このミステリーがすごい大賞のマークが付いてるから、期待して借りてきたんだ。
結果、面白くなかったですよね。
解説か読んだら、このミス大賞の選考の人が書いてて「隠し球」扱いでの出版になったと書いてあった。この小説は大賞も優秀賞も取ってなかった。
それで、このミス大賞のマークつけるの、ヤメテクレ。
読んで、面白くなくて、解説も読んで「なるほど!面白くないわけだ」とも思ったけど、隠し球として出版されるくらいだから、も 私が気付けていない面白さがあるのか?と、2度読みしてしまったじゃないか。
結果、面白くなかったよね。なんで出版に至ったのか、教えてくれよ〜〜〜
出版に当たって改題してるんだけど、別に15代目、活躍してねーし。なんでわざわざつけた?って思うが。
以下、ネタバレあり
物語は八尋が実家で行われた葬式に参列した際に、出会った女の子(久遠)に思い出話をねだられて話し始めるところから始まる。
思い出の最初の章は小学6年時の話。校庭に死体が埋まっている事件。ここで八尋と渡瀬(探偵事務所の15代目。まだ親が探偵なだけだがね)が仲良くなる。
思い出の次の章は中学1年時の話。(ここから北川という女の子が登場する。3人でつるむ事が多くなる。)
爺さんが公園で倒れてた事件。あ、なるほど、このペース(1年単位)で話が進むのね。1年に1回事件があるのかな?
と思ったら次の章は数ヶ月後の話。しかも爺さんの時間の続き。
そして次の章では時間も起こらず。
まず、そこら辺の、話の流れ方を、読者に伝わるようにして欲しいねー。
そして、思い出の最後の章で、北川は八尋に自分がストーカーから暴力を受けたこともあって、心に傷を負ってて、どう生きればいいかわかんない。みたいな話をするの。その翌日かな?北川とその父親が川に流されて、見つからなくて。事故じゃないかって一度は結論付けた。けど、八尋が北川の手紙をみつける。『しつもん これを読むあなたへ 私のことがわかりますか 私は遠いところにいます 空よりも高いところ 私にとってはあなた』
遺書みたいじゃん。
八尋は思い悩むわけですよ。そりゃそーですよねー。でも、渡瀬はそんな感じでもないわけですよ。そこでこの2人にも行き違いが生じて、絶縁状態になるんですね。
と、いう思い出を、八尋が葬式で女の子(久遠)に話して、
話してたら
「アレ?死んだの、オレ?」ってなって、そして、「そうだったのか、わかった」って言って成仏する。
八尋はね、28才。中学を卒業してからは、地元から離れた高校に入って、その後は関東に行って、借金苦で自殺したらしい。でも、北川のことが心残りで成仏できないでいた。
でも、久遠と話してて、北川の事の真相がわかったら、安心して成仏したのかな?
北川は、死んでなかった。流されてもいなかった。ストーカーから逃げるために、父親もろとも死んだことにするために、狂言をうった。そして、そのまま千葉に引っ越して、いないテイで暮らしていた。ストーカーの問題が収まったので、2年後には戸籍も復活させてもらってた。
渡瀬は、そのストーカーから逃げる段取りに父親が関係してて手伝ってたから、事情を知ってた。
八尋の葬式に2人が参列してて、久遠は北川に話を聞いたのよ。
そして、久遠の感想が
「だっておかしな人たちばっかりなんだもん〜〜〜未練たらたらな幽霊も」「男って、嫌よね」
後味悪いですけど〜〜〜??
作者の意図がわからんよ。
八尋のその後の人生がうまくいかなかった(自殺までした)のは、北川の自殺を止められなかったという思いと、その事に関して友人と齟齬が生じた事に素因があるように、読めるよね。私はそうとしか読めないぞ。
なのに、未練たらたらでおかしいの?
ナニソレ。
きぶんワル。
そういう小説ってことで合ってる?
なんでコレ、出版されたん?