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おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

キヤノンのコンデジ新ラインナップ

2016-02-03 12:41:59 | 器材
コンデジもデジイチもCanonユーザーになってしまった僕としては気になる、Canonの新製品たち。まあコンデジはレンズ資産もなにもないので、いつでもメーカー変えられますが。


Canonは昨日、フラッグシップのEOS-1D X Mark IIを発表しました。
http://cweb.canon.jp/newsrelease/2016-02/pr-1dxmk2.html
モデルチェンジするべきものが順当にモデルチェンジしていますね。もちろん買いませんし買えません。

コンデジは、高級コンパクトデジカメの部類でほぼ毎年モデルチェンジしていたPowerShot SシリーズやG二桁シリーズが2013年を最後にモデルチェンジされなくなりました。S120とG16で止まっています。そんな中、昨年末にPowerShot G5XとG9Xという以前にはなかった位置づけのコンデジが発売されました。


G5XはG16の進化版だと思います。
http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/g5x/


G9XはS120の進化版でしょうね。
http://cweb.canon.jp/camera/dcam/lineup/powershot/g9x/

この2つの登場で、S130やG17が出てくる可能性はほぼなくなりましたね。G5XとG9Xが同時に発表されたことも、「この2つが今までのS120やG16に変わる新たなラインナップです」とCanonが言っているような気がしてなりません。実際、それぞれの特徴を引き継いでいるし。

G5XもG9Xもセンサーは1型です。S120もG16も1/1.6型センサーを使っていましたが、もうこのサイズのセンサーのコンデジはCanonからは発売されないことになり、高級コンデジの撮像素子は1型以上の大きさになりました。最近はコンデジでも上位機種では大きなセンサーを使う傾向があって、ソニーなどの売れ筋路線に乗っかった感じですね。スマホとの差別化として、大きなセンサーにするのはアリだと思います。

おそらく、Canonの高級コンデジの新しいラインナップG○Xシリーズは全て出揃ったと思います。
G1X、G3X、G5X、G7X、G9Xの5種類あります。今後は、それぞれmarkなんとかって名前が後ろについてモデルチェンジしていくんでしょうね。もうすでにG1Xはmark IIになっていますし。

この中ではG1Xが上位で、G9Xが下位ですが、G3Xなんかは単なる上下ではなく別のくくりです。一応、Canonのサイトで5機種を比較した表があります。
http://cweb.canon.jp/camera/dcam/comparison/spec.html

あえてそれぞれの特徴を一言で表すと、
・G1X:1.5型大型センサーを搭載していてハイスペック(これ以外のセンサーサイズは1型)
・G3X:焦点距離24-600mmの高倍率ズームレンズ
・G5X:EVF(電子ビューファインダー)搭載 G16の進化版
・G7X:G5XからEVFを省略したもの バランスに優れている
・G9X:一番安価でコンパクト S120の進化版

といった感じ。

水中で使うとしたら
G1XかG7XかG9Xでしょうね。
G3Xのような高倍率ズームレンズは水中向きではないし、G5XのようなEVFはいらない。EVFは背面の液晶の内容をファインダー内に映しているだけで、光学ファインダーと違ってタイムラグもあるので、正直存在意義がよく分からない。背面液晶の方が大きいし、同じ内容なんだからそっちを見れば良いのにと思ってしまう。特に水中では余計に背面液晶の方が便利だと思います。

純正ハウジングが出ているのは
G1X mark II
http://cweb.canon.jp/cgi-bin/camera/dcam/accessory/detail.cgi?serial=WP-DC53
G7X
http://cweb.canon.jp/cgi-bin/camera/dcam/accessory/detail.cgi?serial=WP-DC54

の2つ。Canonの純正ハウジングなので、深場での操作はあまり信頼出来ないです。過去の経験から。

純正というと聞こえは良いけれど、カメラメーカーが出している純正ハウジングよりも、水中ハウジングメーカーが出しているハウジングの方が性能はずっと上です。純正ハウジングのメリットは、価格が安いことのみ。水中撮影する人なら今さら言われなくても分かっていることですが、この「純正」という言葉が誤解を生みます。

Canonの新しいコンデジの中で、もし自分が水中で使うとしたらG7Xです。丁度よいサイズだと思います。まずはG7X以外のものから見ていきます。

G9Xは今のところ社外のものも含めてハウジングが見つかりませんが、そのうちどこかで出すでしょう。ただ、G9Xがまだ発売から間もないからかG9XとG7Xの価格差がほとんどないし、G9Xはコンパクトですが水中ではどうせハウジングつけてコンパクトさがほとんど生かされないので、上位機種のG7Xの方が良いかなと思っています。もしBCのポケットに入れるとかだったら、G9Xだったらギリギリ入るかもしれないので選択肢に残りますが。そもそもまだハウジングが出ていないので何とも言えません。

G9XとG7Xでは、焦点距離とレンズの明るさが全然違います。
G9X:28-84mm F2.0-4.9
G7X:24-100mm F1.8-2.8
レンズも明るいし、焦点距離も使いやすいし、水中用として選ぶなら僕はG7Xを選びますね。

G1Xは、センサーが大きくて画質が良いのですが、センサーが大きい分レンズも大きくしなければならず、水中でM67の外付けコンバージョンレンズを付けるにはちょっと大きすぎます。


社外の金属ハウジングでもこんな感じです。でかい。ごつい。
http://www.seatool.net/modules/product/index.php?action=DataView&did=164
丸いポートだとワイド端で四隅がケラレてしまうので、このような四角のポート。これでも、アダプターを付ければM67コンバージョンレンズを付けられるらしいですが、どうも使い勝手が悪い。ワイドコンバージョンレンズも使えないし。


さて、一番水中向けだと思ったG7Xですが、Canonの純正ハウジングの他に、ノーティカムやレクシーからも金属ハウジングが出ています。


ノーティカムのハウジングは高性能みたいですが高い。。
http://www.fisheye-jp.com/products/compact/na_g7x.html


日本製のレクシーのハウジングも出ています。
http://www.seatool.net/modules/product/index.php?action=DataView&did=165


レクシーは最近、金属製だけではなく樹脂製のハウジングも出し始めました。
http://www.seatool.net/modules/product/index.php?action=DataView&did=166
耐久性では劣るのと、背面のコントローラーホイールが操作できないのと、シャッター半押しがやりづらそうのが欠点ですが、実売価格6万円前後でまだ買おうか迷えるくらいの値段なので良いですね。

僕がS100のハウジングを買った時は同じ6万円くらいの値段で頑丈なアルミハウジング買えたのに。それでも高いと思って躊躇した。今はコンデジのハウジングでも金属製になると10万円を超えてしまうので大変です。

正直、高額の金属ハウジングはノーティカムに押されていますが、樹脂製ハウジングであれば他にはない特徴で需要があるかと思います。レクシーは日本の小さな会社ですが、香港の巨大企業ノーティカムに押し潰されずに頑張ってほしいと個人的には応援しています。

Canonの新しいコンデジの中ではG7Xを薦めましたが、今もし自分がカメラを何も持っていなくて、新たに水中用としてコンデジを買うとしたら、同じ1型センサーでもソニーのRX100もしくはその後継機を買うと思います。


もしくは、たくさんのダイバーが持っているオリンパスのTG3か4ですかね。

大型のセンサーの高価なコンデジが増える中で、あえて1/2.3型という小さなセンサーを利用して、超マクロからワイドまでをコンバージョンレンズなしで手軽に撮影できるのは大きな魅力です。小さなセンサーなのでちょっと暗い場所でISO上げての大物のワイド撮影などは厳しいし、F値など細かい設定ができずに基本はオートのカメラなので、思い通りの設定は難しいかもしれませんが。

でも、正直、コンデジだろうがiPhoneだろうが、良いタイミングでセンスの良い構図でピントを合わせてライティング考えて撮れば良い写真になります。道具より腕ですね。TG4で素晴らしい写真を撮っている方はたくさんいます。一眼でイマイチな写真を撮っている自分は、もっと修行が必要ですね。

手軽にがっつりと被写体まで寄れて、内蔵ストロボでも光を当てて撮影できるTG4は道具としてとても良いと思います。また、オリンパスの純正ハウジングは他メーカーのものと違って、使い物になるので良いですね。純正ハウジングで十分であれば、他社の高価な金属ハウジングを買う必要がなくなるので。


ウミウシとか甲殻類の超近接撮影に良さそうな、内蔵ストロボで使えるリングフラッシュも売っていますし。
http://www.umicamera.com/SHOP/MU41505101.html

コンデジについてまとまりなくいろいろと書いてきましたが、一眼を持っていてもサブカメラとしてコンデジは便利です。コンデジでもシャッタースピードとF値とISOがそれぞれ設定できるものであれば思い通りに撮影できるので。僕のサブカメラのPowerShot S100は水中では妻用として、陸上では自分のサブカメラとして使っています。コンデジはS100で満足していて、まだまだ買い換える気にはなりません。

先日、友人の結婚式に一眼を持って行ったら、とても邪魔でした。東京の白金台の庭園で一眼持ってウロウロしているのも不審だったし。客席からちょっと撮るくらいだったらコンデジで十分だったかも。今後は、外出ついでの記録用はコンデジ、写真をガッツリ撮るお出かけのときは一眼を持ちだそうと思います。


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