日本で「封緘紙」、シールが包装によく使われたのは大正期から昭和の中頃だそうです。そういえば、私も子どものころ、お客様の持ってきてくださったお土産の包装をとくのに、シールをはがすのに苦闘して、母親に「もっと、丁寧に、ゆっくりと」といわれたものです。
上ケ島さんによると正方形や長方形が主流だったシールが円や楕円系になったり、中身の商品の形になって色もカラーになったりしたのは型抜きや印刷の技術の進歩によるとされているのです。
封緘紙、今ふうに言えばシールのような身近で、あまり人が気にしない印刷物の変化にめをとめられた上ケ島さんに敬意を表しますが、明治初期から今日まで「印刷技術」の向上がいろいろな分野で文化に貢献したいううなれば「印刷文化」に、今年はこのブログで目を向けたいと思います。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます