営業部長です。
『黄色ブドウ球菌食中毒とは』
黄色ブドウ球菌食中毒は、黄色ブドウ球菌による毒素型食中毒です。食品の中で菌が増える時に作り出す、エンテロトキシン毒素を食品と一緒に食べることにより起きます。年間を通して発症しますが、菌が増殖する夏期に特に多く見られるのが特徴です。
黄色ブドウ球菌食中毒の症状
下痢を伴う場合もありますが、発熱はほとんど見られず、死に至ることはまずありません。嘔吐が平均5~10回以上続くため、嘔吐に伴う脱水症状などが現れた場合には、点滴による治療が必要になります。回復後は良好で、他の健康被害の心配はありません。
黄色ブドウ球菌食中毒の原因
菌自体は熱に弱いのですが、100℃のお湯で30分加熱しても分解されず、酸素のない状態でも増殖します。汚染を受ければあらゆる食品が原因食となりますが、特に弁当、おにぎり、柏餅などの穀類、及びその加工食品によく見られます。
また、調理や加工の際、素手で扱うことの多いシュークリームや、生クリームを使用した菓子なども多くの事例があります。黄色ブドウ球菌は人の皮膚などにも存在しているため、手や指に傷や化膿がある場合、食品汚染の確率が高くなります。
黄色ブドウ球菌食中毒の治療法
また、手や指などに傷や化膿があり調理をする場合は、調理に従事しないことが効果的ですが、難しい場合には専用の手袋などを利用するだけでも予防として有効です。普段から菌を寄せつけないために十分に手洗いを行い、清潔に保つことも重要です。
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