活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

江原素六という人

2010-12-29 11:46:50 | 活版印刷のふるさと紀行
 ウカツにも沼津兵学校の話で本当はいちばん最初にとりあげなくてはならない人がこの人でした。兵学校のことで訪ねた「沼津市明治史料館」のサブ館名に「江原素六記念館」とありましたし、史料館3階には江原素六邸が復元されていて江原素六コーナーがありました。猛烈に力がはいっています。

 それもそのはず、江原素六(1842~1922)は旧幕臣の沼津移住組の一人ですが、沼津兵学校の設立に奔走したばかりか、兵学校がなくなったあとも、集成舎・沼津中学校・駿東高等女学校をつくり、静岡師範学校・東洋英和学校・麻布中学校などで校長をつとめ、沼津はもちろん
揺籃期の日本の教育に尽力しました。

 片や明治維新で刀を鍬に持ち替えて慣れない農業に取り組む旧幕臣たちのために、大規模な
開墾や牧畜、養蚕、製茶などの事業の開発のリーダーにもなりましたし、愛鷹山(あしたかやま)官有地の払下げ運動にも衆議院議員として地元に大きな協力をしたといいます。また、敬虔なクリスチャンとして活躍やエピソードもかずかず残されています。

 いるんだなー、明治のはじめには現代のハカリでは計量出来ないような活躍をする人が。





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