超越し過ぎでは!?ある意味!?

だって、、、
最後は納得できないこと、この上なし!!じゃないですか~!!

話しの展開は面白いよ。
ただただ楽しむだけなら読んで損はないけど、
純粋にミステリが好きな人には、オススメできないですね。

なぜかって?それは読んでみればわかりますよ。
え?読んでからじゃ遅いって?
あはは、そりゃそうだ!!

奥田英朗/サウスバウンド

2007-10-14 22:41:11 | あ行

奥田英朗/サウスバウンド (角川書店)
おすすめ度:★★★★☆

小学校6年になった長男のぼくの名前は二郎。父の名前は一郎。誰が聞いても「変わってる」という。父は昔、過激派とかいうのをやっていたらしく、今でも問題を起こしてばかりなのだが……。

ふつーに面白い。
読みやすいし、テンポも良いし、最後まで飽きずに読めますね。

前半は二郎の話しが中心。
友達との友情とか喧嘩とか、二郎の成長する様がよく描かれてます。
ちょっと不良な黒木くんとの絡みが、ちょっと感動的だね。

後半は元過激派の父一郎が大暴れです(笑)。

いま、映画やってますよね。
キャストを思い浮かべながら読んでたんだけど、
豊川悦司とか天海祐希とか、けっこうハマってるんじゃん?って思うね。
実際はどうなのかわかんないけど。。。
あと、姉の北川景子もイイ感じっぽい。

あさのあつこ/バッテリー

2007-09-17 20:03:23 | あ行

あさのあつこ/バッテリーⅠ~Ⅳ (角川文庫)
おすすめ度:★★★☆☆

「そうだ、本気になれよ。本気で向かってこい。・・・関係ないこと全部捨てて、
おれの球だけを見ろよ」
中学入学を目前に控えた春休み、岡山県境の地方都市、
新田に引っ越してきた原田巧。天才ピッチャーとしての才能に絶大な自信を持ち、
それゆえ時に冷酷なまでに他者を切り捨てる巧の前に、同級生の永倉豪が現れ、
彼とバッテリーを組むことを熱望する。
巧に対し、豪はミットを構え本気の野球を申し出るが・・・。
・・・バッテリー(Ⅰ)より

全6巻だけど、文庫は4巻までしか出てないので、
まだ4巻までしか読んでません。続きが早く読みたい!
でも、ハードカバーはどうも買う気が起きなくって・・・。

この作品は題名どおり、野球のピッチャーとキャッチャーのお話しです。
でも、野球というよりは、天才少年を取り巻く家族と友人のお話かな??
天才少年がひとりいるだけで、周の人々の人生を否応なく変えてしまう。
それが良いことなのか悪いことなのか・・・。

俺の子供の頃、ずっと野球をやってたから、懐かしく思いながら読んでました。
と言っても、俺は天才ではなかったけどね。
ただ、あの頃は、将来はプロ野球選手になるものだと思ってたな。
3年生でただ一人レギュラーに選ばれて、
6年生でキャプテンでショートで4番!あ~懐かしい。
まあ、中学に入ってバンドに目覚めてやめちゃったんだけどね。

なんか自分の話しになっちゃったなあ。
まあ、なんていうか、子供の頃が懐かしくなっちゃったわけですよ。
あははは。

----------------------------------------------------------------------

やっと最後まで読み終えました。
で、、、最後は何ですか?タッチですか?
お決まりの「結果はご想像にまかせます」てきな展開に、
ここまで読ませておいてそれはないよ、あさのさ~ん、って!!

まあ、全体的には良かったです。
ただ、児童書にしては、少し難しい内容では!?
児童にこの本を読ませて、何を伝えたいのかを考えると少し疑問。

もしオレが小学生のときにこの本読んでたら、
たぶん、伝えたいことの1割も理解できなかったように思う。。。

----------------------------------------------------------------------

映画見ましたよ!!
なかなか、2時間で良くまとまっていたと思う。
ちょっと巧がイイ奴すぎるけど(仲間にあっさり心許してるかんじ)、
逆に気持ち良い青春映画に仕上がってました。

正直、あまり期待していなかっただけに、満足でした!!