先週 の雪がまだところどころに残っている日比谷公園を抜けて日比谷図書文化館で開催されている「祖父江慎+コズフィッシュ展をみてきました。
まず、会場正面の柱に巻き付いているいかにも祖父江調のイラストポスターが見慣れた日比谷図書文化館の顔を全く変えているのに快哉を覚えました。
そして会場へ一歩足を踏み入れて真っ先に感じたのは祖父江慎さんのブックデザインの主張であり、哲学であり、訴えを饒舌に語りかけてくる空間であることでした。
個人的にいいますと彼との出会いは吉田戦車本でした。正直ちょっと戸惑った記憶があります。と、いうよりもたじろいだといった方がよいかもしれません。少なくとも、私が在籍した出版社の編集室では絶対に見られないブックデザインだったのです。
それが今回の展覧会では見事に質・量ともにすばらしい力感と説得力で観客を祖父江パワーでつつみこんでしまうのです。コズフィッシュを主宰されて30年近くなるでしょうか。すばらしい祖父江慎さんの歩み展といえそうです。会期は3月23日まで。
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