治療不可乃會

この宇宙のBGMにはタンジェリン・ドリーム(初期)しかありません。
ポツリポツリと更新させてもらってます。

プログレかくれ里

2009年12月05日 | ヨモヤマ話
とんでもないアーティストの来日が
来年も続くようですが、
クラウス・シュルツェの初来日決定には驚きました。

先日の上京時、7、8年ぶりに
東京タワーの蝋人形館に行ったところだったので。

以前と違い、
プログレ人形たちはアダルトコーナーのごとく
小部屋のような一角に集められていました。

しかもその入り口には
‘Inventions For Electric Guitar’
=マニュエル・ゲッチングのアルバムタイトルが掲げられ、
特別展示のコンセプトをほのめかしていました。

確かにジャーマンプログレというジャンルでは
有名な方々の蝋人形が鎮座ましますわけですが、
あくまでも偉大なる「エレキギターの創造」者達…
なんですね?

全貌は行けばわかるので省略しますが(笑)、
もはや東京タワーの観光などではなく
京都の実家近くの山寺の拝観のような気さえました。

薄暗い空間に
アシュ・ラ・テンペルのアルバムがエンドレスに響き渡って
辺りの空気は妙に澱んでおり、
関連資料の展示はさながら宝物殿でした。

ここではフリップもザッパもテキトーな扱いです。

ジャーマンプログレは人並みに(?)聴いてきたつもりですが、
誰だかわからない人形が一体あって
身元不明遺体みたいで怖かったです。
(例えが悪くてすいません)

迷い込んできた純粋観光系の中年のご婦人が
「クラウス…シュリエ?」
と誤読をして去っていかれたのは救いでした。

そうやっておののきながらも
ショップも含めると小一時間ウロウロさせて頂いたり。(笑)

大都会の中の‘プログレかくれ里’は健在でした。

ちなみに「クラウトロック」という
茶化したようなカテゴリーが嫌いな私です。
真剣に聴いたらそういう発想は生まれないはず。

ジャーマンプログレは表舞台には出れなかったけど、
様々なジャンルに昇華されることで
音楽を進化させた影の功労者ですから。



 思えば15の年から本気で向き合って来たなぁ…