土手猫の手

《Plala Broach からお引っ越し》

No.70「知ってる?」

2009-07-02 06:25:36 | 夢日記/感興小説(創作)
それは細い路地裏、それとも6車線の、信号機の前?
どちらが先だっただろう。
気づかれない様に、でも気づくだろうに、フワフワと揺らいでる。
バランスは完璧、コントロールなんて要らない。息をする程当たり前。
内緒にしなくちゃ?でも、優越感。
この!この気持ち良さを誰も知らないなんて。
交差なんてしないで行ける。顔を体をほんの少し傾けて気持ちの向きを変えるだけ。何も持たない使わない付けない思うまま。
『代用出来る…』
スケートボード?あんな足かせなんて!
「フフン」
気づかれない様にさりげなく10cm20cm…50cm、すり抜ける縫う様に街を通りを軽やかにすり抜ける自由自在にどこまでもどこへでも。
どう?「この気持ち良さ!」
ああ、気づかれた!でも。
「構わないわ、どうせ追いつけやしない、追って来ないわ」

どこでもドアが欲しい人間には、タケコプターは魅力的じゃないんだもの。


2009.7.2 ー飛ぶ夢1ー ?(猫目寝子)