ポニーボトルや減圧ボトルへの充填をどうするか。
一番無難なのは、空気はスキューバダイビング用の充填所で、酸素は酸素充填業者で充填してもらうというもの。メリットは安全・安心なこと。
デメリットは容器が2Lとかの小さなものであっても、10Lタンクと同じ充填料をとられることが多いこと。また、海外から安くで仕入れたKHK刻印なしのタンクには充填してもらえないということ。以下の記事に書きましたが、KHKの刻印あるのとないのでは価格が倍以上違うのです。
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/78e8629bea1002072af80c00bfd7f0a9
ということで、誰もが思いつく手段が「移充填」になります。移充填とは、すでに充填されたタンクと空のタンクを高圧ホースで繋いで、空のタンクに充填すること。
容積が大きいタンクから小さいタンクに移充填するのであれば、圧力もそんなに下がらず移充填できる。
例えば、200気圧入った10Lタンクがあったとして、
・空の10Lタンクに移充填すると、両方のタンクが100気圧になる
・空の2Lタンクに移充填すると、両方のタンクが166気圧になる
ということで、小さなポニーボトルやDECOボトルには、移充填するのが経済的で効率的なのであります。充填所で空気を充填してもらう時も、多くの充填所ではすでに充填された親瓶と呼ばれる大きなタンクから移充填させる形で充填しています。
「コンプレッサー→空タンク」ではなく、「コンプレッサー→親瓶→空タンク」といった形。圧力が違う親瓶を順に繋いでいくことによって危ない急速充填を防げるし、親瓶をローテーションしながら充填していよいよ中身が少なくなった親瓶にコンプレッサーから充填すれば良いだけだし、充填された親瓶さえ用意しておけばコンプレッサーの出力能力に関わらず同時に多くのタンクに充填することができるので。
便利な移充填ですが、やっていることは充填と一緒で、行うには資格が必要なのです。法律的にも移充填は「高圧ガスの製造」にあたり、充填と同じ扱い。充填施設も、1日の処理量が少なければ「第二種製造者」という扱いで第一種と違って許可は必要ないけれど県知事への届け出が必要になる。
というわけで、移充填は便利だけれど法律に厳密に従うのであればとても面倒な手続きが必要になります。なので、多くのテックダイバー、特に小さなシリンダーを使うリブリーザーダイバーはこっそりと自分で移充填しているわけであります。
なお、この記事では移充填を推奨しているわけではありません。決してやらないように。
自分は、あえて文章としては書かないけれど上の写真のようにしています。左の小さいのが空気が入ったポニーボトル、右の小さいのが酸素が入ったDECOボトル。
KHK刻印があって業者に充填してもらう大きいタンクは親瓶代わり。この大きなタンクはリスクが大きめのダイビングをした後に陸上で酸素を吸う時にも使っています。水中に持っていくのは小さなタンク。
酸素を扱う場合は、酸素専用の道具が必要。最初から発火しうるグリスを使っていないのはもちろんのこと、普通の圧縮空気にはオイルミストが混じっている可能性ががあるため、圧縮空気の移充填ホースとは別にもう1つ用意することになります。
移充填ホースは大きめの器材店に売っていますが、1つ3万円程度と高く、そして酸素用でないため酸素には使えない。
国内で酸素クリーニング済の移充填ホースとして売っているのは、自分では以下のお店でしか見つからなかった。
http://www.ex-scuba.com/equipment/r_accessories/RAP03.html
まあ高いですね。1つ3万円。
僕は以下の海外のお店から通販で購入しました。DiveGearExpressは僕のような人にとってはとてもありがたい海外通販サイト。ある程度買うと送料無料になるし。酸素クリーニング済で1つ1万円。空気用と酸素用で2セット必要だったので、日本で買う3万円vs海外通販1万円の差は大きい。
https://www.divegearexpress.com/dgx-transfill-hose-with-analog-gauge
【追記 2019.5.3】
上記のリンクがリンク切れになっているというご指摘を受けました。
DiveGearExpressで探してみましたが、シンプルな移充填ホースは現在は販売していないようです。
単なる在庫切れで復活してくれれば良いのですが。。
カテゴリーとしては、Gas Handling Accessories
https://www.divegearexpress.com/gas-handling-accessories
もしくはGas Accessories
https://www.divegearexpress.com/gas-tanks-accessories
となります。(追記終わり)
充填にあたって気をつけることは
・急速充填は危ないのでゆっくり充填させる
・中に水が入らないように、回路内の水をプシュ~と出してから充填を始める
といったところです。特に酸素の場合は急激なバルブの開け閉めは発火のリスクになるので厳禁。
あと、法律的には届け出が必要な行為なので、言うまでもなく自己責任です。
さすがに背中に背負う大きいタンクは業者に充填してもらう必要があるけれど、小さなポニーボトルやDECOボトルは、海外の安い(とはいってもきちんとしたメーカーの安全な)アルミタンクを買って、海外の安い(とはいっても酸素クリーニングは確実にされている)移充填ホースを買って自分で移充填するのが一番経済的だと思っています。
繰り返しになりますが、この記事では移充填を推奨しているわけではありません。決してやらないように。
一番無難なのは、空気はスキューバダイビング用の充填所で、酸素は酸素充填業者で充填してもらうというもの。メリットは安全・安心なこと。
デメリットは容器が2Lとかの小さなものであっても、10Lタンクと同じ充填料をとられることが多いこと。また、海外から安くで仕入れたKHK刻印なしのタンクには充填してもらえないということ。以下の記事に書きましたが、KHKの刻印あるのとないのでは価格が倍以上違うのです。
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/78e8629bea1002072af80c00bfd7f0a9
ということで、誰もが思いつく手段が「移充填」になります。移充填とは、すでに充填されたタンクと空のタンクを高圧ホースで繋いで、空のタンクに充填すること。
容積が大きいタンクから小さいタンクに移充填するのであれば、圧力もそんなに下がらず移充填できる。
例えば、200気圧入った10Lタンクがあったとして、
・空の10Lタンクに移充填すると、両方のタンクが100気圧になる
・空の2Lタンクに移充填すると、両方のタンクが166気圧になる
ということで、小さなポニーボトルやDECOボトルには、移充填するのが経済的で効率的なのであります。充填所で空気を充填してもらう時も、多くの充填所ではすでに充填された親瓶と呼ばれる大きなタンクから移充填させる形で充填しています。
「コンプレッサー→空タンク」ではなく、「コンプレッサー→親瓶→空タンク」といった形。圧力が違う親瓶を順に繋いでいくことによって危ない急速充填を防げるし、親瓶をローテーションしながら充填していよいよ中身が少なくなった親瓶にコンプレッサーから充填すれば良いだけだし、充填された親瓶さえ用意しておけばコンプレッサーの出力能力に関わらず同時に多くのタンクに充填することができるので。
便利な移充填ですが、やっていることは充填と一緒で、行うには資格が必要なのです。法律的にも移充填は「高圧ガスの製造」にあたり、充填と同じ扱い。充填施設も、1日の処理量が少なければ「第二種製造者」という扱いで第一種と違って許可は必要ないけれど県知事への届け出が必要になる。
というわけで、移充填は便利だけれど法律に厳密に従うのであればとても面倒な手続きが必要になります。なので、多くのテックダイバー、特に小さなシリンダーを使うリブリーザーダイバーはこっそりと自分で移充填しているわけであります。
なお、この記事では移充填を推奨しているわけではありません。決してやらないように。
自分は、あえて文章としては書かないけれど上の写真のようにしています。左の小さいのが空気が入ったポニーボトル、右の小さいのが酸素が入ったDECOボトル。
KHK刻印があって業者に充填してもらう大きいタンクは親瓶代わり。この大きなタンクはリスクが大きめのダイビングをした後に陸上で酸素を吸う時にも使っています。水中に持っていくのは小さなタンク。
酸素を扱う場合は、酸素専用の道具が必要。最初から発火しうるグリスを使っていないのはもちろんのこと、普通の圧縮空気にはオイルミストが混じっている可能性ががあるため、圧縮空気の移充填ホースとは別にもう1つ用意することになります。
移充填ホースは大きめの器材店に売っていますが、1つ3万円程度と高く、そして酸素用でないため酸素には使えない。
国内で酸素クリーニング済の移充填ホースとして売っているのは、自分では以下のお店でしか見つからなかった。
http://www.ex-scuba.com/equipment/r_accessories/RAP03.html
まあ高いですね。1つ3万円。
僕は以下の海外のお店から通販で購入しました。DiveGearExpressは僕のような人にとってはとてもありがたい海外通販サイト。ある程度買うと送料無料になるし。酸素クリーニング済で1つ1万円。空気用と酸素用で2セット必要だったので、日本で買う3万円vs海外通販1万円の差は大きい。
https://www.divegearexpress.com/dgx-transfill-hose-with-analog-gauge
【追記 2019.5.3】
上記のリンクがリンク切れになっているというご指摘を受けました。
DiveGearExpressで探してみましたが、シンプルな移充填ホースは現在は販売していないようです。
単なる在庫切れで復活してくれれば良いのですが。。
カテゴリーとしては、Gas Handling Accessories
https://www.divegearexpress.com/gas-handling-accessories
もしくはGas Accessories
https://www.divegearexpress.com/gas-tanks-accessories
となります。(追記終わり)
充填にあたって気をつけることは
・急速充填は危ないのでゆっくり充填させる
・中に水が入らないように、回路内の水をプシュ~と出してから充填を始める
といったところです。特に酸素の場合は急激なバルブの開け閉めは発火のリスクになるので厳禁。
あと、法律的には届け出が必要な行為なので、言うまでもなく自己責任です。
さすがに背中に背負う大きいタンクは業者に充填してもらう必要があるけれど、小さなポニーボトルやDECOボトルは、海外の安い(とはいってもきちんとしたメーカーの安全な)アルミタンクを買って、海外の安い(とはいっても酸素クリーニングは確実にされている)移充填ホースを買って自分で移充填するのが一番経済的だと思っています。
繰り返しになりますが、この記事では移充填を推奨しているわけではありません。決してやらないように。
こういう人たちがいるからスキューバやりにくくなる。
法律的な位置づけや危険性は本文に書いてある通りです。このブログの記事のうち、リスクが伴うものについては、誤解のないようにその旨を具体的に書いています。
自分なりに熟考し、仮にその結論が一般的なものでない場合も、一般的でないことを明記した上で自身の考えるままに書いています。それがこのブログのポリシーです。
https://www.divegearexpress.com/dgx-gas-transfill-hose-with-analog-gauge
このリンク先がエラーになっております。リンク先が気になっておりまして宜しければご修正頂けますと幸いです。
ありがとうございます。また、リンク切れについてご指摘いただきありがとうございます。シンプルな移充填ホースが商品のラインナップから消えていますね。。単なる在庫切れで復活してくれれば良いのですが。
カテゴリーとしては、Gas Handling Accessories
https://www.divegearexpress.com/gas-handling-accessories
もしくはGas Accessories
https://www.divegearexpress.com/gas-tanks-accessories
となります。
良い商品だっただけに復活することを願っています。
https://www.divegearexpress.com/dgx-transfill-hose-with-analog-gauge
$119だから、少し値上がりしているかな。以前は99ドルだった気がする。
これ以下の量では届け出の必要も無いと解釈できるんじゃないかな,と法律素人は思っています.如何でしょうか.
https://elaws.e-gov.go.jp/document?law_unique_id=326AC0000000204
第5条1項参照
https://www.chiyoda-seiki.co.jp/data/c_pdf/282_285.pdf
参考資料
なるほど、届出の必要がなさそうですね。
であればもう少し堂々とできるようになる?
今はまだこそこそと移充填させていただいています。
また、移充填ホースは
https://www.divegearexpress.com/dgx-transfill-hose-with-analog-gauge
これが使用可能と考えておりますが別に酸素用の特別なものがあるのでしょうか?
以上よろしくお願いいたします