マイクロエース社製のマレー式蒸気機関車のレタリングをDISCOVERY ROADに変えてしまってアメリカの鉄道みたいにしてしまったわけですが、今回に限りませんが塗装には苦労しました。蒸気機関車は真っ黒にすればいいと思うでしょうが、買ったままの黒では同じに見えません。さらに難しいのがツヤの消し加減です。改造したところだけ部分的にマスキングして塗装するのでボイラーなどオリジナルの部分と同じにしなければならないところが大変なのです。キャブのサボ受けを削ってパテで傷を埋めスプレーで塗装という手順ですが、今回は塗料を硬めにし粒々状にスプレーすることで、ツルッとした電車などのボディとは異なる厚い鉄板の感じが出すことに成功しました。
進行中の小型レイアウトの山岳鉄道イメージです。機関車は明治時代、御殿場線の急勾配、沼津~山北のために輸入されたマレー式蒸気機関車、アメリカのボールドウィン社製9800形、ドイツのヘンシェル・ウント・ゾーン社9850形、どちらもマイクロエースから製品化されたものですが、前方のデッキ部分やボイラー部のパイピングが異なるもののほぼ同じデザインと大きさ。しかし、日本でNゲージが普及してから明治後期や大正期の客車や貨車がまったく商品化されていません。売れないからということでしょうが困ったことです。日本の鉄道模型界が厚みを感じさせない部分ですね。そこで、山岳鉄道ということでキャブのサボ入れなどを削って大きくナンバーを入れ、テンダーには”DISCOVERY ROAD"と鉄道名を描き、アメリカへ里帰りしたような格好にしてしまいました。巨大な丸太を載せたログカーはアメリカのMicroTrain製です。この”DISCOVERY ROAD"については次で説明したいと思います。