治療不可乃會

この宇宙のBGMにはタンジェリン・ドリーム(初期)しかありません。
ポツリポツリと更新させてもらってます。

全曲演奏に身も心も燃え尽きたい

2009年07月08日 | ヨモヤマ話
マイケル・ジャクソンの一連の報道に気を取られていたら、
先月はヒュー・ホッパー氏やピナ・バウシュ女史までも
ご逝去されてたではありませんか!!
そんなバカな…


80、90代の大往生ならまだしも、
60代の方に逝かれるとさみしく感じます…。
ますます燃えカスアーティストへの忠節も
尽くしていかねばならん!と思った次第です。

ご存知のように、秋~冬にかけても骨董品の来日ラッシュ。
もう財源の続く限り頑張るしかありません。


さて近年、イベントとして開催される
中古CD・レコード市が京阪神エリアであれば
マメに出入りしています。


輸入CD屋とかアマゾンなんかだと、
もともと関心のあるアーティストの作品しかチェックしないから
自分のこだわりから抜けられないんですよね…

その点、会場の在庫を全部見る勢いで挑みますから
(世に言う「ベストヒットUSA状態」)、
「そういえば、こんなアルバムあったなあ!」
という狂喜の発見が度々あります。

日頃興味のないアーティストのまで
安いので買っちゃいますしね…
在庫の状態から今何が大人世代に聴かれてるのかも
わかったりして、面白い。
(来日があると少しタイムラグを置いて在庫が増える傾向が)

…ですが最近自分が買ったものを見ると、
若い頃関心があったものから
全く抜け出せてないことを自覚させられました。

例えば
ルー・リードとジョン・ケールのA.ウォーホル追悼盤、
『ソングス・フォー・ドレラ』。
こういう企画モノの¥相場は安いですね。
作品としての評価は…微妙ですが。

実はヴェルヴェット・アンダーグラウンドは
昔からかなり好きで(ルー・リード単品は苦手)、
学生時代はウォーホルのダラ撮り実験映画も
「教養として絶対必要だ!」と思って忍耐強く観たり。

4月のニューヨーク旅行も
ウォーホル関係の遺跡(?)巡りは欠かせなかったし、
ロックンロール・ホール・オブ・フェイムの売店では
ヴェルヴェットグッズを購入。(時代錯誤で恥ずかしい
どメジャー観光スポット、エンパイア・ステートも
ウォーホルの重要モチーフの一つだな、
と見なしてしまうわけです。

四半世紀近くも興味の対象が変わらないってのは、
人生とは結局同じところを
グルグル回ってるだけってことなんでしょうねえ。
(いつも痛感させられる…

そういえばミニマル・ミュージックって
また聴かれてるみたいです。
最近は中古市でもミニマル作品を見かけるようになったので、
何事かと思ってました。

我々世代だと現代音楽経由で聴き始めたものですが、
今時のリスナーは
今様テクノやジャーマン・プログレ経由で入るんですね。
キッカケはなんでもいいと思うけど、
聴き出したら系統立ててちゃんと聴いて欲しい。
(↑説教臭い)

ま、自分ルーツを挙げるなら、
私は戦前ブルース経由。
ロバジョンの音源が出回った頃にハイティーン(死語)でしたので。

決して支離滅裂ではありません。
あの単調な反復の世界はある意味ミニマルですからね…。
ただし、隣の姉の部屋から
スティーヴ・ライヒが聞こえてくるという
特殊環境が必要でしたが。


今年も全曲演奏流行りだな~(やっとタイトルとの関連性が!)