活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

気になるヴァリニャーノとハビアン 4

2011-10-20 13:54:50 | Weblog
私が不干斎ハビアンの名前を知ってからかなりになります。
当時、勤務先が名古屋で隔週くらいに新幹線で名古屋と東京を行き来していました。
その車中で読んだのが山本七平の『受容と排除の軌跡』という堅いタイトルの本でした。

確か表紙に踏み絵の写真があったと記憶しています。
「受容」とはキリスト教を受け入れる、「排除」とはキリスト教を否定することを意味
していて、その象徴的人物としてほとんどのベージをしめてい たのがハビアンでした。

そのハビアンと二度目に出会ったのはドラードを書くためにキリシタン版を勉強し始めた
ときでした。
幼児のときに寺に入れられ禅僧として教育されたハビアンは18歳のときキリシタンになり、
セミナリヨを出てイエズス会に入り、27歳で天草のコレジオの日本語教師になります。
そこでキリシタン版の『平家物語』*『伊曽保物語』・『金句集』の編纂にかかわります。

秀才の名をほしいままにした彼は32歳で長崎に移り、6年後に京都に移ります。
 ちょうど家康が江戸に幕府を開いた年のことです。
そして40歳になったときに彼自身の「受容」の総まとめともいうべき『妙貞問答』を書きます。
自由に教会に足を運べない上流婦人のための伝道のための問答集でした。翌年の林羅山と論争も
有名ですが、キリシタンとしてバリバリのときでした。

しかし、思わぬ展開が待ち受けておりました。

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