新城菅沼家がしばしば就任した大番頭とは
江戸城二の丸の警衛および京都・大坂の在番をつとめ、江戸府内を巡行する役職で、12組に分かれていた。組ごとに番頭が一人ずついて、だいたい5000石から1万石級の大名が勤めていた。詰所は中の口から入った右側で、小十人組と使番の中間の部屋である。資格は5000石高で、菊の間席である。
12組のうち2組は二条在番、2組は大坂在番を満1年ずつ交替で勤務し、残りの8組のうち毎日営中と二の丸に2組ずつ宿直勤務する。大番頭は戦争のおりには将軍の先手として活躍し、部隊長であるから重要な役とされ、背中に差す旗も長さ6尺、幅4尺の四半の旗を用いた。こうして大番頭は武官であるから、登城のときは駕籠ではなく騎馬で行った。50歳以上で願い出たもののみ駕籠登城が許可された。
・・・・・ということです。
江戸幕府の役職を現在の会社組織にたとえるとというのがありました。
大御所=取締役会長
将軍=代表取締役社長
大老=代表取締役副社長
老中=取締役専務・専務執行役員
京都所司代=取締役常務・京都支社長・宮中及び西国監理担当
大坂城代=取締役(上席)・大坂支店長・西国監理担当
若年寄=取締役・執行役員
側用人=役員待遇・社長室長
寺社奉行=上席理事・宗務専管
側衆=理事・社長室秘書
留守居=理事・社屋管理担当
大番頭=理事・警備担当(12組あるので、警備第一部長、警備第二部長、警備第三部長云々)
大目付=理事・監理担当
江戸町奉行=主幹・江戸市中司法及び行政専管
勘定奉行=主幹・経理・財務担当と主幹・天領担当
作事奉行=副主幹・工務担当
普請奉行=副主幹・土木担当
長崎奉行=上席参事・長崎市中司法及び行政専管
京都町奉行=上席参事・京都市中司法及び行政専管
禁裏附=上席参事・宮中事務担当
などなど
因みに側衆・留守居・大目付・大番頭・奉行などは複数補任されているので、「長」はいないことになる。
・・・・だそうです。