活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

元旦に谷中を歩く

2008-01-02 19:50:45 | 活版印刷のふるさと紀行
 おめでとうございます。
年頭にあたって「日々是好日」とムシのいいことを考えたり、「日々新た」と若ぶったりしておりますが、なにとぞ、よろしくお願いいたします。

 さて、2008年元旦の東京は快晴。生来、朝の弱い小生としましては初日の出とはまったく無縁、屠蘇と賀状読みを済ませると、はや、昼過ぎ。やおら、腰を上げて根津から谷中への道を辿ることにしました。

 谷中の長安寺で寿老人、天王寺で毘沙門天にご対面、ご朱印をいただいてから、
谷中墓地の中村正直サンの墓前へ。彼は明治初年にサミュエル・スマイルズの
Self-Helpを翻訳出版、木版分冊ものでベストセラーにした人です。それを明治10年に活版印刷で『改正西国立志編』として、四六判、838ページ、背皮クロースの上製本にしたのが開業間もない秀英舎で、それで経営が軌道に乗ったのは有名な話。
 
 中村サンが活版印刷黎明期のコンシュマーとしての恩人なら、谷中墓地には活版印刷業サイドの恩人、平野富二の墓地もあります。本木昌造からバトンタッチを受け、築地活版を興したことで有名です。

 中村サンには花がたくさん供えられていたのに、平野サンのほうはさみしかったのが残念でした。谷中を後にして、西日暮里の修性院で布袋尊、同じく青雲寺で恵比寿神、田端の東覚寺で福禄寿にご対面しているうちに日暮れ。七福神めぐりは、
ここで打ち切り、1月7日の大曲塾の「江戸を歩く」にゆだねることにして帰宅しました。元旦8000歩のウォーキングでもありました。

 


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