高島哲夫 「ミッドナイトイーグル」
文春文庫 ISBN4-16-765660-4
今冬、映画化される作品とのことで書店で探したものの見つからず、ネット書店に注文した最初の小説となりました。
さて、あらすじを書いても仕方ありませんので感想をいくつか。
読んでいて気になってのは登場人物が会話として説明する部分が少なからずある部分。
台詞の前に「説明しよう!○○とは」と付け加えたくなります。
あと、週刊誌記者・松永慶子の「報道する義務が」「国民に知らせる義務が」といった感じの台詞まわしが個人の興味を正当化する定番の台詞に思えて少々不満に感じました。
こういった軍事関連のものを読むとマニアとしてはどうしてもツッコミを入れたくなりますが、そこは割愛。(でもイーグル名称はF-15系以外考えられません)
全体を通してみると、北アルプスのシーンと東京のシーンが交互に描写されており、そのテンポのよさは読みやすさを感じられます。
個人的に気に入ったシーンはクライマックスの伍島一等陸尉が着剣しながら
「きみに会えてよかった」
というところ。
でもラストはちょっと反則だと思います。
映画の公式ページはこちら
http://www.midnighteagle.jp/
内容が少なからずイジられているようですので不安も残りますが、
防衛省が協力していますので少なからず期待。
89式小銃のプロップは東京マルイの提供みたいです。
スタッフの一部が「ホワイトアウト」と共通なので冬山での撮影は慣れたものではなかったでしょうか?
今のうちから期待しておきたいです。
などとこの文を書いたのは7月の初め。
今では映画の公開日も来月末と迫っております。
楽しみですね。