オセロの原作を知らない状態で観ました。
健くんはヒゲだった。ちょっと前のインスタかなんかでヒゲの健君を見てたので、そうかとは思ってたけど、そうだった。そして、ブラジル人と日本人のハーフの役だった。
私的には、健君ファンとしては、健くんはあまり良くなかった。健君そんなにかわいくなかったしー。カーテンコールでも笑わなかったしー。健くんの役(オセロ)も共感できない。
健くんは姉さんの罠にはまって、どんどん疑心暗鬼になって、奥さんのモネちゃんのことを信じられなくなっていく役なんだけどさ。
クライマックスも、ほかの人に比べて健くんの役は、説明っぽいセリフが多くて、違和感があった。あれはあれでいいのか?脚本や演出の問題なのか、健くんの演技力の問題なのか、あれで正解なのか?
女性陣のセリフとか演技とか歌とかが、すごく良かった。
それぞれの、恋模様のお話とかさ。よかったよ。
モネのオセロに対する思いとかさ、オセロの親分に対する思いとかさ、姉さんの復讐心を覆しそうなシーンがいくつもあるのに、心が動かない姉さん!なんでだ!
テーマが「デマに踊らされるひと」なんだと思うんだけど、
姉さんの両親(朝鮮人)が関東大震災の時のデマで殺されたとか
オセロのお父さん(日本人)が移植地のブラジルで、「日本が戦争に負けた」と仲間(日本人)に言ったことで、「うそつきだ」と仲間になぶり殺されたとか、
日本人がしてきた悲しい歴史の話とかあって(ブラジルの話が本当か否かは分からないけど)、そこにも、
『一般的な』日本人が犯しがちな、デマに踊らされる犯罪の実状がみられたりね。
オセロはやくざで、そのやくざを好きになったモネちゃんは医者の箱入り娘だけど、彼女の台詞で「表向きがキレイな人は、裏で汚いことをやっている。ヤクザさんたちは、その人たちがやらない汚いことを引き受けてやっているだけ。(オセロは汚いことでもどんな事でも、自分でやりに行く。だから好きになったの)」的なセリフがあってね
なるほどなー、そうですよねー。って、納得しました。
ところで、公演中にながーい横揺れがあって、「なに?地震?」と思って、公演後に調べたけど、地震は無かったっぽいね。え?じゃあ何?