当店も先を見越して本国発注をかけてもらって在庫するようにしています。
さて、実は当店の試乗車であるEL MARIACHI用に用意してあったフォーク、しばらく乗れないのでフォークを放出することにしました。
FARGO用のフォークであるFIRESTARTERです。

カーボンではなくクロモリのほうですね。
どうしてこのフォークに付け替えたかったのかというと、先ず1点目はエニシングケージが使えることです。
長距離のライドではフレームバッグを使いたいのですが、使ってしまうとボトルをフレームに付けられません。これはまずいです。
それなので、フォークをこれにすればボトルをフォークに付けられるので問題が一気に解決します。素晴らしいです。
2点目は、このフォーク実はCROMOTOGRANDEより15mm長いんですよ。
元々サスペンションフォーク対応フレームなので、ちょっと短いCROMOTOGRANDEではハンドリングがクイックに過ぎますし、前下がりの印象が強くてもうちょっとリラックスした前輪の遠いジオメトリに直したかったんですね。
この15mm長いという部分は非常に重要でした。

ステアチューブは1-1/8でエンドも通常の9mmスロットです。
価格は19980円です。

これはメチャクチャ珍しいんですよ。注文して半年待ちました。
次はCROMOTOGRANDEの現行モデルです。

EL MARIACHIはフレームがモデルチェンジした際に、フォークも同時にチェンジしており、その時にアクスルが15mm、ステアチューブはテーパーになりました。

29インチというとても大きなホイールでは、通常の1-1/8ストレートコラムと9mmスロットでは前輪が勝手に暴れてしまい、思ったとおりのラインをいけないという問題がハードなライディングでは発生してしまっていました。もちろん通常のツーリングレベルでは問題なかったのですが。
そこで、テーパードコラムにしてフォークの根元を強化、15mmスルーアクスルにして、前輪が勝手な方向を向かないようにしました。
フォークブレードそのものには手を加えないことでしなやかさは失わないようにも気を遣っています。
それによって前輪がハンドルの向きと違ってしまう問題、ハードブレーキングでフォークの根元から曲がってしまう問題を解決しています。
もちろんツーリングレベルならばここまでやらなくても大丈夫です。
面白いことにコラムとエンドが固くなると、フォークがしなるということが逆に良く伝わるんですよ。
今までは力が逃げていてフォークを上手くしならせられなかったのだということが、要所を固めることで理想的なしなりを手に入れられたんでしょうね。

こちらの価格は27540円です。