活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

五島列島に足をのばしますと

2007-05-06 12:35:08 | 活版印刷のふるさと紀行
 連休は取材旅行におあつらえ向きです。
 五島列島は上と下にわかれていて、上は中通島と若松島、下は福江島、久賀島、奈留島を指し、単に五島といいますと福江島を指すのだそうです。
 残念ながら、五島列島とキリシタン版の印刷とは関係がありません。
 
 島民とキリスト教との関係は、1562年に領主宇久純定の病気治療のため、トーレス神父に医者の派遣を頼んだのが最初とされています。その4年のちには、有名なアルメイダが布教のために來島、翌年、純定の息子、純堯が洗礼を受けております。

 しかし、幕府によるキリシタン弾圧が激しくなり、禁教令がいったんは、五島から信徒を壊滅状態にさせてしまいます。

 ところが、「五島へ、五島へとみな行きたがる 五島やさしや土地までも」
1700年代の終わりに大村や外海から隠れキリシタンが次々に移住させられ、ふたたび、キリシタンが五島で苦難の信仰生活をするようになります。

 その五島での紀行のハイライトは、なんといっても教会めぐり。上、下あわせて教会の数が50近くあるのですからハンパではありません。
 到着2日目朝から、タクシーを頼んで有川町の鯛ノ浦教会、上五島町の青砂ヶ浦教会、有川の頭ヶ島教会と回る。拷問石が残されていた頭ヶ島教会の入り口で、
 「腰を痛めて、天主堂の掃除が毎朝できなくなった」と、過疎になった町を嘆くおばあさんにめぐりあったのでした。


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