『夏のめまい、それは気象病かもしれない!?』
めまいの原因はさまざま
気象病としてのめまいは、
(1)熱中症の初期症状
(2)冷房と外気温の温度差
(3)台風の接近などによる気圧変化があるといいます。
熱中症の初期症状でめまいも
「熱中症の初期症状に、めまい、立ちくらみ、一時的な失神などがあります。体にこもった熱を逃がそうと皮膚の血管が広がるため、脳の血流量が減り、こうした症状が出るのです。放っておくと意識を失い、命にも関わることがあるので、冷房がきいた部屋や涼しい日陰で休み、体を冷やして水分を補給してください」(佐藤先生)
冷房と外気温の寒暖差でめまいや頭痛
「冷房病は、体の冷え、肩こり、首こり、頭痛といった症状が知られていますが、めまいを伴う人がいます。寒暖差が原因なので、冷風を直接受けない、冷房温度を下げすぎないといった工夫が必要です」(佐藤先生)
台風接近など気圧の変動でめまいも
「私が診ている気象病の患者さんは、台風の進路予報でいつ頃近づくのかわかるので、事前に頭痛薬や鎮痛剤、酔い止めなどで予防しています。気圧対策用の耳栓を使っている人もいます。気圧変化による頭痛、めまい、関節痛などは対策次第で軽減することができるのです」(佐藤先生)
夏のめまいは、熱中症、寒暖差、台風接近による気圧差などが原因になることが少なくありません。しかし、めまいの原因はさまざまです。めまいが長引くようなら、他の原因によるのかもしれないので、病院で診てもらってください。
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