おじさん日記 ~Okinawa Self-Diving Log~

セルフダイビングのブログ。ログや写真や器材が中心ですが、その他ダイビングに関係ないことも好き勝手書いています。

酸素を充填してくれる業者とその価格

2016-11-22 17:49:42 | 器材
タンクのガス名変更が終わってタンクが準備出来たら、いよいよ酸素の充填。スキューバダイビング用の圧縮空気充填業者ではなく、酸素の製造販売会社に行かないといけない。

近くの製造販売会社を探して問い合わせて、値段などを比較して充填してもらう会社を決めれば良い。問い合わせの時にはダイビング業者の肩書きを忘れずに。個人で問い合わせると「一般の方への医療用酸素の販売はできません」と言われて終わりになる。理由は下のリンク先に書きましたので興味のある方は参照してください。
http://blog.goo.ne.jp/diving-snowman/e/3b6be0db93a67245ac79133fcb91ec18

さて、沖縄では残念ながら酸素の製造は1社独占状態なので、必然的にその会社の販売代理店から購入することになります。下の写真に写っている業者です。

医療用酸素は、健康保険法により薬価として値段が決まっています(保険診療の場合)。以下の薬価は平成28年現在の価格。我々が使っているスキューバ用タンクは「小型ボンベ」という扱いになり2.31円/L。薬価に照らし合わせると2Lタンクでは693円、6Lタンクでは2079円。

にもかかわらず実際にはスキューバ用のタンクに酸素を充填してもらうと容量に関わらず1本5000円近くとられることが多いようです。高いですね。高いと思ったら薬価を引き合いに出して値切ってみればいいと思います。

ちなみに、小型ボンベだと2.31円/Lですが、酸素自体はそこまで高価なものではありません。その証拠に大型ボンベ(3000L以上つまり20Lタンクより大きいもの)だと0.41円/L、病院の敷地内などにおいてある定置式液化酸素貯槽(CE)では0.19円/Lと大口の購入だと価格が10分の1以下になる酸素自体の料金はとても安く、多くは充填や検査や移動にかかる手間賃です。スキューバタンクへの酸素充填費用がタンクの大きさで変わらないことが多いのはそういった理由。

ダイビングの空気充填では充填したら即出荷のため圧力でさえも適当ですが、酸素の充填後は多くの検査をした後に出荷されます。圧力検査や酸素濃度検査はもちろんのこと、医療用酸素だと水分量検査、窒素濃度検査、比色検査なども加わります。それにPLラベルと添付文書が付けられてバルブに封をしてようやく出荷。これらの検査の手間はタンクが小さくなっても変わらないので、タンクの大きさに関わらず同じ料金を取られるのも理解できる。





ちなみに、例の沖縄の業者の場合は2016年現在、1500Lにつき2500円(税抜)です。1500Lは10Lタンクに150気圧で充填した時の容量。他の県と比べると安いし、小さなタンクの場合はもっと安くなるらしいので、一社独占販売の割には良心的かも。

沖縄の業者の場合、値段は悪くないんだけれど、スキューバ用の酸素充填にあまり協力的でないので最初に充填してもらうまでがいろいろと面倒ですね。業者が信頼を置いている方を通して充填することを求めてきたりします。


2 コメント

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Unknown (ひ~&す~)
2016-11-22 19:24:56
一昨年のことですが「DAN JAPAN協力医師です」の一言だけでチャージしてもらえました…
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酸素充填 (snowman)
2016-11-23 20:06:43
ひ〜&す〜さん、そうなんですね!

「加速減圧用です」と言って個人で充填してもらった方もいるようなので、担当者によるのかもしれないです。僕の運が悪かったのかもしれません。

自分の場合は身分を明かしてもやっぱり個人ではダメとのことでした。使用用途もかなり踏み込んで聞かれたし。

今後は大丈夫なのですが、もうちょっとハードルを下げてもらえるとありがたいと思っております。
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