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治療不可乃會

この宇宙のBGMにはタンジェリン・ドリーム(初期)しかありません。
ポツリポツリと更新させてもらってます。

巨大イベントに思う…

2006年08月15日 | ライブ評
風呂用防水CDプレイヤーを購入し、
マノウォーかけながらシャワー浴びたら予想通り爽快だった。
湯船にゆっくり入る秋~冬シーズンは何がいいかしら?
しっとりとブルースかな…
ジョニー・ウィンターにしよう♪ 

さて先日豹変したメタリカのジェイムズについて書いたが、
それと対照的だったのが今まで存在も知らなかった
デフトーンズであった。
「WASP度ゼロ」ってだけでもパッと見、充分威圧感があるが、
音にもメッセージにもヴィジュアルにも、
憤怒とルサンチマンが満ちていた。 
やっぱりメタルはこうでなくちゃならんよな…。
長靴下(スポーツソックス)も最近のメタル界ではアリということも
よくわかった。
まずCD屋では試聴しないようなバンドと偏見なく直に出会えるのが
サマソニのメリットだ。

がこの巨大イベントについて、見過ごせない点を少々。
入場するためにまずチケットをリストバンドに引き換えるんだが、
その場所が2箇所しかなく「コスモスクエア」駅からだったら
ゼップ大阪も超えてはるか遠くへ向かわねばならん。
若者の参加者を想定しての不便利なんだろう。
が、三十路にとって真夏の炎天下を20分も歩かされるなんて
「バターン死の行進」(古い)のようだった。
 

他には、明らかに人がいなくて誰にも迷惑のかからんエリアで
日傘差してたら、スタッフが来て「閉じろ」というし。
さすがにストーン・サワー(スリップノットのメンバーのバンド)を
日傘差して手袋して観るのは私しかいなかったが…。
イスOK、日傘OKのエリア設定は多少はすべきだな。
いろんな世代を呼び込めないのは
こういうシステム上の不備に原因があると思う。

それにしても大企業系スポンサーが無料で色々配布&サービスして
若者をうまく取り込んでたな~。 
純粋な音楽ファンでなくても楽しめるイベントがたくさんあるし、
若けりゃウロウロしてるだけで楽しいと思う。
そう思えばウドーフェスはずっと純粋素朴で
昔の欧米のフェスティバル的な(知らんけど)雰囲気があった。
観客もサンタナファンを筆頭に選りすぐりだし。

オープンエアーステージをメタリカ終了後に見渡したら、
空ペットボトルがそこら中に散らばっていた。
ゴミ捨てもちゃんとできない奴が会場にいたのか…
と思うとガックリ。興ざめ。 
観客の9割近くは10~20代だ。
生活の基本ができてなくって、人生大丈夫なのか?

サマソニ新旧バンド観察

2006年08月14日 | ライブ評
大人のサマソニ参戦記、メタリカ以外に目撃したバンド報告を。

結構貪欲にいろんなバンドを見たと思うけど、
意外な収穫はエル・プレジデンテ。
くどいくらいの80sバリバリのメロディーに、
かなりファンクなビートが絡む。
何がやりたいか方向性のはっきりしてる、
音の趣味もいいバンド。ちゃんとアルバム聴こうっと♪

…が全曲は聴けていない。
なぜなら別会場で注目の新人&初来日の
アヴェンジド・セヴンフォールドを見たかったから。
試聴ではまあまあ合格圏。
午後2時前の炎天下のオープンエアーステージへと移動する。
たとえ日焼けをしても、いま勢いのあるスラッシュメタルバンドを
目撃したいのだ…!!
よくわからんが周囲は不良外人だらけ。演奏開始。
ヴォーカルが米軍あがり風で、
骨格だけは若かりしロブ・ハルフォード似(!)。
ステージアクトもまあまあ魅せる。
が、他の弦楽器隊がL.A.ガンズ(若干死語)を彷彿させる
ヴィジュアル(というか装い)で、やたらセンが細い。

確かに音的にはガンズ・アンド・ローゼス的メロディーが
やや強引にスラッシュメタルのビートに乗っかっている。
なんじゃこいつら…と思いつつも、メタルの持つ吸引力か最後まで観る。
パンテラの曲とか演るし、
世代的にはどうやら20代半ば~後半だな。
長持ちして5年だろう。(最近占い師のようなことをよく言う)
この時の疲労がたたり、次に移動した会場では座って爆睡。
エディターズというバンドが子守唄になった。栄養剤投入で生き返る。

スクリッティ・ポリッティは、本当に夢のような瞬間だった。
小学生時代(MTV全盛期)には、「大人な音」のバンドとして
理解しづらくも理解したいと思っていた遠い存在だった。

気合の入った「マジ聴き」の観客は少なそう…。
が他の会場に比べて大人率は極めて高い。
ブラックアルバムTシャツにキング・クリムゾンのキャップを被った
四十路オジ様が視界に。
「うわっ音楽趣味合いすぎ!!勘弁して~」と一人で動揺。

そしてグリーン・ガートサイドが自然体な雰囲気で登場。
キャーホンモノ!!(当たり前) 
新譜も旧譜も演る。
ライヴの音でも楽曲のレベルの高さがシミジミ…
まさにポップスの極み。

しかし3曲目が終わった時、
泣く泣く私はメタリカの会場へと向かった。
一応自分的にはメインイベントなので…中途半端な場所では見たくない。
が移動中、「この判断は正しかったのか?」と、いい年して半泣き状態。

まあそのおかげでジェイムズの「ハハハッー!!」を間近で聞けたから、
良しとしよう…

ジェイムズから憤怒の表情が消えた

2006年08月13日 | ライブ評
今さら感のあるサマソニ初参戦が終了した。
単独行動ゆえ冷静にイベントとしての有り様を観察し、
また意外にいいバンドも発見でき、かなり収穫あり。
総論的なものはさておき、
まず最大の目的であったメタリカについて新たな発見があった。

①若い世代にとってメタリカは強烈な信仰対象になっている
②ジェイムズが聖職者のような穏やかな表情を見せる…!!

大人の意地を見せるため、
デフトーンズ(ある意味評価できるバンド)からじりじりと前に詰め、
気が付けば最前列(フェンス)の手前だった。
周囲は男祭りで、プロレス観戦状態。平均年齢18~25才か。
「初メタリカ」を自称する青年なんかがいて、
その目はキラキラしていた。(もちろん典型的デブメタもあり)

ベース側(名前把握せず)だが、ラーズは常にマークでき
ジェイムズが少し移動すると表情モロ見えの好立地。

ライブスタート。
まず気がついたのは、ジェイムズの聖職者のような清々しい表情。
憑き物が落ちたみたい…。 
私の中でメタリカ=「ジェイムズの憤怒」であったので、なんだか肩スカシ。
年をとるって、こういうことなのか…とシミジミ思った。

3曲くらい演ってから、スクリーンに
「『メタルマスター』という、スラッシュメタル史上記念碑的なアルバム
 発表から20年が過ぎ…そんなわけで全曲演奏する」(かなり要約)
との英文が映しだされ、ヘンなアフレコふう対訳も放送される。
知らなかった人も多く、周囲では「ゲー」という反応が。
私は「やっぱりヤル気や~アホー」と笑いながら拍手。
これで「メタルマスターツアー」に行けていないやり残し感からも
ついに解放される…
(大興奮の一時間)
完奏後はスクリーンでクリフの遺影。 
もうちょっと男前がわかる写真使ってやれよ!!ってぐらいピンボケ。
20年前、24才で没。
つまりスラッシュメタル黄金期を築き上げた世代は、
今40代半ばなわけですな。(あのデイヴ・ムステイン然り…)
南港は浜風は吹くけど、なんせ周囲は男祭りなのでサウナ状態。
フェンスが目の前なので、
しんどくなったらここからリタイアすりゃいいわ~と思ってたら
4th&5thアルバムからの名曲群が始まった。
ジェイムズったら入る所間違って照れ笑いしてキュートだわ~とか、
カークがカッコいいかも?と生まれて初めてトキメいたりして、
ミーハー根性から結局最後までいってしまった…。

ちなみに野外のメタリカは開放感に溢れ、ファンサービスも充実。
最後にコメントしたラーズの
「ニューアルバムもあるし、また来るぜ!Fuck You !!!」
がワタシ的にはキいた。
その表情には昔のメタリカの「憤怒」があった。(顔立ちからではない)
ラーズ兄貴!!と最後になってウルウルきた。

(サマソニ報告は続く…)

絶滅種「セイソク系」を救え!

2006年07月27日 | ライブ評
本日から職場復帰したが、
フトした瞬間に「エアー・ブロワー」が頭の中で鳴り響くので油断できない。
夏中ジェフ様の面影を慕って過ごさねばならないようだ…。
サンタナ師匠の作品群も、寝る間を惜しんで聴いている。
コンガの音が鳴れば、いつでも踊りだせる精神状態だ。
メタリカ(サマソニ)ぐらいではこの人間性の崩壊をカバーできない…。

さてフェスが白昼&野外ゆえ、観客のロックTシャツを堪能したのは
先日お伝えした通り。特に記憶に残っているのは…
 ・ペイジ・プラント(バックにシンボル入り…)
 ・ジューダスの去年の公演
 ・あらゆるベロTと、ストーンズの近年の来日もの(自分と相方も)
 ・マリリン・マンソン特大顔面柄
 ・AC/DC、メタリカ、スレイヤー数種
 ・あらゆる種類のサンタナ
 ・前日のキッス
さて今回のフェスで販売されていたTシャツの中では、
ジェフ・ベックと胸元にロゴあるのみのシンプルなカーキ色のが渋かった。
サンタナTシャツの購入も検討したが、
「少なくとも半世紀は生きてないと似合わない」という結論に達した。
しかもサイズはSでも私には寝間着にもならんくらいデカい…。
結局替えとして、ウドーオリジナルのレディースものを購入。
黒地に濃ピンクの蝶々柄で、なかなか可愛らしい。

あと、どうしても綴っておきたい一人の青年がいる。
南海電車の某駅から乗り合わせた、
マノウォーT(長袖!)の青年(推定二十代半ば)だ。
仮に「マノウォーくん」と呼ばせてもらう。
70年代フォークふうの風貌+両方の袖にMANOWARロゴなので
一度見たら忘れられないかなりのインパクト。
この後、なぜか常に我々の視界に入る場所で微動だにせず
ステージを鑑賞するので、心ならずも定点観測するハメになった。
どうやらはマノウォーくんはあらゆる音楽を吸収したい時期らしく、
マノウォーファンにもかかわらず(強調)、
バディ・ガイ、ヌーノ、プリテンダーズを立ち尽くして鑑賞。
かなりシュールな光景だった。 ←私 ←相方

が、ウエストコースト系はお気に召さなかったらしく、
ドゥービーの途中でサブステージに移動。
そこから日没もあって、残念ながら見失ってしまった。
雨具には長傘しか持ってなかったようだから、
お気に入りのTシャツが色落ちしてないことと今後のご活躍を祈ります…。
 (キミのような若者に頑張ってほしいネ!)

特に近年、絶滅種の「セイソク系」(※)の人々が見れるのもあって
ライブ会場での人間観察が面白くてたまらない。
(※長髪、Gジャン、サングラスの得体の知れない人のこと)
ふだんは何をしてるかって、全員ギター教室の先生に決まってる!!
「世の中にギター教室ってそれほどあるかい!」と友人から否定されたが…。

まさかのソウル・サクリファイス

2006年07月25日 | ライブ評
今回のフェスでわかったことは、
「サンタナファン」とはなんぞや、いうことだった。
たとえて言うなら勤続30年のサラリーマン系ではなく、喫茶店店主系だ
ジーンズよりかは南米柄(幾何学模様)のソフトパンツを着こなす、
ものすご~く雰囲気のある人種だった。
あまりに似通った人たちがサンタナTシャツを着てウロウロしているので、
相方と「何かの宗教なのか?」と騒ぐ。
ちなみに日中はロックTシャツウォッチングで楽しんだ我々であった…。
(詳細は後日)

さてジミヘンが鳴り響く中、ローディーさんたちの準備開始。
さらなる豪雨の中、じっと待つことまた30分。日没してかなり寒い。
が老いも若きも頑張る。
体力的な限界を感じた頃、
まさかのウッドストックの映像が流される!!
ウドーさんのこのフェスでのコンセプトは、ウッドストックの再現だった。
そのまさかのまさか、一曲目から「ソウル・サクリファイス」が…
サンタナ師匠は白地のジミヘン柄パーカーを着て登場。
全ての労苦が報われる…

最近のライブ映像を予習してなかったので、何もかも新鮮でたまらない。
ガムを噛みながら弾くスタイルも含め、やっぱり南米人だ。
ヴォーカルのあんちゃんがリッキー・マーティンふう(古い?)の
ラテン系ハイテンションで、終始浮く。
そしてドラム前にはイエス様の肖像画がセッティング…。
嬉しかったのはフィルモア('71)の再現的選曲
初期のアルバムからのナンバー。
3rdアルバムより、Batuka~Jungle Strut。
2ndよりブラック・マジック・ウーマンとOye Como Va。
最近のアルバムは知らないが(あまり興味がなくて)、
野口五郎がカバーしたバカ売れ曲で会場は盛り上がる。

ライブではサンタナ師匠の遊びゴコロが炸裂するようだ。
リフだけとはいえ、ジミヘンの「ヴードゥー・チャイル」あり、
イエスの「ロンリー・ハート」あり、
クリームの「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」あり…。
ホーン隊を駆使した「スケッチズ・オブ・スペイン」も。

最後はジョン・コルトレーンの「至上の愛」の大合唱。
♪ラブ・サプリーム サプリーム サプリーム♪
とサンタナ師匠も歌う。
演奏終了後、ステージ中央で神に丁寧に祈りを捧げる師匠。
なんでもアリで最後は祈るっていう、南米の教会のミサみたい…。
このステージは、イエス様と、
サンタナ師匠が「火星人のブルース」と称するジミヘンと、
ついでにコルトレーンに捧げられていたのだろうか…。(私の解釈では)

途中体が冷えきったので、替えのTシャツを買いに走ったりと大変だったが、
無事闘いが終わり、私も神(※)に感謝… (※マイケルではない、一応)

(反省会へとまだ続く…)

ジェフ様が晴れたらいいねと

2006年07月24日 | ライブ評
ドゥービーの終わり頃から雨が強くなる。
いよいよジェフ様。
ステージ周辺は当然傘は厳禁、合羽を着て相方と前へ前へとくりだす。
表情も余裕で見れる、かなりの至近距離へ。

野外、しかも豪雨の中のジェフ様とはいったい…想像もできない。
テンパりながら30分程待たされて登場!

黒いタンクトップに迷彩柄のカーゴパンツという、目を疑う姿のジェフ様。
還暦は過ぎてるのにこのカッコよさはいったい…
こらえきれず「オ、男前~!!」と思わず絶叫。 
(最近自分がミュージシャンに送る声援が変だ…)
たんに顔立ちが造形的に美しいという意味ではなく
凛としたオーラが他の三大ギタリスト(の現在)と比べて
圧倒的に違う!!
(その他のヴィジュアル系の絶賛は相方に任せるとする)

内容はベストというか、各名盤からちょこ取り的な選曲。
特に嬉しかったのは私の愛する名盤『ジェフ・ベック・グループ』から
「帰らぬ愛」と「デフィニットリー・メイビー」が…。
特に豪雨の中で聴く後者は涙を禁じえない。
定番中の定番「レッド・ブーツ」そして「エアー・ブロワー」も堪能。
ジェフ様の何がカッコいいかって、「気迫」だ。
強烈なプレイに周りの空気が凍る。
還暦過ぎたけど、見た目も技も全然現役。
ロックスターというよりも、「匠(人間世界遺産)」という認識を改めて固めた。

泣けてきたのは雨が止むことを願ってか二度目のアンコール!!
「オーバー・ザ・レインボー」…(たぶん思いつき)
「こ、この曲といえばアノ人が…」と思わず相方と目が合う。
貴重な体験だった。冥土の土産がまた増えた。

ジェフ様去りし後、合羽もほとんど無意味、Tシャツにまで雨が浸透し
濡れぞうきんバンテージ状態になっていることに気づく。
(ちなみに着て行ったTシャツはストーンズの今年のツアーので、
 後で帰宅してから色落ち&色移りが発覚し悲しみに暮れるのだった)
それでも我慢してサンタナ師匠をひたすらに待つ、健気な我々…
風はないがやたら豪雨。もう発狂寸前である。
(続く…)

泉大津はドゥービー天国

2006年07月23日 | ライブ評
ウドー・ミュージック・フェスティバル終了。
もう再起不能…。悪天候のためではない。

要約すると
①7月23日をもって「ドゥービー狂」を名乗りたい。
②当分ジェフ様を最愛のギタリストにしたい。   …てな感じだ。

23日朝は10時に相方と会場入りし、
ステージ向かって右の芝生上に、簡易椅子でなかなかいい席をキープ。
究極のオヤジフェスゆえ電動車椅子系も予想していたが、
さすがにそこまでの方はおらず。
が年金生活ふうグランパ系が方々で目に付く。

ジェフ様とサンタナ師匠のために相方と「体力温存プロジェクト」を進める。
いにしえのブルースマン、バディ・ガイもヌーノも
プリテンダーズも、聴いてはいるが座ったままで食べる、食べる。
相方も静聴してはいるが
「(ヌーノは)中途半端な音(出しやがって)」と、鋭いコメントをはさむ。
グランパ系にはエクストリームですら「はぁ?」だが、
ヌーノ狙いの若者は結構いた。

ドゥービー・ブラザーズの開演の少し前に、サブのステージで
チャーがスタート。すかさず走って移動し 、
チャーの「今」を確認する。年とったなぁ…
「こんにちは~ドゥービー・ブラザーズでぇ~す」とMCも冴える。
(しかも数分後には「ブラック・マジック・ウーマン」を演りだすから…)

そしてドゥービーがスタート。
おやっさんたちが少年のように軽い足取りで前へ前へと駆けていく。
我々は「席からでもまあまあ見えるしこのままで」との方針通り。
かえってそれがステージ全体を見渡せて、よかったのかもしれない。

黒づくめの弦楽器隊の4人が横並びという、異様な威圧感。
各メンバーのヴィジュアルも強烈で(ユダヤ教徒ふう、小林稔持似…)、
かなり不気味の域だ。
そんなアウトローな外見とは裏腹に、美しいメロディーとコーラス…
「希望の炎」を聴いた瞬間、ヤバくなってる自分を自覚した。
しまった…このバンドはライブがカッコよかったのだ
「スタジオ寄りの人たち」と勝手な解釈をしていた。
ああ…今まで好みじゃないとか思い込んでて損したなぁ 
しかし人生に遅すぎることはない!!
私は今後「ドゥービー狂」を名乗り、
今夏は「一人ドゥービー天国」を決行する(方法は未定)。

とはいえジェフ様の準備のために
「チャイナ・グローヴ」の間にトイレに行くというあるまじき行動を起こした私。
ちなみにドゥービーが一番盛り上がってる時に、サブのステージから
チャーの「スモーキー」が聴こえた瞬間、走って移動するおやっさん続出。
老い先短い大人は、本能に忠実なのだ…!!
(続く…)


サマフェス優先順位

2006年07月05日 | ライブ評
昨日の続きだが、ドゥービー・ブラザーズは
ワタシ的には淡白で洗練されすぎているから
魅力を感じないらしい。悪くいえば無難。
でも音楽性は驚くほど高い。  
上司にもCDを貸せるロックバンド、ナンバーワンだ。
Jusus Is Just Alright は口ずさむまでになった。

そんなこともあり泉大津フェス二日目(オヤジデー)の
今わかっている出演者から、
自分的優先順位を不等号で整理してみた。

 ジェフ・ベック=サンタナ>フォープレイ>ドゥービー>
 チャー>プリテンダーズ>バディ・ガイ>ヌーノ…

台風が接近(上陸は困る)とかで風雨の中だと、 
日焼けせず雨がスコールのようで気持ちがいいかも。
理想のシナリオとしては(妄想)
ジェフ様の出番で奇跡的に晴れ間が出、心静かに静聴。
そしてサンタナ師匠登場で風が強まり、
60年代のヒッピーのようにラテンのリズムで踊りまくる。
…だと一生の思い出になること間違いナシだ。  

チャーなんていつでも見れるけど、
野外で風を受けながらのステージは一味違うはず!!
フォープレイもブルーノートで見ろよ!って感じだけど、
最近出入りしてないジャズフェス的気分を
味わえることを期待。
一生見ることはないという意味で、ドゥービーが急浮上。
ヌーノはエクストリームの曲を演るなら、
優先順位が上昇する予定。(ていうかオーバー40受けするの?)
バディ・ガイって、あのバディ・ガイか??
冥土の土産としてなるべく見たい…。

また秋は来日ラッシュが待っている。 
早くメイデンの来日日程がわからないと
予定が立たないので困る。
ビリー・シーンもナイアシンとして10月にライブがある。
ストーンズの前座でリッチー・コッツェンとの
アニメ・ソング(ガンダム)デュオを見て以来、
ビリーが気になる存在になってしまった…。  

そういやグラハム・ボネットのボーカルスタイルは
懐かしアニメ向きだ。
佐々木いさお、水木一郎両巨頭に匹敵する気迫。 


ケイコ・リーさん大阪公演

2006年06月06日 | ライブ評
666デーなのでメタル一色の日としたかったが、
本日はケイコ・リーさんをZEPP大阪で鑑賞。
日本が世界に誇る
激シブ低音ジャズ・ヴォーカリストである。
名古屋出身の方なので「シャチホコのため息」っていうか、
(ああ失礼なことを言う気はないんだけど)
日本人離れした実力の方です。
ショーの見せ方もよくよく心得てる、
一流のエンターテイナーです。

客層はスイング・ジャーナル系のマジジャズオヤジ
(おかしい造語だが的確な表現だと思う)と、
ケイコさんに憧れる女性たちが主流か。
バンドメンバーは海外を拠点に活動する実力派なので、
あっち聴いてこっち聴いてと耳が忙しい。
なかでもギターの吉田氏はサンタナ似で、
超絶のジャズギターを奏でる。

今回はジャズのスタンダード・ナンバーというよりか
ポップスやらR&Bやらからメジャー所が選曲されていた。
What's Going On とか、Stand By Meとか。
ホールのコンサートだから万人が楽しめる内容になってるのか。
今回も含めて私が今までに行ったライブの
一曲目は全てHuman Nature。
いわばケイコ・リーにとっての「ヘリオン」(JP)か。

ケイコさんはもともとピアニストの出なので、
ピアノを弾きながらのスキャットが本当に楽しそう。
何分でも続きそうな感じ。
メジャーデビューが三十前とまあまあ遅咲きだったので、
長い間クラブで歌ってた時代を彷彿させた。

度肝を抜くスケスケワンピ+ピチピチロングブーツで
登場した時は、思わず仕事帰り系のオヤジ達の反応をうかがう。
目も楽しませてくれる歌姫には
男性ファンもついてくるもんだ。

ロックのコンサートだと
ベスト盤しか聴いてないで、どメジャー曲で騒ぐヤツは
本当に呪いをかけてやろうかと思ってしまうが、
ケイコさんはCD聴くよりもまずライブに行ったほうがいいかも。
ジャズの人はライブがちゃんとできてナンボの世界だから
サウンド面での完成度が全然違う。
私がそうで(普通はありえない順序なんだけど)、
一曲目で即ファンになってしまった。
「一聴惚れ」ですな。

しかもテレビで見るよりも実物は数倍いい女だし!!(強調)

バリアフリー・オブ・ロック! ~パープル来日~

2006年05月18日 | ライブ評
ディープ・パープル大阪公演無事終了。
各曲解説は熱狂的なファンの方(相方)にお任せして、
現パープルに固有の現象について
感じたままを綴ろうと思う。
「バリアフリー」というキーワードを切り口に。

ワタシ的に今回の大目玉のイアン・ギランは、
タンガリーシャツと色落ちしたジーンズに身を包んで登場。
まるでセルジュ・ゲンスブール。
還暦を迎えると欧米人はこんな装いをしたくなるのか。
…演奏開始。

まず目に付いたのは、還暦オーバーバンドゆえの
物理的バリアフリー。
無駄のないステージセットで、
メンバーが動きやすくなってる。
各々のベスト・ポジションにテープでわかりやすく×マークが…
特大活字のセットリストを
メンバー全員が自分の見える位置に置く。
keyのドン・エイリー(ウォンバット似)は
目の高さに合わせて機材に貼ってるから客席から丸見え。
思わず双眼鏡で早々とチェックしてしまった。
(エッ 懐メロは後半か!!)

次に精神的バリアフリー。
演奏者と観客の精神的な距離を縮めようとする姿勢。
最新アルバムからの曲を演った前半は
まるで学祭状態のシンプルな照明を使用。
老化現象も突き出た腹も隠しだてしない心意気。
謎の日本人通訳「チャーリー」の起用や、
ていねいな新曲のコンセプト解説。
何度も三階席に手を振るギラン。
「ハートブレイカー」(なんでやねん!)も坂本九も
もうなんでもあり。

ロックスターという地位から降りて、
純粋な楽しみから音楽を演る。
そうか、そこにraptureを見つけたのか!
オヤジロックの新しい地平。
アクセル・ローズもセバスチャン・バックもこれは見習わないと。
少し下の世代だけど、
全身鋲で固めた人たち(鋼鉄神)とはまた対照的な…
(こっちはこっちでスゴイんだけど)

しかしギランの「ハイウェイ・スター」の時の気迫はすごかった。
持ってる力を絞り出して意地でも歌うという感じ。
「スペース・トラッキン」を聴いた時は
高音域のまずさにこの後の曲はどうなるのかと
不安になったけど。

スティーヴ・モーズさん、
やはり何度かR.B.さんと比較してしまいましたが、
あなたなしでは現パープルはありえません。
お体に気をつけて今後とも頑張ってくださいませ…
(私信?)