活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

アラブの海の真珠養殖

2011-12-02 23:35:47 | 活版印刷のふるさと紀行
 高橋 裕さんに案内されて訪れた真珠のファームでアコヤ貝に核入れ
をしている作業場を最初に見せてもらいました。日本の志摩から技術指導
に来ている南さんと泉さんからアラブの真珠養殖について聞きました。

 1900年代の初めまではアラブの天然真珠が世界的に有名だったようで
その歴史は3千年以上前までさかのぼるとのことです。そういえばクレオパトラ
と真珠の有名な話がありました。

 乗せていただいた作業船は青く澄んだアラビア海の入り江に漕ぎ出されました。
ラアスアルハイマの王様が真珠関係者以外は絶体に立ち入らせないで環境保全に
神経を行き届かせているそうで、実にきれいな海です。このあたりには天然の
アコヤ貝がわんさといるともききましたが、船が目指すのは浮きブイに養殖用の
のアコヤ貝が吊るされたファームなのです。

 それにしても目に飛び込んでくるマングローブの緑、近くまで張り出している
岩山はラスアルハイマ特産のライムストーンを切り出すのだそうです。また、
対岸には砂漠というかおおきな砂州台地がひろがっていてラクダや馬が放牧されて
いました。しばしば、フラミンゴも飛来するそうです。

 説明のために同乗してくれたエジプト人のフセインさんが特別に引き上げて
養殖2年目の貝を我々に選ばせて、その場ですでに大きく育っている真珠を
とりだしてプレゼントしてくれるサービスぶりでした。

 船上でごちそうになったデーツ(ナツメヤシ)の菓子や生のコーヒー豆、焙煎
していないコーヒーも味わい深かったのでした。もっと楽しんでいたい気がしますが
本命が真珠博物館見学にあるので陸にあがることにしました。



 

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラアス・アルハイマ首長国へ | トップ | オープンしたばかりの真珠博物館 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

活版印刷のふるさと紀行」カテゴリの最新記事