どこでも飲茶

15年ぶりの日本でウラシマ生活。

女の一生

2018年06月02日 | 
モーパッサン「女の一生」。
有名なんで、存在は知ってたけど、
今まで読んだことはなかった。

ちなみにタイトルは、原題では「ある生涯」みたいな意味らしい。
だから、「女の一生ってこんなもん」という意味ではない。
「ある女の一生」かな。

図書館で見つけて、なんとなく借りてきて、初めて読んだ。


主人公は、修道院から出たばかりの17歳の少女ジャンヌ。
この時点では、人生に対する希望でいっぱいなのに、
隣に住んでた子爵と結婚し、新婚旅行から帰ってきたその時に。

この先永久に、自分には何にもやることがないのだと悟る。

え、まだ10代なのに?

なんせ貴族。
生活のために働く必要はない。
使用人がいるので、家事もやる必要はない。

やることが何にもないなんて、恐ろしい。
貴族って、時間と金を持て余してたのね。だからパーティばっかしてたのか
貴族に生まれなくてよかった。と心から思った。

ま、それは私の勝手な感想だけど。
そんでこの貴族は、毎日何をしてるかというと、
散歩と乗馬。運動はこれだけしかやることがない。

それ以外は、座って物思いにふけるか、
レース刺繍でもやるしかないのだ。
都会じゃないので、周りにもそれほど人が住んでない。


そして、結婚相手の子爵は、すごいケチな上に浮気者。
ジャンヌの乳姉弟のロザリを孕ませ、
お隣の伯爵夫人ともダブル不倫。

が、怒りに狂った伯爵が、
逢引き中の二人が入った移動小屋(車輪がついてるらしい)を
谷から突き落とし、二人は死ぬのであった。
おお、スペクタクル。

こうして、夫がいなくなり、未亡人になったジャンヌ。
今度は、溺愛してる息子に依存。
甘やかしすぎて、成人した息子はダメダメ。
借金ばかりこさえてくる。


とまあ、こういう話でした。
時代は古いけど、面白かった。
名作といわれるだけのことはある。

2 コメント

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へー (あけ)
2018-06-04 21:29:18
现在也有这样的话吧!
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>あけ さん (まう)
2018-06-08 20:26:41
最近、ドラマ化もされてるそうですよ。
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